2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

エコロジー

2021年10月 3日 (日)

英国で量り売り店が増えているという

 羽鳥モーニングショーで「量り売りが広がる英国」を取り上げていた。プラスチックゴミをなくすために店で売る商品を量り売りにしているのだ。そのやり方は徹底していてキャンディの様な菓子類まで店で扱う食料品は全て量り売りにしているのだ。

 持って行った袋などの重さを計ってもらい、客は品物を入れてあるところから品物を入れてまた計量してもらうのだ。

 ただキャンディの場合は外袋はなくすことができても、キャンディを包むものはどうなっているのかは分からなかった。

 量り売りの店を立ち上げた店主は客が来るかどうか心配であったそうだが、客がどんどんと増えて行ったそうだ。

 英国には量り売りの店が増えて全国に400店舗もあるという。番組によるとドイツでも量り売りの店ができているらしい。

 プラスチックゴミが増えて海洋汚染がひどく放置できない状況になってきている地球。世界では飲食店でのストローやプラカップをなくすなど、プラごみを減らす試みはいろいろなされ始めたが、日本ではまだ買い物時の袋配布をやめて有料にした程度だ。

 量り売りで思い出すのは、子どもの頃日本は量り売りであったことだ。酒や醤油や酢を買いに行くときは1升瓶を持って出かけ、酒や醬油は樽から枡に入れて量り瓶に入れてもらった。味噌を買いに行くときは鍋を持って買いに行った。

 その頃は行商の人が回って来たが、竿秤を持っていて重りを載せてバランスを見て計っていた。その頃はもちろんプラスチックなどはなく、セロハンが使われていたから公害とは関係なかった。以前タイに行ったとき竿秤が使われているのを見て懐かしく思ったことであった。

 量り売りがなくなったのはスーパーができたのと関係があると思う。プラごみが増えたのもスーパーと関係があると思うのだ。

 量り売りができるものは日本でも量り売りに切り替えるのもよいと思う。

2021年6月 7日 (月)

プラスチックゴミ資源循環促進法の成立

 我が家ではプラスチックゴミを分別して出しているが、プラスチックゴミの多さにいつも驚いている。大きな袋に大きいプラごみを入れ、小さな袋に細かいプラごみを入れているがその種類の多いことにも驚く。ほとんどがプラごみと言ってよいくらいいろんなものにプラスチック製品が使われているのだ。プラごみは「プラ」と表示されているので見分けはつく。

 こんなにも多いプラスチックゴミは海洋に流れ出て海を汚し問題になっている。魚やクジラや海鳥など海の生物がプラごみを食べている。日本海沿岸の海岸には中国や韓国などからのプラごみが流れ着いているが、日本のプラごみも海に流れ出ている。

 プラごみを減らさなくてはいけないとずっと言われてきたが、やっとここに来て日本でも「プラスチック資源循環促進法」が4日に国会で可決、成立した。遅きに失した感があるが。

 この法律によって、プラスチック製の使い捨てスプーンなどの削減やリサイクルが促されることになった。無料で配っていたコンビニや飲食店などに対して、有料化や代替素材への切り替えなどを義務付ける。使い捨てのスプーンやストローなどのプラ製品は年間約10万トンにもなるという。

 スプーンやストローなどは昔のように紙や木で作ればよいのだ。文房具や玩具などのプラ製品は資源ごみとして回収されるようにするという。

 再利用できるものは再利用してプラごみを減らすことが大事である。この法律は来春にも施行されると記事に書いてあったが、もっと早くできないものかと思う。

2016年2月18日 (木)

停車中のアイドリング禁止を徹底せよ

 早朝ウオーキングでよく見かけるのは、タクシーが公園や喫茶店前でアイドリング状態で停車していることだ。

 瑞穂競技場近くの道路には、つばめタクシーや他のタクシーが、エンジンをかけたまま停車して運転手が休憩をしているのを目にする。夏場は暑いからエアコンをつけるためにエンジンをかけているのであろう。冬場は逆に暖房をつけているのだと思われる。

 石川橋の近くに二葉グループのユタカタクシーの本社がある。そこではエンジンをかけたまま道路に止めている車を見る。その会社の近くに喫茶店があり、朝早くから店を開いているのだが、その前にタクシーをエンジンをかけたまま止めて喫茶店で運転手が休憩していることがよくある。隣のユタカタクシーが多いようだ。

今朝も瑞穂競技場付近にMKタクシー、ツバメタクシー、それに大型トラックが停まってアイドリングしていた。トラックの排気ガスは辺りにまき散らされて匂っていた。ユタカ本社前でも向かいの歯科医院の駐車場にタクシーをアイドリングしたまま停めていた。

 でも冬でも車に戻りエンジンをかければすぐにエアコンが効くはずだ。それなのになぜアイドリングをしているのか不思議でならない。ガソリン代は会社持ちだから自腹が痛まないの平気なのだろう。

 トヨタクラウンで30分アイドリングするとガソリンの消費量はどのくらいになり、また、二酸化炭素排出はどのくらいになるのであろうか。

 最近は車も進歩し、交差点で停まってもエンジンが停止するようになっている車が増えている。私の車は10年前のだから残念ながらエンジン停止をするとエンストすることがある。

 27年ぐらい前にドイツを旅行したときに、感心したことが2つあった。1つは道端に停車している車はどれもエンジンを止めていたことだ。ドイツではそんな以前から停車中はエンジンを止めることになっていたのだ。

 もう一つは清掃工場がクリーンな煙しか出さないようきちんとゴミを燃やしていたことである。当時は日本はまだそこまではいっていなかった。

 ドイツは福島の原発事故の後すぐに原発禁止に踏み切った。環境保護へのドイツの対応は素晴らしいと思う。

 日本はどうか。停車中に自動車のエンジンを止めるという法律はない。調べたら昨年10月に名古屋市では条例で禁止されたことが分かった。こういうことは交通法規で全国で禁止をてっていずべきことがらである。二酸化炭素排出を削減するといいながら政府の怠慢も甚だしい。

※名古屋市のHPから

 平成15年10月1日から、名古屋市内はアイドリング※を禁止しました。(※「アイドリング」とは駐停車中にエンジンをかけっぱなしにすることを言います。)

 次のような場合には自動車のエンジンを止めてください。

駐停車中のアイドリングが禁止される例

  • 買い物など自動車から離れる場合
  • 駐停車中の休憩、電話
  • 駐停車中の車内の冷房・暖房のためのアイドリング
  • 荷待ち、客待ち
  • 荷物の積みおろし中
  • 洗車中、給油中

 過去に名古屋市に寄せられた苦情には次のようなものがありました。いずれの場合もアイドリングは禁止です。

  • 近所の公園脇の路上でアイドリングしながら仮眠している車があって排気ガスが部屋の中に流れ込んでくる。
  • 工場の前で、早朝に工場が開くまでアイドリングしながら待っている車があり、エンジン音がうるさくて眠れない。

 

 なお、次のような場合は例外として禁止されません。

駐停車中のアイドリングが禁止されない例

  • 信号待ち、渋滞での停車
  • 冷凍冷蔵車やミキサー車などが、冷凍機能やミキサーなどを使う場合
  • 急病、事故などの緊急時

自動車を事業で使用する場合の運転手への周知義務について

自動車を使用する事業者に、その管理する自動車のドライバーにアイドリング・ストップをさせることを義務付けました。

違反した場合、会社に対して勧告が出され、勧告に従わない場合は、会社名が公表されます。

駐車場におけるアイドリング・ストップの周知の義務付けについて

一定規模以上の駐車場の管理者等に、アイドリング・ストップをするように看板などで周知することを義務付けました。

対象となる駐車場の規模

駐車マスの合計面積が500m2(およそ駐車台数が乗用車で40台)以上

※1つの事業所もしくは営業所に駐車場が複数ある場合は合計します。
※二階建て以上の駐車場は各階を合計します。
※判断に迷う場合は、できる限り周知してください。

周知の方法

対象となる駐車場の管理者または設置者は、その駐車場を利用する人に対して、看板、ポスター、放送、ちらしなどで、駐車場内でアイドリング・ストップをするように周知しなければなりません。周知の方法や大きさ、文面などについての規定はありません。

 

2011年9月 6日 (火)

節電の夏―エアコン設定温度28に慣れる

 9月に入り、あと20日もすると彼岸だ。彼岸過ぎれば涼しくなると思われるのであとしばらくの辛抱である。

 今年の夏も暑かったが、福島第一原発事故により節電が叫ばれたので、何だか節電に協力をしなければ”非国民”(今どきこんな言い方はないか・・・)と言われそうで節電に心がけた。

 節電と言っても、我が家でやれることは、エアコンと照明をこまめに消すぐらいしかない。

 エアコンは極力使わないようにし、2台ある扇風機を動員して使用した。

 エアコンを使うときには、設定温度を推奨の28度にした。我が家のメーンのエアコンは、パナソニックの旧型お掃除くんと、もう一つ寝る時に使っているのが、三菱の霧が峰である。

 パナソニックのお掃除くんは大変効力がよくて、8畳のリビングと吹き抜けみたいになっている玄関とダイニングキッチンまでをカバーしてくれる勝れものである。

 夕食時などは、エアコンをつけるのだが、扇風機でダイニングキッチンまで風を送っている。それでも28度に慣れたせいか今年はそれで十分である。昨年までは、27度か26度にしていたのが嘘みたいである。

 それに扇風機だけのことが多いのだが、それも我慢できるようになった。人間の慣れは大したものだと感心する。

 夜寝るときには、霧が峰のエアコンをつけるのだが、こちらは寝ている間に汗をかく。28度だとちょっと暑い感じなのだ。部屋が狭いのに何となくエアコンの利きが悪いようだ。でも、寝ているときは寒くてはいけないのでそれでよしとしている。もちろん、タイマーを使って切れるように設定して寝ている。

 照明はリビングの蛍光灯を4つから2つに減らして使用している。白熱灯をやめてLEDに取り替えた。後はできるだけスイッチをこまめに切るようにしている。

 テレビはもともとニュース以外は余り見ないので、節電には関係がない。

 そうそう、郵便局から成約のおまけとして冷蔵庫の内部に張るビニールシートをもらったが、これは重宝している。冷蔵庫の扉を開けてもビニールシートが冷気を保存してくれているので助かる。

 家にいるときの暑さへの対処法としては、水分の補給と水で顔を洗い、濡れタオルで時々身体の汗をぬぐうことである。今年の夏は、間が悪いことに給湯機が故障してシャワーが使えないのだ。

 でも、暑さも後20日ほどだ。今年は彼岸花が咲くのが待ち遠しいなあ。

2009年9月20日 (日)

もし、地球に人間がいなかったら?

 地球上には、何百億年の年月を経て、バクテリアから哺乳類まで、数多くの動物や植物が存在するようになった。もちろん、中には恐竜や日本のトキのように絶滅した種も数多くあるが。

 かつて人間がいない時代があった訳だが、数百万年以前にサルから猿人が分かれて以来、人間は何故か知能を進化させてきたのだ。その過程で人間だけが高等な知能を持ち、他の野生生物とは全く違った文化というものを築き、地球を我が物のように支配してきた。

 そして今、地球の危機が叫ばれるようになった。二酸化炭素などを大量に排出して、オゾン層を破壊したり、地球の温暖化を招いたりしている。

 以前にも書いたが、今世紀中にも地球の大異変が到来すると警告する学者もいる。

 そこで思うのだが、「もし、地球に人間がいなかったらどうなっていたのか?」ということである。

 当然高等動物はサルの仲間である。しかし、サルは野生のままで生きている。自然の中で完全に調和して生きている。

 自然の中では互いに生命を維持し、種の保存をするために必要な営みだけが行われている。

 生命の維持のためにはエネルギーのもとを摂らなければならないが、それは”食物連鎖”の形で行われる。

 そこではライオンのような猛獣でも必要以上の獲物は捕らないと言われる。自分の生命が維持されればそれで十分なのだ。

 弱肉強食と言うが自然界ではそれは決して悪いことではない。お互いに他の生命に頼りながら共生をしているのだ。

 以前にアフリカのチョベ国立公園に行ったとき、ライオンがバッファローを捕獲して食べるのや倒れた象を食べているのを見た。

 象を食べていたライオンたちは腹がふくれるとそばでたむろしているだけであった。象の残りは他の動物の食糧にもなったのだ。

 ライオンもいつかは死ぬときが来るが、その肉はハイエナやハゲタカなどに食いつくされる。

 ホテルの庭には象の糞があちこちに転がっていたが、それは微生物の餌になり分解されたり、植物の栄養として取り込まれるのだ。

 人間のいない自然界では共存共栄である。

 二酸化炭素を大量に排出することや有害な化学物質を垂れ流して水や空気を汚染することもない。

 沖縄の珊瑚が死ぬことはないし、大洋はきれいな水を保って水中静物の生命を守っているはずだ。

 北極の氷が溶けて海水面が上昇することはないし、多分大陸で砂漠化が進むこともないであろう。

 アマゾンやインドネシアの熱帯雨林切り取られることもない。

 海の魚たちが大量に捕獲されることもないから、黒マグロや鯨やなどの数も自然のルールで保たれる。

 牛や豚など家畜が工場のような状態で人間に飼われ殺されることもない。

 おそらく地球上のエネルギーは一定の範囲内で保たれるはずだ。温暖化にもならなかった。

 もし、動物会議が開かれて人間が被告として裁判が行われたら人類は全員極刑を宣告されるに違いない。

 人間は何故もっと謙虚になれないのであろうか?利益を追求し欲ばかりをふくらませ、戦争を繰り返している。

 動物は戦争をしない。種族の争いもしない。共存している。

 人間は脳の働きが発達したために争いを避けられない存在になったのだ。

 自らを”高等”だと称しているが、他の動物から見れば、本当は”最下等”なのだ。

 

2009年7月10日 (金)

GNH地球温暖化セミナー 枝広淳子さんの話 最終回

 地球温暖化の進行を止めるためにCO2を減らす努力を一人ひとりが実行することが大切である。ところが、中には「自分ひとりがやったってそんなもの何にもならない」という人がいる。

 しかし、その考えは間違っている。ミルフィーユ効果というのがある。ミルフィーユというのは薄い膜を重ねて作った洋菓子である。一枚一枚は食べてもどうといいうことはないが、重なって出来た菓子は大変においしいのだ。

 それと同じで、一人ひとりがやることはたいしたことではないかもしれないが、みんながやれば大きな効果を生むことになるのだ。

 少なくとも自分は「温暖化を進める側から離脱すること」が大切である。

そして「やる効果」より「気持ちよさ」を大切にしてほしい。

 経済成長が大事だと言われるが、「成長」について考える必要がある。GDPという指標により、どれだけ成長しているかと計られている。しかし、GDP信仰はやめよう。

 GDPには、例えば犯罪が増えたらそのコストも計算されているのだ。よい成長ばかりではないのである。マイナスの面も含まれるのだ。

 ブータンでは、GNH(Gross National Happiness 国民総幸福)と言うことが言われている。幸福度を物差しにしようということである。

 日本でも、塗料の会社で、会社の総幸福を目指し、「マイナス成長」を掲げて実行しているところがある。社長はマイナス成長は難しいと言っているという。社員が丁寧に対応するのでかって顧客が増えてしまうのだそうだ。

 結論を言うと、地球温暖化は史上最大のチャンスである。それは地球の危機に人々はこれまでの考えを改めて新しい社会や経済の仕組みを考えなければならないからだ。そうしなければ地球はすぐにでも破滅をしてしまうところに来ている。

 私(blogの筆者)は、かねてから、GDPばかりをウンヌンして経済成長重視のやりかたはおかしいと感じていた。枝廣さんがGDP信仰をやめようと言ったのを聞いて我が意を得たりと思うとともに、こういうことを識者がいうのを初めて聞いたように思う。

 毎年GDPが成長を続けなければ経済や生活が駄目になるような言い方は実は金儲けだけを追及する会社や政治家どもの都合だけを考えた言い草であったのだ。

 江戸時代の世界一のエコロジー生活を持つ日本は、今こそ足元を見つめなおして、「もったいない」精神で、本当の幸せは何かを考え直すときではないのかと思う。

日刊温暖化新聞http://daily-ondanka.com/

01

 

2009年7月 9日 (木)

地球温暖化を考えるセミナー その2  枝広淳子氏の講話から

 地球温暖化に対処するために、CO2の増加は1950年を基準にして450ppm以下におさえなければならない。それは、温度上昇で言えば1.6度以下のおさえることである。

 そのために

先ず、CO2を排出を減らす事が大事である。

地球が吸収するCO2の量は、森林が7億トン、海洋が24トン、合計31億トンである。それに対して、現在排出している量は、72億トンにも達し、吸収できる量の2倍以上にもなっている。

このまま行くと2030年を境に急上昇する。

だからCO2増加の進行への「備え」が大事である。

①気をつけてCO2排出を減らす。

 CO2が出るところは、電気器具と照明が37%、給湯が30%、暖房が22%、厨房が9%、冷房は2%である。

 ②無意識的行動に気がついて変える。

 例えば、暖房便座を1日つけておくのとドライヤーを30分つけておくのとが同じである。

③省エネ製品に変える。

 白熱灯を新型の蛍光灯に変えても4年で元がとれCO2減少に役立つ。

 自動車はカーシェアリングを利用したり、レンタカーを借りた方がはるかに経済的である。

④買い物パワーを使う。

 買い物は投票と同じである。その製品に対する投票なのだ。だから、エコによい製品を買う。

 どこで作られたかを考える。→遠いところで作られたものは運送などでCO2が増える。

 どのように作られたかを考える。→通常、木綿は化学薬品、化学肥料、枯葉剤が大量に使われている。だから、ときどきは有機栽培木綿の製品を買う。また、フェアトレードのチョコレートとか花とかを買う。リサイクル製品を買う・・・。

幸せや満足度を減らす必要はない。幸せにつながっているCO2とそうでないCO2を分けて考えることが大事である。幸せ/CO2の値を最大化するように考える。   

    ―つづく―

2009年7月 8日 (水)

地球温暖化問題を考えるセミナー

 7月6日に「本当の幸せと地球のためにすべきこと、できること」というセミナーに参加した。講師は、枝廣淳子さん(ゴア氏の「不都合な真実」の訳者)。

 一言で言うと大変分かりやすくて考えさせられるセミナーであった。

 結論から言うと、現在の地球環境は史上最大のピンチだが、考えようでは最大のチャンスでもあるということであった。

 まず、1950年から2100年までの地球の気温の変化のシュミレーションが示された。現在は+6度でこのまま何もしなければ、2100年には+12度以上になるという。

 ついで、日本にはどんなことが起きるかという話がされた。

 ◎コメや果樹の品質が低下。例えば、鹿児島ではコメの質が変わったし、リンゴの耕作域は北に限られる。

 ◎海では海草の食害が広がり、魚が産卵する場所がなくなってきている。

 ◎海流の変化により、例えばサンマの回遊が変わる。

 ◎降水量の増加のよる豪雨や洪水、逆に渇水。

 ◎高山植物がどんどん高い方へ追いやられ絶滅する。

 ◎海水の増加により、海岸線が後退し、砂浜がなくなる。

 ◎熱ストレスによる死亡のリスクが高まる。

 ◎デング熱などの新しい感染症が広がる。

 ◎ヒートアイランド現象がひどくなる。

    などなど。

 IPCCによると、過去百年の地球の平均温度は現在0.74度の上昇である。1850年以降の地球温度の上昇は12回あったがそのうち11回はこの12年間に起きているのだそうだ。

 危険温度のボーダーは2度だということを頭に入れておいて欲しいと言う。つまり2度地球の温度が上がると大変な状況になるのだそうだ。ヨーロッパでは政治家が地球温暖化問題を話すときには必ず「2度」が出てくるという。

  • IPCCとは、気候変動に関する政府間パネル (Intergovernmental Panel on Climate
  • Change)

    ※地球環境研究センター  http://www-cger.nies.go.jp/qa/14/14-2/qa_14-2-j.html

          ―つづく―

      2008年1月