環境問題

2017年7月 9日 (日)

海がプラスチックのゴミで汚染されていることは知っていたが

 地球の海洋がプラスチックごみで汚染されているということはかなり前から言われていた。海鳥が食べて死ぬとか魚が餌と一緒に食べてしまうというニュースを読んだことがある。またテレビで中国などから大量のプラスチックごみが日本の海岸に流れ着いた様子の映像を見たこともある。

  プラスチックは細かくなっても、水に溶けたり地中で分解されないので、堆積したり、浮遊したりして増え続けるのだ。

  名古屋ではプラスチックごみは分別して収集され、再生利用される仕組みになっている。おそらく他の自治体でも同じであろう。我が家で毎日出すプラスチックごみはゴミ袋1枚分以上だ。大変な量なので驚いている。

  アサヒビールの工場を見学したとき、ペットボトルから作ったTシャツが展示してあった。何でも4本程度のペットボトルで1枚のTシャツができるそうだ。

  集めたプラスチックゴミを再生利用しているのは大変よいことだ。日本ではいったいどのくらいの量が再生されているのだろうか。83%まで再生利用され、世界とプレベルだという。また、全世界では海洋投棄されるプラスチックごみの量は年間800万トン(2010年調査)と推定されているようだが、日本で海や川に捨てられるプラスチックごみはどのくらいの量なのであろうか。

  中国ではプラスチックの回収・再生をしているのかどうか。仮にしていても川や海などにポイ捨てしてしまう人が多いのであろう。テレビで池や川にプラスチックごみなどが山積しているのを見たこともある。世界ワーストNO.1は中国だそうだ。

  海洋がプラスチックごみで汚染されているという映像も見たことがある。細かい粒のプラスチックが浮遊していて水の透明度がかなり下がっていた。

  おそらく多くの発展途上国では、プラスチックごみ対策が進んでいなくて、海や川に投棄されているに違いない。

  莫大なプラスチックゴミが堆積した太平洋の北部の一部は「第七の大陸」と呼ばれるくらい、その量は膨れ上がり続けているというのだ。

  Yahooニュースを見ていたら、そうしたプラスチックごみが微粒子となって、海水から作る塩にも含まれていると書いてあった。

  〈プラスチックの破片は海洋生態系を狂わせ、すでに食物連鎖に入りこんでいるが、どのくらいの量が食料に潜んでいるかはわかっていない。毎年海に投棄される800万トンものプラスチックは、5mm以下の微小粒子マイクロプラスチックに分解され、魚介類を汚染するだけでなく食塩にも混じっていることが、最近の研究で明らかとなったという。

 マレーシアのプトラ大学の研究グループが科学誌Scientific Reportsに発表した研究によれば、オーストラリア、イラン、日本、ニュージーランド、ポルトガル、南アフリカ、マレーシア、フランスの8ヶ国で製造されている17種の食塩を分析したところ、1種をのぞきすべての商品から149μm(マイクロメートル)を超えるマイクロプラスチック粒子が検出された。検出されなかった1種はフランス製だが、いずれも商品名は明らかにされていない。〉(DIME6月30日)

 〈塩や魚介類からの摂取は僅かなので、さしあたって問題はないと、プラスチック汚染の専門家である英プリマス大学の生物学者Richard Thompson氏は、英国の環境専門誌Hakai Magazineで述べているそうだ。〉(同上)

 プラスチックごみの汚染は、プラスチックが使われるようになってからだから、戦後しばらくしてから始まったのだろう。塵も積もれば山となるの譬えの通り、海洋や湖沼や氷山にまでプラスチックがたまり、地球環境を破壊してきたのはほかならぬ人類である。今のうちに手を打たなければ近い将来大変な事態になるやも知れぬ。

 詳しくはhttps://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170630-00010001-dime-sci

 もう一つのデータ:https://www.pwmi.or.jp/pdf/panf1.pdf

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2016年10月 4日 (火)

ブータン首相のTEDでのプレゼンテーションに感動

 ブータンと言えば、中国とインドという巨大な人口を抱える国のはざまにある、人口たった70万人ほどの国で、面積は九州ほどだという。

 ブータンが有名なのは、以前にこのblogで取り上げたことがあるが、GNH(Gross National Happiness国民総幸福)である。これは19701年代に当時の国王が唱えたものだそうだ。幸福だと感じる国民が世界で一番多いことでも知られる。

 そのブータンのツエリン・トブゲイ首相が、TEDでプレゼンテーションをしたのをNHKスーパープレゼンテーションで観た。

 民族衣装で演台に立った首相は、流ちょうな英語で話した。主題はカーボン・ニュートラルということで、ブータンは二酸化炭素の排出を抑え、豊富な森林に吸収させているということであった。カーボン・ニュートラル(二酸化炭素の排出した分は吸収をして0にすること)を国是としているが、実際はカーボン・ネガチヴ(吸収量が排出量よりも多くなること)だと話した。

 国土の60%は森林を保つということを憲法で決めていて、現在72%が森林だという。そして動物たちが行き来しやすいように、森と森を緑の道でつないでいるそうだ。森には世界でも珍し動植物がたくさんあり、その保護に力を入れているという。

 その森林が吸収する二酸化炭素は、排出量の3倍も吸収しているというのだ。だからカーボン・ネガチヴなのだ。

 さらに川を利用して水力発電をし、クリーンエネルギーの電力を他国に輸出しているそうだ。農家が薪などを燃やして二酸化炭素を増やさないように、電力を無償で供給していると言った。

 発電量を増やして、ニューヨークの消費電力が賄えるぐらいの発電をして、地球環境に貢献したいと語った。

 ブータンは二酸化炭素を減らすために貢献しているのに、ヒマラヤの氷河が温暖化で溶けて湖となり、その一つが壊れて氾濫し、大被害を蒙ったという。そうした氷河が溶けてできた湖が2700もあるというから驚きである。

 ブータンはコペンハーゲンでのCOP15で、カーボン・ニュートラルをやっていると言ったがどの国も無視したという。でも、2015年のパリでのCOP21では、同じ発言をしてやっと認められたという。

 ブータンは、教育費無料、医療費無料だそうで、国民の生活を守り、幸福感を大事にしている。また伝統や文化や行事を大切にしているという。そして地球環境に優しいカーボン吸収率世界一の国を造っているのだ。何と素晴らしいことかと思った。

 余談だが、ブータンでは憲法で国王の定年を60歳と決めてあり、国民が国王の罷免権を持つと定めてあるそうだ。こうした民主的な規定は国王が持ち込んだという。

「ブータン  画像」の画像検索結果

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2016年8月 5日 (金)

山崎川、土手の夏草を刈る必要があるのか?

 8月4日の朝、いつものように山崎川沿いの下流に向かって右側の道を歩いていた。萩山橋を過ぎると土手の草がきれいに刈られていた。昨日見たササユリは・と思って注意して歩いて行ったが、そこここで花を咲かせ始めていたササユリはきれいに刈り取られていた。

  ササユリが咲いてるのを見つけたのは、7月の終わりであった。下の最初の写真がそれである。始め私は時期外れの狂い咲きだと思っていた。だが、それからところどころでササユリのつぼみや咲き始めを見るようになった。

  この炎天の夏に白いラッパ状の花を凛として咲かせているササユリを私は愛でている。山崎川の土手にはところどころササユリが咲くのだが、球根のササユリだどうして離れたところで咲くのか不思議に思っている。

  花の命は短いというが、ササユリは1週間ぐらいは咲いていると思う。つぼみからだともっと長いかもしれない。暑い夏にけなげに咲き私たちの目を楽しませてくれる。

  ササユリが1本残らず切られてしまったので歩きながら考えた。ササユリを残しておくことができなかったのか。だが、ササユリだけがきれいだから大事なのではないと気付いた。生い茂って邪魔者にされている他のさまざまな雑草だって命ある生き物であり、自然を形作っているのだ。

  そうした雑草の叢には昆虫などのさまざまな生き物が生活している筈である。秋になるとコオロギの声を聞くが、なぜか夏のキリギリスは聞かない。でもバッタやクモやいろいろな生き物が住んでいるはずだ。

  それを人間は身勝手なもので、夏草が茂るのは見た目によくないからと機械できれいに刈ってしまって喜んでいる。確かに見た目にはサッパリした感じになるがそこには多様な生物が息をしている自然が消えてしまっている。人間の目のために自然を破壊し、命を奪ってよいものであろうか。

  ササユリだけを残して、他の草は狩り取ってしまえばよいというものではないと思うのだ。土木事務所に電話したが、1年に1回刈り取っているという返事であった。

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                  最初に咲いた花昨日もさいていた。
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                   きれいに刈り取られた土手

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                  まだ刈り取られていない側の土手

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                   茂っている手前の土手ときれいに

                   された向う側の土手  

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2015年4月 2日 (木)

辺野古作業停止認めず―そんな手があったのか

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設作業を中止するよう、沖縄防衛局長に求めていた翁長沖縄県知事の指示が、効力を一時的に停止された。

 翁長知事の指示に対して、沖縄防衛局長は行政不服審査法に基づき、農林水産相に指示の効力を止める執行停止を申し立て、同時に指示の取り消しを求める審査請求もしていたというのだ。

 翁長知事は、「国が申し立てをし、同じ国が審査をする対応は、公平公正に行われたのか理解できない」と述べたという。国同士だから、同じ政府の中同士だから、防衛庁側に不利な対応をするはずがないのは当たり前だ。

 林農林水産相は、移設作業を止めれば事業業が大幅に遅れて、普天間周辺の危険性や騒音が継続し、日米間の外交・防衛上の重大な損害が生じるという、政府側のもっともな言い分で執行停止を判断した。

 もともと市街地に基地を作ったのだから危険なので、沖縄県民が撤去を求めるのは当然の理である。アメリカ軍はさっさとグアム島などへ出て行くべきであったのだ。

 普天間基地を辺野古へ移設するというのは、沖縄県民の長い間の苦しみと理解しない国の勝手なやり方である。自民から共産まで幅広い県民の支持を受けて、辺野古移転を止めるために知事になったのだ。それを行政不服審査申し立て法というのを使って知事の指示を停止させられたとは・・・・・知事の心中、県民の無念さは察して余りがある。

 こういうやり方について、共産党の仁比聡平参議院議員は、参院予算委員会で「行政不服審査申し立て法は、国民の権利、利益の救済を図るもの」と指摘し、「法を曲げてでも(作業を)強行するのは直ちにやめるべきだ」と安倍総理に迫った。それに対して首相は、国や地方自治体も私人と同じであり、問題はないと強調したのだ。

 作業は30日も、菅官房長官の言葉通り、「粛々」と進められたのだ。私はこの「粛々」という表現が嫌いである。このように使われると人をバカにした響きがある。「てめーら、騒ぐだけ騒げ。俺たちゃやるだけさ、へへっへ」という感じである。沖縄県民も反対する国民も何とバカにされたものかと思う。先の総選挙で小選挙区のトリックで大勝しただけなのに何とも奢った安倍政権である。

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2014年10月18日 (土)

「地球幸福度指数」(The Happy PlanetIndex)という提案

 今週水曜のNHKスーパープレゼンテーションで、、イギリスの統計学者ニック・マークス氏が興味深い提案を話した。それは「地球幸福度指数(The Happy Planet Index)」というものである。

 人間が幸せに暮らしたいと思うのは世界共通であるが、人類は産業革命後地球の資源を食い荒らして生活を向上させてきた。

 その結果は地球温暖化をもたらし、貧富の格差を広げ、相変わらず地球のどこかで戦争や暴動が起きている。

 これまで、経済発展が生活を豊かにすると考えてGDPの数字を追い求めて来た。しかし、それは間違っているとマークス氏は言い、新たに「地球幸福度指数」を提案したのだ。

 人間生活は地球あってのものである。限りある地球の資源をこのままほしいままに食いつぶしてはいけない。だから、地球にやさしく、しかも人間が健康で幸せに暮らせることを考えることが大事だというのだ。

 

 「地球幸福度指数」は、縦軸に「幸せに暮らせる年数」(平均寿命とアンケート調査による満足度を掛け合わせたもの)、「横軸に環境に対する負荷」をとったもので、「幸せに暮らせる年数」を「環境負荷」で割ったものが「地球幸福度指数」だという。

 

 それによるとアメリカなど先進国は、グラフの右上の方にあり、左上の方にはラテン諸国が集まっている。そして1番幸せな国はコスタリカだそうだ。

 

 コスタリカは平均寿命は78.5歳だが、電力の99%を再生可能エネルギーで賄い、1947年に軍隊を廃止したそうだ。たしか日本と同じ戦争放棄の憲法を持っているはずだ。

 

 第2位がドミニカ、第3位がジャマイカ、第4位がグアテマラ、第5位がベトナムで、日本は147か国中の75位だそうだ。

  ニック・マークス氏は、幸せに健康に暮らす5つの方法を話した。

①「つながる」こと。東日本大震災後、つながりとかきづなが盛んに言われるが、人とつながることが大事だという。その点コスタリカの人たちは陽気で人とつながっているという。

②「活動的である」こと。何事にも積極的に行動することが大事だ。

③「敏感である」こと。自分自身や社会のことに敏感であること。

④「学び続ける」こと。だんでもよいから興味を持ったことを学ぶことを続けることが大事だ。

⑤「与える」こと。思いやりの心を持って人に与えることは、脳の報酬系を活性化させることがわかっているという。

  この5つの方法はお金が要らず地球にやさしいと言っている。

  イギリスでは、2011年4月から「幸せを測る指標」を取り入れているそうだ。

  日本は75位に甘んじてはいけない。政府も財界も含めて上位を目指すべきである。

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2014年3月29日 (土)

「里海」を始めて知った

 3月23日のNHKスペシャルは「里海」というタイトルで、瀬戸内海の環境が改善したことを取り上げた。

 水島コンビナートなどが出来て、瀬戸内海に赤潮が頻繁に発生するようになり、瀬戸内海の環境破壊がよくニュースになった。飛行機で瀬戸内海の上空を飛ぶと、赤潮を眼にすることがあり、その被害を思い心を暗くしたものであった。

 「里海」では、死に向かっていた瀬戸内海が、元の生きている海に戻ってきたといっていたので驚いた。

 海を生き返らせた主役は、「牡蠣」の浄化能力であり、さらにはアマモの繁殖を元に戻したことだという。

 コンビナートに追われて、沿岸部から沖に行かざるを得なかった漁師たちは、牡蠣筏で牡蠣を育て海が復活するのを知った。

 漁師たちはアマモが無くなった海にアマモの種を撒いて育てる試みもした。最初の内はアマモはすぐに枯れてしまったが、牡蠣の筏を置いて種を撒いたら、アマモが育ち始めたのだという。牡蠣にはプランクトンを食べ、海を浄化する力があるのだ。

 牡蠣のない海の海水の透明度は4m弱しかないが、牡蠣筏のあるところは7m以上にもなると言っていた。その透明度がアマモを育てる光を与えたのだ。

 アマモが茂る海には、200種類もの生物が集まって来たそうだ。小魚だけでなく、石鯛や鯛のような魚や絶滅寸前のカブトガニも復活したのだ。

 漁師たちはアマモを間伐して、それを肥料にしたり、燃やしたりして活用している。アマモは大変有用な植物なのだ。

 牡蠣を育てるには、東北や北海道でできるホタテの貝殻を縄につないで、貝殻に牡蠣の幼生を付着させるのだ。ホタテの貝殻がそんなところに役立っているのは知らなかった。

 2年間かけて牡蠣を育て出荷するのだが、牡蠣が育つ間海が浄化され、アマモが育ち、多くの生物を育てるのである。素晴らしい生態系に感動をした。

 これまで何の気もなく牡蠣を食してきたが、これからは漁師さんたちの努力にも思いを馳せて有難く食さなければと思った。

 この瀬戸内海の「里海」の取り組みは、海外でも注目されて、国際会議でも「SATOUMI」として取り上げられた。そして、アメリカやインドネシアなどの死に瀕した海や川の再生に役立っているそうだ。

 インドネシアの川では、浄化能力のあるマングローブを使って試みられているという。

 日本発の環境対策が世界に広がり、海洋や河川の環境破壊を食い止めるのに役立つのは大変嬉しいことでる。

 

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