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災害

2023年6月13日 (火)

消防局の巨大地震対策冊子

 名古屋市消防局から、「南海トラフ巨大地震から生き延びる!」という冊子が届いた。南海トラフ地震はいつ起こっても不思議ではないということでテレビ等でも警戒が呼びかけられている。

 この冊子は参考になることが書いてあるが、これまでトラフ地震が起きてないからよかったものの、もう少し早く配布されてもよっかったのではないか。

 住宅の耐震対策や非常持ち出し品の例などが書いてあるが、その他によかったのは、下の写真にある自宅周辺の災害リスクを確認するための地図である。

 学区を中心としてその周辺地域を含んだ地図で、危険度を色分けしてある。それによると、我が家は、想定震度6弱、建物倒壊危険性5%未満、液状化の可能性中、火災危険性100棟以上500棟未満、となっている。

 建物倒壊危険性は我が家の場合耐震補強をしてあるものの築50年以上の木造家屋で安い木材でできているので危険性が高いと思っている。

 液状化の可能性はないのではないかと思っていたが、この地図では中に入っているのでがっかりした。

 非常用持ち出しについては、何十年も前に作ったのが物置にいれてあるはずだか点検はしていない。この際改めて作らなければと思っている。

 アンケート調査用紙が入っていて、
   

  1.寝室のテレビ等の転倒防止対策をしているか。
  

  2.消火器や消火スプレーなどを設置しているか。

  3.感震ブレーカーを設置していあるか。

  4.火災警報器を設置してあるか。

  5.住宅用火災警報器の作動確認を定期的に行っているか。
 

 以上5項目に答えると、希望の防災用品を無料でくれるとあった。

 南海トラフ大地震はいつ来るか分からないのでよい刺激になった。

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2023年2月16日 (木)

天災と人災

 トルコの大地震から1週間余が過ぎた。国連人道問題調整事務所によると、トルコでは6500棟以上の建物が倒壊し、シリアでは550棟以上が倒壊し、1570棟以上が深刻な被害を受けたと言われる。死者は両国で3万5000人を超えたが、さらに増えると予想されている。

 テレビで地震で崩壊した街を見ると地震の怖さが伝わってくる。トルコやシリアの人たちの悲しみや辛さは想像を絶する。

 この被害は天災である。天災は突然やって来る。日本も南海トラフなどの大地震がいつ起きてもおかしくないと言われている。トルコで起きたことは明日の日本で起きることかも知れないのだ。

 しかし、いずれにせよ「天災」である。もちろんトルコで多くの建物が倒壊したのは弱い建築をした「人災」とも言われているが。

 一方ウクライナでは、ロシアの勝手な攻撃によって多くの街が破壊され、一般市民が犠牲になっている。その酷さはトルコ地震にも匹敵するぐらいだ。しかし、ウクライナの破壊はまさに「人災」である。プーチンという魔性大統領の命令の下ウクライナ侵攻が始まり、もうすぐ1年になろうとしている。そして、ロシアはさらに大規模な攻撃をしようとしていると言われる。

 ウクライナへのロシアの攻撃はプーチンが「止め」と言えば、すぐにでも終わることである。この「人災」には腹が立ってしょうがないが、どうしようもない。国連さえも無力である。

 地震は天災だから止めようがないが、人災の戦争は止められるはずだが、プーチンのような悪魔に対しては無力を嘆くしかない。

2021年7月 7日 (水)

東日本大震災の津波から村を守った村長がいたことを知った

 16日のNHCの講話であの東日本大震災による大津波から村を守った水門があることを初めて知った。テレビや朝日新聞で東日本大震災の大津波の被害については繰り返し見て来たが、全く被害がなかった村があることは知らなかった。

 日経新聞が報じたのをもとにした話だと聞いたので、帰宅後ネットで調べたら記事が出て来た。

 その村は岩手県普代村で最北端に位置する村だという。普代村は普代川の河口を中心にしており、1896年の明治三陸地震の津波でも大きな被害を受け、死者と行方不明者は1000人以上にのぼったそうだ。

 それを家族から聞いて育った元村長の和村幸得氏が15.5mという高さの水門を作ったのだ。

 和村村長は10年間村長を務め、国や県に水門の必要性を繰り返し主張。約40年前、県と村が35億円を支出し、巨大な水門を建設することが決まった。

 しかし村民は猛反対をしたという。明治時代に大被害を受けたとはいえ、いつ来るか分からない次の大津波に備えるより、その金を他のことに回してやって欲しいことがいろいろあっただろう。しかし和村村長は村を救うという強い信念で断固として譲らなかったのだ。

 明治三陸地震の津波の高さは約15メートルであったが、村長は15.5メートルにすることを貫きとおした。

 東日本大震災の津波で水門をわずかに超えたそうだが民家に被害はなかった。海に近い土地には小中学校の校舎もあった。もし水門がなければ流されていたであろう。

 長さ約200メートルの鋼鉄製の水門は87年に完成。和村元村長は津波の14年前に88歳で亡くなった。もし長生きして水門が村を救ったことを知ることができたならどんなに良かったかと思うのだが。

 でも、反対をした人も含めて村の人たちはみなどんなに感謝をしていることであろうか。凄い村長がいたことを初めて知って深い感銘を受けた。

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2021年5月26日 (水)

直接聞いた東日本大震災

 近くにできた客を集めて宣伝する店の女性店長Tさんが、自分が体験した東日本大震災の話しをした。

 Tさんは東松島市に住んでいたが、仙台の専門学校に通って勉強をした。東日本大震災が起きた10年前の2011年3月11日はちょうど卒業式の日で、母親と共に着物を着て卒業式に臨んだ。

 卒業式は午前中に無事に済み、先生や学生は7階建てのビルの7階にあるレストランで楽しくパーティをしていた。14時46分突然ビルが揺れた。一番高いところなので揺れはとても大きく、倒れて失神した学生もいたそうだ。

 パーティをしていた人たちは助かったのだが、Tさんのお母さんは先に帰っていたので心配であった。この日JRで地震と津波による事故があり、乗客に多くの死傷者がでた。お母さんはその列車に乗る予定だったという。ところがお母さんは和服を着ていたので速く歩くことができず列車に遅れてしまった。

 お母さんは次の列車の乗ったのだったが、地震で列車が止まったのはその線で一番高いところだった。乗客は誘導されて逃げたがその方向は津波が来る方であったという。乗客の中に漁業関係者が乗っていてそちらに逃げてはいけないと言い、皆を高い山の方に逃げさせた。もし海の方に逃げていたら命はなかったのだ。

 お母さんは帰って来なかった。Tさんたち家族はお母さんを1週間探したが全く手掛かりがなかったそうだ。お母さんは自力で小学校まで行ってそこにいた。お父さんが小学校を見に行ったときお母さんはいなかったが、お父さんが小学校を離れた後にお母さんは小学校に着いたのだった。その後家族は一緒になることができた。

 Tさんの家はもちろん津波で破壊されてしまった。写真を見せてもらったが、屋根と柱はあるが部屋の中は泥やながれてきたものなどでひといものであった。

 Tさんは卒業式のあった日に東日本大地震に遭遇し、死ぬ思いをしたのだが、お母さんも偶然が重なって命が助かった。人間いつどこでどうなるか分からないのだ。

 私が東日本大震災の話しを当事者から直接聞くのは初めてであった。心にずんと打つものがあった。

 

2021年3月13日 (土)

南海トラフ大地震が来たらどうする?

 3月11日、午後2時46分、東日本大地震犠牲者追悼式の中継をNHKテレビで見ながら、黙祷を捧げた。天皇はお言葉の中で、歴史的に幾度も大災害に見舞われてきた日本は、これからもいつ災害が起こるかも知れないから教訓を受け継いでいかなければならない。そして、災害の経験と教訓を忘れず、常に災害に備えておくことは極めて大切なことだ」と言われた。

 週刊誌には南海トラフなど日本の何カ所かで巨大地震がいつ来てもおかしくないと警告している。我が名古屋市も南海トラフ地震の該当地域にあり、もし大地震が起きれば大変な被害が起きると想定されている。

 南海トラフや東京直下の大地震が起きれば東日本大地震を超える大変な被害が出るだろう。そうなるとそのあとの救護や被害処理が想像もつかないぐらい大変だろう。その後の復興費用だけでも東北復興の32兆円をしのぐ巨額のものになるだろう。
 

 大地震は突然に起きるから、どこにいるとき遭遇するかは分からない。私は子どもの頃に南海大地震を経験したが、確か12月の夜で寝ている時であった。また、東海大地震は国民学校3年の時で、授業中であった。今もその時のことをまざまざと覚えている。

 我が家は一応耐震の補強をしてあるが、マグニチュード7とか8以上の大地震に耐えられるかどうかは不明である。私が住んでいる町内では大地震への対策は何もされていない。津波は多分ここまでは来ないだろうが、火災が起きたらどうするのかとか家が倒壊したらどうするのかなど行政は考えているのであろうか。

 菅首相の言う「自助」でまず対処しなければならないが、次の「共助」は何もできていないのだ。河村市長はいったいどうしているのかと言いたい。

2020年9月11日 (金)

米カルフォルニアの山火事

 7日にたまたま見た米ABCニュースがすざまじい山火事の様子を伝えていた。米国のカリフォルニア州では毎年山火事がおきているが、今年も次々に山火事が発生して、50か所で起きていると言っていた。

 映像で見ると物凄い勢いで木々が燃え、延焼して高級住宅も燃えていた。ある場所では山火事に追われて川辺にたくさんの自動車が集まって救助を待っていた。
 

 ロスアンジェルスでは6日に、熱波の影響で49.6度を記録したと言う。日本では先日40度を記録したところがあったが、50度というのはどんな熱さであろうか。人間や動物などが耐えられないと思うのだが。

 異常な高温と乾燥によって山火事が相次ぎ、消火活動もままならず、燃え広がっていると言う。空から消火剤を撒いたり、地上では消防隊がホースで放水していたが焼け石に水の状態のようだ。手の施しようがないらしい。

 ネットのニュースでは、ロスアンジエルス近郊のサンバーナーディーノ市ではパーティの仕掛け花火がもとで約35平方キロメートル、東京ドーム750個分を焼き尽くしたそうだ。

 州知事は非常事態宣言を発令し、鎮火のめどが立たない地域住民2500にんに避難指示を出したと言う。

 以前オーストラリアで広範囲の山火事があったが、こうした山火事は乾燥した気象がもたらすものである。地球上では日本や中国では豪雨に見舞われているが、逆に異常乾燥に襲われているところもあるのだ。

 こうした異常気象は地球温暖化と無関係ではないが、米トランプ大統領は地球温暖化などないとうそぶいている。二酸化炭素排出を制限するパリ協定からも離脱した。これだけ自国がやられても認めようとしない傲慢さだ。

2020年4月14日 (火)

火災保険の契約を更改して

 10年掛け捨ての火災保険が満期になるので契約更改をすることになった。保険代理店が変わったので新しい代理店から説明に来た。

 説明を聞いていて分かったことだが、保険の補償内容について無知であることが分かった。

 火災保険というのは、火事で家が燃えたときの補償だけだと思っていたのだが、いろいろな補償がついていることが分かったのだ。

 火災は当然として、落雷、破裂、爆発なども補償される。近年雷が多いので落雷に見舞われることがあるかも知れない。
 

 次に、風災,雹災、雪災の補償がある。とくにここ数年強い台風とか突風があるので風災は必要である。一番多い補償は火災ではなく、風災だそうで、なんと55.6%を占めるそうだ。火災は6.3%である。

 次に多いのは破損・汚損で22.3%である。窓ガラスの破損とか水道管の破損などだ。その他に、水濡れ、盗難、水災がある。我が家は高い土地にあるので床した浸水などは心配ないが、水災というのは下からの水の浸水だそうだ。

 このようにいろいろな補償が付いているので、これからは注意して覚えておかなければと思った。

 これまで地震保険はつけていなかったが、説明を聞いて全損というのは津波で家が流されてしまう場合ぐらいで、建物が倒れたのでは補償の査定が低いと言った。それに5年ごとにつけなければならないし、それほどメリットはなさそうなのでつけないことにした。南海トラフの地震が叫ばれていることは知っているが。

 私の年からすると、これからいつまで生きられるか不明だが、思い切ってこれまで通り最長の10年の掛け捨てにした。
今の保険は確定申告はできないそうで本当の掛け捨てになる。

 なお、火災保険料は10年間で私の場合33000円も上がった。

2018年7月12日 (木)

自民党のノー天気

 西日本を中心に降り続いた記録的大雨は、7月9日になって「平成30年7月豪雨」と名付けられたそうだ。確認された死者の数は、11日の夕方178となっている。安否不明者も多く、今後さらに増えるのはまちがいない。

  立憲民主党の枝野幸男代表は、「東日本大震災に次ぐ大規模災害だ」と述べたが、未曽有の豪雨災害である。東日本大震災の時は「想定外の」と言われたが、今回も「想定外」だといいたいのであろう。

  大雨特別警報が11府県にもわたって発令されたことは前例がないし、避難指示対象は83万9289世帯・187万8007名、避難勧告対象は101万4930世帯・232万1947人にも及んでいたのだ。

  気象庁はすでに7月5日午後2時に東京と大阪で異例の緊急会見を開いて警告していた。この時点で8日午前まで豪雨が続くだろうと報じられていた。

  同じ5日夜、赤坂の衆議院宿舎で“宴会”が開かれたというのだ。2013年4月から始められた自民党議員の有志による「赤坂自民亭」と銘打つ会合だという。特別ゲストとして安倍晋三首相が招かれた。

  その「赤坂自民亭」の楽しそうな写真を2枚添えて、西村康稔官房副長官は5日午後10時2分、SNSにアップした。

  「今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月一回食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党党。」と、るんるんの気持ちをツイートしたのだ。

 この投稿の主西村氏は、官房副長官として平成30年7月豪雨非常災害対策本部の会合にも参加。要するに政府として災害に責任を持つ立場なのだ。また第2次安倍内閣、同改造内閣、第3次安倍内閣で防災担当の内閣府副大臣を務め、安倍政権における“危機管理の専門家”としてのキャリアを積んできた。

  「『命を守る防災・危機管理 その瞬間、生死を分けるもの』(プレジデント社)という著書もあり、同書の帯に安倍首相が『大雪、土砂災害、火山噴火……。数々の災害に、彼が最前線で指揮を執ってくれた』と推薦コメントを寄せている」そうだ。(東洋経済)

 自民党は安部1強で君臨し、やりたい放題、言いたい放題で麻生財務相などは何度も放言をしているが平気の平左である。それほど強いので西村氏も調子に乗ってしまったのであろう。しかし、ネットでは大きな批判をあびたといわれる。批判されるのは当然である。

 防災のエクスパートを自他ともに認める西村氏ともあろう人が自慢して軽々しくツイートしたのだ。それも大豪雨の特別警報が出ている最中にだ。

 菅官房長官は「やるべきことはやっている」といつもの通りの発言をした。安倍首相は外遊を取りやめ、岡山県を視察したが、それがやるべきことはやっているということなのか。

2018年7月 9日 (月)

西日本などに大きな被害をもたらした凄い豪雨

 気象庁は数十年に一度の重大な災害が予想される「大雨特別警報」を6日から7日にかけて9府県で出した。隣の岐阜県は8日になっても警報は継続していた。

 8日朝刊によると、西日本豪雨で51人が死亡し、58人が行方不明だという。サブタイトルには23府県863万人に避難指示・勧告が出されたという。

 テレビニュースの映像で観ると、岡山県の倉敷市では多数の家が2階まで水に浸かっていた。また以前に山崩れで被害をだした広島市ではまた山が崩れた。

 大学まで南紀新宮市に住んでいたが、あの辺りは大雨が降ることの多い地域であった。それでも一度床浸水を経験しただけであった。そのとき見舞いとして乾パンを支給されたことを覚えている。

 高校卒業した頃の夏、熊野川の大橋が道路近くまで濁流が来たことがあり、見に行って写真を撮った。おそらくその時が一番凄い雨であった。

 大学3年のときに、伊勢湾台風があり、夜中に物置小屋に入って雨風を凌いだが、あの台風では名古屋の南部一帯は冠水をして甚大な被害を蒙った。

 大学を卒業してからは名古屋に住んだので、大雨で近くの山崎川が氾濫したのを見たが、我が家の辺りは何ともなかった。

 名古屋でもたしか庄内川が氾濫して西区で大きな被害が出たことがあったが、その時も我が家の辺りは被害がなかった。

 ここ数年「これまでに経験したことがないような豪雨」ということをよく聞くようになった。「大雨特別警報」のことだ。その度にそれまで被害がなかった場所で大災害が起きる。それも「半端でない」。

 天気の神様がいて、今度はあそこだと指示をしているのかと思いたいぐらい、新しい場所で大災害が起きている。今回も広島市安佐北区の住宅地以外は、新しい地域だと思われる。

 年々豪雨の規模が大きくなっているようで台風や大雨が怖い。台風のときは竜巻や突風がよく起きるようになった。

 このようなことになってきたのは、やはり地球温暖化と無関係ではないと思う。トランプ米大統領は関係ないと言い張って、CO2削減条約から離脱したが、その米国でも豪雨や大氾濫や大規模山火事などが発生している。

 これまでにない大豪雨はヨーロッパでも南アジアでも南米でも起きており、地球規模の異変である。

 この自然災害は避けようにも避けられないのが現状である。各国が環境問題に真剣に取り組み、気象異変を軽微にするよう努力するしかないのではないか。

 

2017年11月27日 (月)

地震に弱い韓国の家

 24日の朝日新聞朝刊に「地震の備え もろい韓国」という記事があった。11月15日に韓国の慶尚北道・浦項市で起きた地震が韓国社会にショックを与えているというのだ。韓国気象庁によると、地震の規模はマグニチュード5.4で日本の物差しでは震度4弱と推定されている。

 ショックを与えたのは震度4程度の地震で、一千棟以上の建物が損壊し、76人が重軽傷を負ったからである。この地震があったことは小さく報じられていたがそんなに大きな被害があったことは初めて知った。

 以前韓国に旅行した時、韓国のアパートなどの建物を見て「こんなアパートだと地震ではひとたまりもない」と思ったのを思い出した。地震国の日本と違って素人目にもやわな建て方であった。

 そのことを日本語教室の韓国人学習者に話したら、韓国は地震がほとんでないから大丈夫と言っていた。日本の隣の国でありながら韓国には地震がほとんどないというのは驚きであった。日本は沖縄から北海道までどこでも地震が起きるし、大地震もしょっちゅう起きているというのに。

 名古屋では長い間地震を感じないが、これまでの経験から揺れ具合を感じて震度はいくつか大体判定できる。ちょっとつよくゆれたら震度4だが大丈夫である。ところが韓国では震度4で被害が出たのだからショックなのも無理はない。

 大学の4階建て建物から次々と煉瓦の外壁が落下したり、5階建ての集合住宅が土台から大きく傾いたり、81世帯が入居する住宅の天井が落ちて修理不能になったりしたという。

 韓国の成均館大の金真求教授は「耐震構造の欠如と手抜き工事が被害を大きくした。韓国全体に共通する問題だ」と指摘したそうだ。

 地震が少ない国に住むのは羨ましいことだが、東日本大震災のとき福島原発事故で言われたように「想定外のこと」では済まされないことだ。万が一を想定しておくことが求められる。

 我が家も耐震補強はしたが、果たしてどのくらいの地震に耐えられるのか未経験である。想定されている南海トラフの大地震が来ないことを祈っている。

 

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