先日、オルガンの秋ブランチクリスマスコンサートに行ったとき、南山教会での待降節行事のチラシがあった。「みんなで歌おう!パイプオルガン・合唱・聖歌・ハンドベルによる 音楽のアドベントカレンダー、そしてクリスマスのお話」というタイトルであった。
南山教会は我が家から近くにあり、以前にもコンサートに行ったことがあり知っていた。私はキリスト教徒ではないが、そういう制限はないようなので出かけた。
プログラムには次のように書いてあった。
――西ヨーロッパのキリスト教会では、12月25日の4週間前の日曜日(今年は12月1日)からクリスマスぜんじつの24日までの、今の時期を、キリスト降誕を待ち望み、私たちの心の準備をもする時期として、「待降節(アドベント)」と呼びます。
例えばドイツでは、もみの木リースや、最近ではモダンなフラワーアレンジメントにろうそくを4本立てたものを用意し、第1待降節の日曜日にはろうそくを1つ、第2待降節の日曜日にはろうそくを2つ、灯す習慣があります。クリスマスが近づくにつれて、増す「光」は、近づいてくるキリストの降誕を象徴するだけでなく、降誕とそして再臨をも待ち望む希望が増していることも表しています。
そして、12月25日が本来のキリストの西端のお祝いである「主の降誕の祭日」、いわゆるクリスマスであり、1月6日(もしくは2月2日)まで「降誕節」は続きます。
24日に「クリスマスイヴ」として祝われる伝統は、祝日当日が始まる夜中よりすでに教会で祈りが捧げられていたことによります。
愛であり、光であり、その創造物である人間を、無限の愛で抱擁する神が、人間もその神の愛の一部でありえること、その愛によって神のいのちとして迎えられることができるように、神の子であるイエス・キリストを人間として、人間の救いのために遣わした記念、これがキリスト教会の祝うクリスマスです。ーー
聖堂のバルコニーにオルガン奏者の吉田文さんと合唱隊がいて、祭壇の前にハンドベルの学生がいて演奏をした。司祭は祭壇の下手で聖書の一節を朗読した。
ハンドベルの「ウエールズ地方民謡『お部屋を飾ろう』」の演奏から始まった。ついで「グレゴリオ聖歌」を聖歌隊がうたった。
そのあと、音楽によるアドベントカレンダーとして、
14日 聖歌「高く戸を上げよ」(聖歌隊)、 G,ウンベハウン作曲「高く戸をあげよ」(オルガン)
15日 J・S・バッハ 「目覚めよ呼ぶ声あり」(オルガン)
16日 バッハ 「神の御子が来られる」(オルガン)
17日 グレゴリオ聖歌(聖歌隊)
バッハ 「全能の神に賛美を」(オルガン)
18日 グレゴリオ聖歌「天よ、露をしたたらせ」(聖歌隊)
19日 グレゴリオ聖歌「おお エッサイの切り株」(聖歌隊)
20日 FR・リスト編曲 「アルカデルトのアヴェ・マリア」(オルガン)
21日 A。ギルモン「ヘンデル作『ユダス・マカベウス』のコラール『シオンの娘よ、喜べ』によるパラフレーズ
22日 グレゴリオ聖歌「来てください、民の救い主」(聖歌隊)
バッハ 「いざ来たりませ、異邦人の救い主よ」(オルガン)
23日 聖歌「いま来たりませ」(聖歌隊)
ばっは「いざ来たりませ、異邦人の救い主よ」(オルガン)
そして24日 聖書朗読(ルカによる福音書1章26節~37節
グレゴリオ聖歌「アベ・マリア」(聖歌隊)
聖書朗読(ルカによる福音書1章38節)
聖歌「エッサイの根より」(聖歌隊)
C.sattora- 「エッサイの根より(1輪の薔薇が咲いて9(オルガン)
聖書朗読(ルカによる福音書2章1節~7節)
グレゴリオ聖歌 「今日キリストがお生まれになった」(聖歌隊)
CI.ダカン「ノエル」(聖歌隊&オルガン)
聖書朗読(ルカによる福音書2章15節、16節)
聖歌「まきびと」(全員で)
聖書朗読ルカによる福音書2章17節~21節)
合唱 ヘンデル「メサイヤ」より「ハレルヤ」(聖歌隊)
平和を求める祈り 全員で朗読
聖書朗読(ルカによる福音書2章8節~14節)
聖歌「あら野のはてに」(ハンドベル)
聖歌「あら野のはてに」(全員で)
主の祈り グレゴリオ聖歌(聖歌隊)
クリスマスを迎える心の準備 「もろびとこぞりて~来たれ友よ(ハンドベル)
「もろびとこぞりて」参加者が歌う
聖歌 O Sanctissmima (聖歌隊)
聖歌 「いざ歌え」(全員で)
聖歌 「いざ歌え」(全員で)
奏楽 「しずけき真夜中(ハンドベル)※(きよしこの夜のメロディ)
聖歌 「しずけき真夜中」(全員で)
こういうキリスト教会での待降節行事を見たのは初めてであったが、プログラムには歌詞や主な言葉が書いてあり、キリスト降誕までのプロセスがやクリスマスの意味がよくわかった。異教徒の私の取っては良い勉強になった。
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