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社会問題

2023年5月20日 (土)

ジャニー―喜多川氏の性加虐問題

 ジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏による所属タレントへの性虐待について、被害を受けた元ジャニーズJrからの告発が相次いでいる。ここに来てNHKも17日のクローズアップ現代でジャニーズと性加害問題を取り上げていた。そこでは被害者が出て証言をしていた。

 この問題の発端は、3月に報道された英国のBBCのドキュメンタリ番組だという。そこでは複数の元ジャニーズJrが10代の頃、ジャニーズ氏による性加害を受けたと証言したという。

 日本では週刊文春が99年10月からジャニー氏による性虐待を追及してきた。その手口は履歴書をジャニー氏が見て、気に入った子を合宿所という自宅に泊まらせ、好き放題にさせたあと、マッサージをすることを口実にして身体を触り、その流れで性行為に及んだのだという。そして翌朝1万円を渡したという。

 ジャニー氏は妻のメリー氏と共にジャニー事務所の絶対的権力者で、それに逆らうことはできない状況であったのだ。

 ジャニーズ事務所が文芸春秋を相手に、名誉棄損の民事訴訟を起こしたが、03年の東京高裁判決は「原告喜多川が、少年たちが逆らえばステージの立ち位置が悪くなったり、デビューできなくなるという抗拒不能な状態にあるのに乗じ、セクハラ行為をしているとの本件記事は、その重要な部分について真実であると認定、04年に確定した。この点についてはクローズアップ現代でも取り上げていた。

 驚いたことにジャニー喜多川氏の性虐待は判決後も続いていたのである。

 ジャニー喜多川氏の地位利用したやり口は実に汚い。喜多川氏は妻がいるのに、若い男の子を好むというのはバイセクシャルなのか。

 この問題について14日ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長のお騒がせしておりますという動画と社長名の書面をサイトに公開した。しかし、ジャニー喜多川氏が死んでいるので正逆亭の事実認定は「容易ではない」と認めなかった。知らぬ存ぜぬを通すようだ。しかし、この問題は、徹底的に実態を解明することが大事である。

2023年5月17日 (水)

旧統一教会の合同結婚式と献金

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が7日、韓国で合同結婚式を開いたとテレビが報道した。教団によると日本からも約550人参加し、世界56カ国から約2600人が参加したという。

 合同結婚式だけでなく、韓鶴子総裁の80歳の誕生を祝うための行事が連日行われたという。

 安倍元首相を殺害した事件で日本では統一教会が表にでて批判されているが、相変わらず活発な活動を続けているようだ。
大規模な合同結婚式も教会の勢力を誇示するものである。また天苑宮という大理石の白亜の大殿堂を建設したが、その資金500億円はほとんど日本から集めてものだという。相変わらず献金活動が行われているようだが、不思議なことに献金はこれまでと同じように日本からである。世界56カ国に信者がいるのに韓国も含めて多額の献金をしているのは日本人だけというのはどういうことなのか。

 献金はノルマではなくあくまでも信者の意思だと教会幹部は言っているが、自分の生活を破綻させてまで巨額の献金をするのは全く理解できない。天の父母様の声だというが、父とは教祖文鮮明、母とは韓鶴子総裁のことだろう。

 日本は戦前に朝鮮に多大の損害を与えたので日本人から金を取り上げるのは当然だという理屈のようだ。しかし自分の生活を破綻させてまで献金したり教団のための資金稼ぎの活動をする気持ちが分からない。どのようにしてそこまで洗脳するのか。

 参考 ネットには次のような記事があった。合同結婚式をする理由がよくわかる。

 ルーツは小さなセックス教団

 米国政界に影響を及ぼすほどになった統一教会だが、KCIAと結び付く以前は小さな「セックス教団」に過ぎなかった。教義の根幹は「文鮮明が女性信者とセックスをして血を清める」という驚くべきものである。このことは側近だった朴正華(パク・チョンファ)氏が告発本『六マリアの悲劇』(恒友出版、1993年)に記している。同書を参照し、統一教会の教義の根幹を紹介する。

 人には原罪がある。これはキリスト教の教えと同じだが、統一教会は、原罪を清めるためには「文鮮明とセックスしないといけない」という意味不明な教義となってしまう。これには補足が必要だろう。

 旧約聖書では、神様が最初に誕生させたアダムとエバ(イブ)は楽園「エデンの園」で暮らしていた。「善悪を知る知恵の木の実は食べないように」と言われていたが、あるときヘビにそそのかされて禁断の果実を食べてしまう。これが人類の「原罪」である。

 文鮮明氏はその解釈を利用する。実はそのヘビというのが「サタン(悪魔)」であり、エバはサタンの誘惑に負け、肉体関係を持ってしまったというのだ。エバはサタンの血で汚れた身体のまま夫のアダムともセックスしたため、人類は悪魔の血を引くこととなった。

 悪魔に奪われたエバを取り戻す使命を果たせなかったイエス・キリストに代わって、文鮮明氏は「再臨メシア」として神によって送り出され、母であるマリアを含む「6人のマリア=6人の人妻」の血を3回のセックスによって清めることで浄化が広がっていく、という理屈なのだ。そうして文鮮明氏は多くの女性信者とセックスし、財産をも奪い取ったとされていたのである。

 やがて、「血わけの儀式」は、教祖との直接的なセックスから、教祖が選んだ信者同士の結婚によって汚れを浄化するという理屈に変わり、統一教会の象徴ともいえる「合同結婚式」が誕生したのである。

2023年4月18日 (火)

増えている特殊詐欺に用心

 警視庁は4月11日、カンボジアを拠点に行なわれていた特殊詐欺に関わったとみられる日本人19人を詐欺の疑いで逮捕した。男らは今年1月下旬、都内の60代の女性にメッセージを送り、「有料サイトの未払い料金がある」などと騙し、電子マネー「ビットキャッシュ」およそ25万円分を詐取した疑いがもたれている。

 「有料サイトに未払いの代金がある」という類のメールは私も何度か受けたことがある。そのまま無視しておいたので被害には逢わなかった。

 ここ数年で多発している手口は、パソコンの"サポート詐欺"だという。画面に"PCに異常が現れたので、以下のサポートセンターに電話してください"という警告が表示される。

 この手のやり口は私も経験した。自分は何もしていないのに突然メッセージが出て来たのだ。驚いてパソコンを買ったの会社に電話をして相談をした。そして難なきを得た。

 他には「○○に当選しました」という詐欺がある。この詐欺は10回以上しつこくショートメールがきた。それでキャリアに相談をして対策を取った。

 以前は「オレオレ詐欺」が有名であったがこの頃は上のような詐欺に代わってきているようだ。

 警察庁が発表した、2022年の特殊詐欺の状況は、警察が把握したものだけでも、被害額は前年比約80億円増の約361億円ととんでもない数字になっており、しかも増加したのは8年ぶりだという。

 特殊詐欺は年々巧妙になっていて、最近では"アポ電"が激増しているという。"アポ電"とは、架空の話や偽りの情報を用いて電話をかけてきて、個人情報や家族構成、資産情報を聞き出す、いわば詐欺の下準備のようなものだそうだ。

 そういえばフィリピンから強盗や特殊詐欺をやって捕まった連中もこの手を使った情報を得ていたなあ。

 "アポ電"や、特殊詐欺にあわないようにするにはどうすればいいのか。まず大原則として、知らない番号や非通知の電話にいきなり出ないこと。発信者番号を表示するサービスや留守番電話機能を活用し、そもそも応答しないことが第一歩だという。非通知や発信者番号表示や着信拒否などにはそれなりの料金がかかるが私は利用している。

 知らない番号は、ネットで検索してみるとよいという。不審番号として情報が出てくる場合があるし、心当たりがあった場合は折り返せばよい。

 また、スマホの場合は、各キャリアが提供している迷惑電話対策サービスを利用することだ。私はそうしている。犯罪や迷惑電話のデータベースに基づき危険な電話が自動的にブロックされるという。主要な携帯キャリアには、迷惑電話をブロックするアプリもある。固定電話に取り付ける機器もあるそうだ。

 私は03や06などや0120には出ないようにしているが、携帯からの場合は困ることもある。

 とにかく物凄い被害額から見ると、被害に遭っている人が後を絶たないことが分かる。自分はかからないと思っている人が危ないといわれるが、特殊詐欺をやる連中は頭がよく、巧妙なので用心に用心をしたい。

2023年3月 4日 (土)

鶏の全羽殺処分への疑問

 いろいろな食料品が値上がりをする中で、価格の優等生と言われた卵も大きくねがりをしたし、鶏肉も値上がりをした。その原因は餌代の高騰の他に鳥インフルエンザの大流行があると言われる。

 鳥インフルエンザに罹るとその辺りの養鶏場の鶏は全て殺される。せっかく養鶏農家が手塩にかけて育てた鶏が、罹患した鶏だけでなく、インフルエンザに罹っていなくても殺されてしまうのだ。どうしてこんなに徹底的にするのか不思議でならなかった。せめてインフルエンザに罹っていない鶏だけでも肉として、卵として売ることができないのか納得できないでいる。養鶏農家にしてみればどんなにか無念なことだろうと思う。

 そしたら、2日の朝日新聞の「繁延あづさの命の感触」というコラムに「『全羽殺処分』の違和感」というのがあった。筆者は写真家のようであるが、養鶏農家2年目の冬・・・と書き出しているので、養鶏農家をやり始めたばかりのようだ。100羽ごと棟を分けて飼っているという。そしてもし自分の所の鶏がインフルエンザに罹ったら・・・?と想像し、「多くの健康な鶏まで殺すこと。その悔しさを、私は耐えきれるだろうか」と書いている。日本中の養鶏農家はみな同じ気持ちであろう。

 この人はいう。多摩動物公園のカモが感染した時、感染鳥は希少性により殺処分か治療か判断、一緒にいた鳥は隔離して経過観察と指針にあるという。多摩動物園は環境省の管轄で農林水産省ではないというが、差がありすぎることに驚いているという。

 今季国内の殺処分は1千万羽超だそうだ。そのほとんどが健康な鶏ではないかと思う。繁延氏も指摘するように、殺処分が最善の方法だと科学的に精査されているのだろうか。鶏は動物愛護の対象外なのだろうか。養鶏農家は甘んじて受け入れているのだろうか。

2023年1月14日 (土)

高齢者施設の入居費用

 母は運よくできたばかりの特別養護老人ホームに入ることができた。それで父亡きあとの年金で賄うことができた。母は90歳ごろに特養に入ったが私もその年齢に近づいてきた。

 母が亡くなって以後は特別養護老人ホームのような高齢者施設に関心がなかったが、そうもいっておられない年齢になった。

 先日あるところで高齢者施設の費用について聞く機会があった。それで施設の種類と費用を知ることができた。

・特別養護老人ホームは一番安くて月に15万円ぐらいだというが、要介護3以上で、 希望者が非常に多くて待機している人が30万人ほどいるみたいだ。

・老人保健施設(老健)は毎月17万円ぐらい。

・グループホームは毎月15万円ぐらい。

・ケアハウスが毎月20万円ぐらい、

・サービス付き高齢者住宅(サ高住)は20万円ぐらい。

・介護サービス付き高齢者住宅が月に25万円ぐらい、

・住宅型有料老人ホームが月に28万円ぐらい、

・介護付き有料老人ホームは毎月30万円ぐらい。

 数千万円の入居金をはらって、月々45万円も出す施設もある。お金持ちで対象の施設である。  

 8種類もあるが夫婦二人の年金暮らしでは利用できそうもない。元気なうちに調べてどうするか考えておかなければならないだろう。

 

2022年11月 1日 (火)

折々のことばを読んで

 30日の朝日新聞「折々のことば」に、タンザニアの1女性のことばがあった。文化人類学者・小川さやか氏が、調査に出かけた地で長屋に住んで採取したものだという。

 その地ではいろいろな境遇の居候たちが住みついていた。女たちは戸外で料理や洗濯をしながら、となりの子どもにも用事を言いつけ、そんな仕方で面倒もみる。助け合って生きる者が家族だと、当然のように語ったというのだ。家族は「伸縮自在」などだとコメントしている。

 これを読んだとき、おそらく原始時代はそのような暮らしをしていたのではないかと思った。そして農村のような貧しい生活をする社会でもそうした暮らし方が長く続いたのではないだろうか。

 私が子どもの頃はタンザニアほどではなかったが、近所の人たちは互いに助けあっていた。「おすそわけ」という言葉を今では聞かなくなってしまったが、何かが手に入ったり、料理をたくさん作ったりしると近所に配っていた。特に子どもの世話はお互いに見合っていた。あの物のない時代に生き延びて来られたのもそうしたつながりがあったからであろう。

 戦後いつのまにか3世代家族がなくなり、家族が核家族となり、さらには今では孤立化が進んでいる。人と人の生身の触れ合いが希薄になったので。それにともなって様々な問題が生じている。

 我が家の近所では一人暮らしの老人多いが、みな孤立して住んでいるか施設に入っている。我が家も妻と2人だが孤立家族である。

2022年10月20日 (木)

遅すぎた旧統一教会への政府調査

 岸田首相は17日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し、宗教法人法に基づく「報告徴収・質問権」を行使し、事実関係や実態の解明を目指す考えを明らかにし、永岡文部科学相に指示した。

 永岡文部科学相は「年内のできるだけ早いうちに権限が行使できるよう手続きを進めると述べた。

 旧統一教会は岸信介元首相によって日本に持ち込まれ、安倍慎太郎、安倍晋三元首相まで安倍一族が最も深い関係を持ち続けて来た。そして安倍派の議員たちも大きな影響を受けて統一教会と関係を持ってきた。

 霊感商法や信者の高額の寄付などで多くの被害者が出ている統一教会は、自民党の政治家との関係をもつことで、政治家が広告塔になりお墨付きを与え、信者だけでなく部外者の信頼を得るという巧妙な手口で生き延びて来た。これまでの間に数多の被害者を出したが放置されてきた。

 安倍元首相がビデオメッセージを寄せたことが、皮肉にも統一教会の諸悪だけでなく、自民党政治家との関係を暴露してしまった。もし安倍氏が暗殺されなければ全ては明るみに出なかったのだ。

 岸田首相はここに来てやっと統一教会に踏み込む姿勢を示したが、いかにも遅すぎた。1980年代に霊感商法や合同結婚式などで社会問題となったが、追及されることなく、その後もあくどいやり方と被害は続いていたのである。

 統一教会のやり方は宗教とは言えない。日本人の中から騙されやすい人を探して信者とし、巨額の献金をさせて集めた金を韓国に持っていたのである。そうしたやり方を結果として助けたのが安倍氏や細田氏の様な自民党の政治家である。

 岸田首相は安倍氏が亡くなったので調べようがないと言っているがとんでもないことである。徹底的に調べあげるべきである。また統一教会についても被害者を救うだけでなく、法人格を取り上げるまで追及すべきである。

2022年10月18日 (火)

作り話で同情を買う新聞勧誘手口

 妻が家の前の道路を掃除していたら、読売新聞の勧誘員が来て新聞を取ってほしいと言ったそうだ。話を聞いていると、父は亡くなって、母親は病気で臥せっていると言い、北海道から出てきて新聞の勧誘をしているのだと同情を誘う身の上話をしたそうだ。真面目そうなよい青年なので妻はほだされて言われる通り、3か月間新聞を取ると契約をした。
 

 それを聞いた私は、我が家では昔から朝日新聞をとっているので必要ないと言ったのだが、妻は可哀そうだから3か月間取ると言った。
 

 私は販売所に電話をしたがつながらないので販売所まで行った。所長に会って同情を誘って勧誘をするなと話した。電話がつながらなかったのは販売所のミスだと言ったが、わざとつながらないようにしているのかもしれないと思った。
 次の日新聞勧誘のことを娘と婿に話したら、そういう手口は東京でも問題になっていると言った。そしてクーリングオフで取らなくてもいいように話をつけると言った。
 

 婿が読売新聞の販売所に電話をすると所長がでて応対をした。所長は「商品券を渡してあるからそれを返してもらわないとクーリングオフできない」と言ったという。妻は商品券など貰っていないと言った。貰ったのはポッケッとティッシュを2つだけだと言った。
 

 婿が商品券など貰っていないと問い詰めると、所長は商品券はウソだと認めたそうだ。結局渡していないので商品券が無いからクーリングオフができないと思い込ませる手口のようであった。
 

 婿は警察にいきさつを話し、取り締まるように要請をした。警察は消費生活センターにも伝えるようにといったそうで、消費生活センターにも電話で伝えたという。
 

 娘が消費生活センターのHPを見るようにいったのでネットで調べたら、新聞勧誘のあくどい手口やしつこいやり方が色々とあった。
 

 我が家の場合はそれが「同情をかう」というやり方であったのだ。所長は同情をかう話も本当の話しではないと認めたそうだ。
オレオレ詐欺ではないが、高齢者を騙す詐欺の一つどいえよう。油断もすきもない世の中だ。

2022年8月21日 (日)

統一協会(教会)の霊感商法

 世界基督教統一神霊協会(統一教会/統一協会)の霊感商法について調べてみた。Wikipediaには「霊感商法(れいかんしょうほう)とは、霊感があるかのように振舞って、先祖の因縁や霊の祟り、悪いカルマがあるなどの話を用いて不安を煽り、印鑑・数珠・多宝塔などの商品を法外な値段で売ったり、不当に高額な金銭などを取る商法である。警視庁などでは悪徳商法の一種として定義している。」と出ていた。

 アサヒジャーナルによると、「霊感商法の一般的な手口は、街頭や戸別訪問などで『手相を見てあげます』『姓名判断をしましょう』などと言って接近し、象牙の印鑑を売る。だが、印鑑は入り口に過ぎず、『占いの偉い先生が特別に見てくれる』などと誘い、『霊場』と呼ばれるマンションの一室や、展示会に連れ出す。先生は『悪霊がついている』などと言って、先祖の霊が苦しんでいるとか、先祖の因縁を説かれ、不安をあおりる。そして法外な値段で壺や多宝塔を売り込むというものだ。」

 私は占いとか霊の存在を信じないがほとんどの人は信じているようだ。正月に神社や仏閣に行って拝む人が多いのはその証である。

 人は誰でも身体的精神的な何らかの弱みを持っている。統一協会では相手のことを詳しく聞き出し、「霊場」などで上級の先生に逢わせるとき先生に聞いた情報を伝えてあるのだ。それで先生はその人の弱点をズバリと指摘することができる。それを聞いてよく当たると信じてしまうのだ。このやり方は新しいものではなく、昔からあるものだ。

 一般の人は因縁とか先祖の霊とか悪運とかいったことに弱く信じやすい。神社やお寺でお詣りしたり、厄除けのお守りを買ったりするのもそのためである。

 ただお寺や神社での御祈祷をしてもらってもせいぜい数千円から1万円であろう。厄除けのお守りを買っても数百円だ。
ところが統一協会は桁が違う。数千万円とか億という金額である。壺などの品を買ったり、献金をして山上容疑者の家庭のように家庭が崩壊してしまうのは当然である。

 世界基督教統一神霊協会はキリスト教系であるが、神霊とあるようにキリスト教にはないものを持ち込んでいる。そしてその部分を巧みに使って人々を騙しているのだ。悪いことに2015年に名称を変えて「世界平和統一家庭連合」という宗教色カルト色のないものにしてしまった。それでも霊感商法は続けられている。

 この霊感商法は日本だけで行われているようだ。弁護士の紀藤正樹氏によると「日本が戦前に韓国を併合し、韓国に攻め入った、それが日本人の罪」「罪を清算するために日本人は韓国に貢献しなければいけない」という教義で裏付けられてお金を出さされるという仕組みなっており、日本人だけが高い商品や金銭を要求される非常に差別的な宗教となっている。
 統一教会による霊感商法や献金による搾取問題も、日本人にだけの独自事情となっている。(旧)統一教会は「日本人が韓国にお金を提供することが、つまり文鮮明を助けることが日本人が過去に起こした罪を清算することなので、日本人が救われるんだ」と教え込み、日本人のみ搾取される宗教であるために、紀藤氏は教会創立者の文鮮明について「日本人に対する強い恨みがあったんだろうなという風に思わざるを得ない」「中立的に見た時は、日本人だけがお金を払わされているというのは極めて不公平。」と語っている。

 とんでもないカルトである。日本人の多くが洗脳されて金を貢がされているのだ。これ以上被害が広がらないよう、また信者になって貢いでいる人たちを救う手立てを考えるべきである。そのために政府は早急に対策を講じるべきだし、メディアも悪の手口を暴く必要がある。

2022年8月 2日 (火)

統一教会と安倍氏らとの関係

 安倍晋三元首相と統一教会の関係についてテレビでは次々と新しい情報が取り上げられている。自民党の特に安倍氏に関係の深い有力者ばかりだ。実弟の岸防衛相は、旧統一教会が問題ある団体と知りながら付き合ってきたと白状。末松文科相はパーティー券を買ってもらっていたことを明かした。細田衆院議長や稲田元防衛相は教団の関連イベントで講演していたことが報じられ、下村元文科相は教会の名称変更に関与したことが疑われている。

 Wikipediaには、統一教会についての他に安倍氏と統一教会の関係について詳しく載っている。その中からいくつかを参考にした。

 安倍晋三と教団の関係についてだが、祖父の岸信介、父親の安倍晋太郎の親子三代にわたるものだという。統一教会元会長郭錠煥は記者会見にて、「(創設者の故)文鮮明総裁は(安倍氏の祖父の)岸信介元首相と近かった。(父の)安倍晋太郎元外相とも近かったと承知している」と述べているそうだ。

 岸信介氏の住宅の隣に統一教会の施設があり利用していたとテレビでは言っていた。
 

 安倍元首相は「美しい国」という国家像を説いていたのは有名だが、これは日本統一教会の初代会長であり、反共産主義政治団体国際勝共連合の日本初代会長でもある久保木修己が説いた「美しい国」が元祖であるとというのは知らなかった。安倍氏の創作だと思っていた。

 統一教会の国際勝共連合の反共産主義活動により自民党の有力な支持団体になった統一教会は岸氏との関係をふかめ、のちに安倍晋三の派閥になる岸の派閥を冷戦期に支持していた。

 宗教ジャーナリストの鈴木エイトは、安倍晋三と統一教会の関係について、「癒着」との表現を用いて極めて密接であったとしているという。有田芳生は2022年7月の時点では、「岸信介氏、安倍晋太郎氏、安倍晋三氏は三代続けて、統一教会を日本社会に深く浸透させる政治的に重要な役割を果たした」と評価しているそうだ。

 「新潮45」の報道によれば、2016年11月、安倍が大統領就任前のドナルド・トランプと異例の会談を実現した背景に、教団の韓鶴子総裁の仲介があったとされているという。どこまでも安倍氏と統一教会は深い関係だ。
 

 選挙に統一教会を利用し、統一教会は自民党有力議員との関係を使って信用を得るという関係だが、今回の事件が起こるまで統一教会は知られない中で霊感商法や献金などで多くの被害者を出してきたのだ。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会も、2009年から2020年にかけて献金を含む被害を年に61件から1113件を確認しているという。2021年は47件で、被害総額は3億3153万507円という。

 統一教会は日本は"エバ国家"で「サタン(悪魔)の国であるため、贖罪として「金のなる木」の役割を担い、"アダム国家"である韓国と国内外の統一教会に全てを捧げるべきとの反日教義が教えられているという。文鮮明の教え(教義)の一つとして、文教祖の恨(ハン)を晴らすのは「エバ国家日本をアダム国家韓国の植民地にすること」「天皇を自分(文鮮明)にひれ伏させること」としているそうだ。

 教団の運営資金の7割は日本が担っており、その原資は深刻な社会問題となっている霊感商法と、法外な献金要求等の信者からの経済的搾取より得られた金である。こうして集められた金は教団の勢力拡大のために日本から韓国やアメリカに送られ、1976年から2010年までの間に日本からアメリカに36億ドルが送金されたという。

 日本は悪魔の国とか韓国の属国にせよとか日本の役割は金を集めることだなどということを安倍氏などは知っていたのだろうか。こういうとんでもないカルトの統一教会を日本にのさばらせているのは自民党なのだ。現実に日本では多くの被害者が出ているのだ。

 今回の事件で統一教会の実態と自民党との関係が明らかになったのは不幸中の幸いである。国会でこの問題を取り上げ徹底的に追及すべきである。

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