音楽

2017年7月10日 (月)

混声合唱団ホッとスルーズコンサート

 7月2日に、混声合唱団ホッとスルーズの創立20周年記念演奏会が昭和文化小劇場で開かれた。この合唱団は地域合唱団である。プログラムによると、平成7年に村雲婦人会コーラス部として誕生したそうだ。

  平成17年には男性も加わり、「混声合唱団 ホッとスルーズ」が結成された。指揮は当初から亀井澄子さんである。地元の中学校の文化祭、シニアコーラス交歓発表会、女性会の行事などで演奏をしてきたそうだ。

  私がホッとスルーズを知ったのは、我が昭和男爵コーラスも参加したシニアコーラス交歓発表会であった。団員のEさんがホッとスルーズにも属していたからだ。ユニークな名のこじんまりした合唱団であったが、その時もう10年経っていたのだっだ。

  そのうち我が合唱団に入ったKさんがホッとスルーズにも所属していることが分かった。Kさんは体調を壊して退団されたが、その後Mさんと知り合いホッとスルーズは身近な合唱団としてシニアコーラスでも注目してきた。

  それでホッとスルーズが昭和文化小劇場でコンサートをやると聞いたとき驚いた。あの小さな合唱団が小劇場を埋めるほどの聴衆を集められるのだろうかと思った。

  当日開場10分後ぐらいに行ったら場内はほぼ満席であった。私の杞憂は霧消した。入場のときもらったプログラムは立派なもので、他に小さなプレゼントもついていた。これだけの人数を集められたのは、地域に根差した合唱団だからだと思った。女性のパワーがそれを可能にしたのだろう。

 プログラムを見ると、指揮者の亀井澄子さんは知り合いの奥さんであることが分かった。またバイオリンを演奏した水野章子さんは娘さんで、司会をしたのは関西でアナウンサーをしているという息子さんだと分かった。ご主人も特別参加でテナーに入っておられた。

 第1部  「愛をこめて」

   LOVE AND PEACE-私たちは歌い続ける

   広い宇宙はお父さん

    この街で

   霜月の午後~奥様お手をどうぞ

   ああ人生に涙あり(水戸黄門より)

 どの歌も、選曲がよくいいメロディや歌詞の歌ばかりであった。合唱もハーモニーがよく、声もよく出ていて気持ちよく聴くことができた。最後まで聴きたかったのだが、私は、この日時間を間違えて「組曲 悪魔の飽食」のチケットを買ってあったので、ここまで聴くと残念であったが、会場を後にした。

 この後の曲は、聴衆と一緒に歌おうということで、

 上を向いて歩こう    たなばたさま

 第2部は、寺岡悦子合唱曲

 おたまじゃくしは、 ゴーヤのつるが、 白菜 ぎしぎし、 さくら, あくしゅ

 第3部 歌は生きる力

 一週間  灯  故郷の人々   アメイジンググレイス

 プログラムに、指揮者が書いておられる言葉を拾うと、次のようなのが目についた。[選曲]『何を歌うか』を決めるときには、

    むつかしいことを    やさしく

    やさしいことを      ふかく

    ふかいことを       おもしろく

    おもしろいことを     まじめに

    まじめなことを      ゆかいに

    あくまでも         ゆかいに

 この井上ひさしさんのことばを思います。

 私の求める良いウタ(詩・詞)は、こういう歌です。深い思索から生み出された平易なことばで書かれた、美しい日本語の響きと実感のある良いウタ。思わず口ずさみたくなる魅力的で美しいメロディー。ウタの感性とぴったり合ったよい曲。またはよい編曲の品の良い作品。 

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2017年7月 8日 (土)

混声合唱組曲「悪魔の飽食」愛知公演

 混声合唱組曲「悪魔の飽食」 第27回全国縦断コンサート愛知公演が7月2日に日本特殊陶業市民会館フォレストホールであった。同じ男声合唱団に属するKさんが出演するというので券を買ってあった。 

  当日は、もう一つのコンサートを一部聴いてから行ったので、オープニングの合唱「いま わたしたちは」は聴くことができなかった。会場に着くと挨拶をしていた。

  会場は3階席まで満席でおどろいた。幸い指定席なので8列目のいい席であった。第一部のティンティンさんの中国琵琶の演奏から聴くことができた。ティンティンさんは中国琵琶を幼少のころから学び、日本に来て中部大学の講師をしながら、演奏活動を続けているそうだ。

  自分が作曲した「春雨」「長安への道」「木蘭の涙」の3曲を演奏した。琵琶の図柄は正倉院にある中国琵琶のものを写したそうだ。指ではじいて演奏するのだが、とてもきれいな音色で、日本の琵琶と違って高音を使うように感じた。

  ティンティンさんは西安の出身だそうで、それで日本の遣唐使が長安に行ったことをモチーフに「長安への道」を作ったと言っていた。私も西安には5度も行ったことがあり懐かしく聴いた。

  次は、TAJIMI CHOIR JAPAN(多治見少年少女合唱団とシニアコア)

  童声(女声)合唱とオーケストラのための「響紋」 2台のピアノで「妨げ」になる音を弾き、合唱がきれいに歌うのであったが、初めて聴く演奏であった。

  もう一つは、唱歌四季より「夕焼け小焼け」

  どちらも合唱のレベルの高い演奏で大変よかった。

  第2部は 対談で、プログラムには森村誠一氏となっていたが、悪魔の飽食のための合奏団の委員長の田中氏と作曲者の池辺晋一郎氏の対談であった。池辺氏はダジャレをよくとばすそうで、対談でも何度も飛ばして笑いを取っていた。

  悪魔の飽食は、森村誠一氏の詩をもとにしているそうだが、最初16節あって、長すぎるのでそれをそのまま組曲にすると大変だから、田中氏や池辺氏らで「編詩」をして7節にしたのだそうだ。

  池辺氏の話の中で、戦争を扱った曲には、「加害」「被害」の他に「自害」があるというのが印象的であった。悪魔の飽食は加害の要素が強い曲だ。「自害」は日本が戦争で大変な被害を蒙ったが、その他に戦時体制に組み込まれることによって生活が破壊され、自由や権利が損なわれるなどの「自害」を受けたというのである。

  今また安倍政権によって、日本は戦前回帰へ引きずり込まれようとしている。特別秘密保護法、集団的自衛権容認、安保法制、共謀罪法などで戦争ができ、監視される社会になろうとしているのだ。これはまさに「自害」である。

 もう一つ、池辺氏は「音楽で戦争をやめさせるというようなことはできないが、人々の肩を組ませることはできる」と語ったことも心に残った。

  第3部の混声合唱組曲 「悪魔の飽食」は、この曲を歌うために合唱団が全国から応募した人たちで作られている。愛知県からは170名、その他の県からは250名もが参加したという。指揮は作曲者の池辺晋一郎氏であった。

  プログラムにすべての詩が載せてあったので、それを見ながら耳をそばだてて聴いた。コンサートに来て詩を見ながら聴いたのは初めてであった。重い内容を理解すべくそうしたのであった。

  森村誠一氏のメッセージ

  まずは、小説、原発を舞台にした「死の器」から始まった。その中に旧満州731部隊日本陸軍の細菌戦争部隊の存在があまり知られておらず、「死の器」執筆中、731部隊に触れた。「死の器」が完成し、書店に並べられ、読者の1人から「自分は戦時中、731部隊の少年隊員であったが、あなたが書いた731部隊の実体はちがう。もし実体を発表したければ、協力します」と申し出てきた。そして、まだ隠されていた恐るべき731部隊のの実体を知らされた。これをきっかけに、これまで口をつぐんでいたもっとも汚い実体を元下級隊員たちが次々に告発してきた。そいsて「悪魔の飽食」に成長し、神戸市役所センター合唱団団長・田中嘉治氏の目に触れ、「これを詩にして、合唱組曲として、全国、世界に知らせたい」と熱っぽく申し出て来た。

 731の恐るべき素顔を詩に変えるのは無理だと思ったが、田中氏の、このような手段を選ばぬ戦争の悪夢を二度と見ぬよう歴史の教訓として歌いたいと離れぬ田中氏の熱意に感動して、16節の原詩を書いた。(後半は省略)

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2017年5月 4日 (木)

民謡剣持会の29回発表会

 4月30日に中川文化小劇場で民謡剣持会の第29回発表会があった。同会に所属しているSさんが知らせてくれるので都合がつく限り聴くことにしている。この日は最初案内を頂いたときには都合が悪かったのだが、予定が変わって行けるようになった。

  第29回ということは、コンサートの進行の中で知ったのだが、平成1年に第1回をやっているということである。平成と共に歩んできたのだ。天皇が退位の意向を示しておられるので、2年ぐらいの間に年号が変わるかもしれない。剣持会も発表会をやめるのか?というと、そんなことはない。

  現在の会主の剣持雄介さんは33歳だと言っていたから、これからますます発展していくのであろう。両親もまだ若いし、妹の麻美さんも優勝旗が飾ってあった。(どの大会で優勝したのかはアナウンスが不鮮明で聞き取れず)とにかく父の剣持豊さん、母の剣持陽子さん、剣持雄介さんも全国大会優勝だと紹介されていた。一家で実力者揃いということのようだ。

  発表会は12時に開始し、16時半に終了した。休憩なしなので4時間半はかなり聴く方も疲れる。ただ、しまいの方で恒例の抽選会があるので楽しみではあった。これまでは新潟の清酒であったが、今年は「こしひかり」が賞品であった。私は籤運がないので今年も当たらなかった。

  ところで肝心のコンサートだが、開幕は会員全員による「長崎ぷらぷら節、「関の鯛釣り唄」の合奏でにぎやかに始まった。

  女性合唱「十日町小唄」、男声合唱「秋田酒屋仕込み唄」のあと、震災を慰労するという思いを込めて熊本民謡が歌われた。若々しい声の麻美さんの「おてもやん」、巧みな歌いまわしの洋子さんの「ポンポコニャ」、熟練の歌声豊さんの「田原坂」であった。

  そのあと4人の子どもたちが上手に歌った。ところどころに特別出演者の唄や踊をはめて一般会員の唄が続いた。前半15人のあと三味線合奏で「嘉瀬の奴踊」「りんご節」「六段」が連続で演奏された。

 後半は18人の会員が歌った。どの会員も張りのある上手な歌い方であった。唄によって三味線の数が増えたり、尺八だけとか横笛だけとかお囃子があったりなかったりとか太鼓がなかったりとかいろりろあって面白かった。

 その後は会主の両親と麻美さんのファミリーの唄で、特に印象に残ったのは剣持豊さんの巧みな歌い回しと美声の「相撲甚句(花づくし)」であった。

 プログラムの最後は「音心伝心」銘打っての剣持雄介さん、橋本大輝(ひろき)さん、米谷大輔さんに三味線の津軽中村祐太が加わった若手の演奏であった。

 ざんねんだったのは、進行のアナウンスがはっきりと聞き取れない部分が多かったことだ。それと全員合奏のときは後列と前列で段差をつけて顔がよく見えるようにしたらよいと思う。西洋音楽のコーラスなどでは必ずそういう配慮をしている。

 今回は演奏中にフラッシュが一度もなかったのがよかった。写真撮影は遠慮してほしいというようなアナウンスがあったからかもしれない。デジタルカメラではフラッシュは必要ないのだ。フラッシュなしなら迷惑を掛けない程度に撮影してよいのではないか。

 来年は30周年ということで、金山のビレッジホールで4月29日(日)に開催されるそうだ。

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2017年4月12日 (水)

百花百草園でコンサートを聴く

 高岳から北に行ったところに「文化の道」がある。そこの清水口近くに百花百草というのがある。古い民家だが中にガラス張りの小さなホールが造ってあり、ピアノも置いてある。そこで第10回チューリップフェアというのが四月1日から22日まで開かれている。ちなみに入場料は500円。

 7日(金)の午後、昭和男爵コーラスの指揮者加藤佳代子先生が指揮する女声コーラス「原コール・フリンメル」のコンサートがあった。加藤先生に案内を頂いたので聴きに行った。

 百花百草というのは全く知らなかった。中に入るとホールの隣にチューリップをたくさん植えた花畑があってチューリップが見ごろであった。その脇の建物では絵手紙展をやっていた。

 コンサートは14時に始まった。ベージュの上着に紺のスカートの女性が15人並んだ。創立40年になりみなさん孫がいると言っていた。我が男爵コーラスも高齢だがこの女声合唱団も高齢であった。でも若い声を出しますよと自己宣伝をしていた。

 プログラムは多彩で、

 ロシア民謡    赤いサラファン、カリンカ

 聖歌        聖ネポムクの前夜祭、 Ave Maria

 わらべ歌     ずいずいずっころばし、 向う横丁

 未来へ

 この後10分の休憩

 混声合唱組曲  「四季」より 春、秋

 Ave Maria

 ホームソングメドレー  サンタルチア、 帰れソレントへ、 オー ソレ ミオ

 TOMORROW

 最後に聴衆と一緒に 朧月夜を歌った。

 原コール・フリンメル合唱団は、40年の歴史のある合唱団だけによくまとまって、声量もありきれいなハーモニーであった。ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの3部合唱のようであった。レパートリーが広くロシア民謡、ナポリ民謡、日本の歌など多彩で、言語もドイツ語やラテン語の歌もあった。

 ここのホールは音を吸収するのか反響は少なく堅い感じがした。聴衆は高齢の女性がほとんどであった。我々もそうだが高齢になっても合唱を楽しむのはとてもよいことである。

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                          入口
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                        玄関横の庭Img_2434
                         ホールの外

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                      チューリップの庭
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2017年4月 6日 (木)

18th人生の達人のための音楽会

 4月2日(日)に、しらかわホールでNPOとうかいマスターズオーケストラの演奏会があった。「人生の達人のための音楽会」と銘打って18回目であった。

  13時15分開場なのでその少し前に行ったがかなり長い列ができていた。定刻に開場した。最初1階に行ったが、トイレにいくついでに2階席を覗いたら、正面左の前から4列目の通路側に席があったのでそこにかわった。しらかわホールは2階席が音響がよいと聞いたことがあるからだ。席からは舞台全景が見られた。

  14時に開演であったが、係員が「本日は満席の予定です」とふれて回っていた。その通り、開演近くには席は全て「人生の達人」で埋まってしまった。人生の達人というだけあって若い人は少なかった。

  最初に演奏されたのは、ベートーベンの「劇音楽『シュテファン王』序曲 Op.117」であった。解説によると、演奏されることが珍しい作品だそうだ。言われてみれば私も聴いたことがない。円熟期のベートーベンのエッセンスがギュッと詰まった”隠れた名品”に出合う幸運に恵まれたといっても過言ではないと書いてある。

  ウイーンの劇作家アウグスト・フォン・コッツエーブー(1761~1819)が中世ハンガリーを統一して最初の王となったイシュトヴァーン1世を顕彰する祝祭劇として、国立劇場のこけらおとしのために、1811年に書き上げた作品のために作曲されたものだそうだ。

  トランペットやホルンが響いてはじまり、行進曲風の短いがよい曲であった。

  2番目は、モーツアルトの「交響曲第31番『パリ』ニ短調 K.297」で、母親と一緒に職を求めて旅に出て、パリで自己の売り込みと当面の収入のために作曲した曲だそうだ。初演は大成功であったという。

  モーツアルトの曲はきれいで聞きやすいメロディがあり親しみやすい。

  休憩のあと、最後は本日のメインであるブラームスの「交響曲第1番ハ短調 Op.68」であった。ブラームスは交響曲を4曲しか作っていないそうで、この曲は構想から完成まで21年もかかっているのだそうだ。「ベートーベンの第10交響曲」と評されるそうだ。

  「演奏はどの作品も難しいです。交錯する拍打、微妙な和声、聞くよりも歌いにくいメロディー。なかなか心をギュッと握るような演奏はできません」と書いてあるが、素人の私には分からない。

  ブラームスはこういう交響曲をつくったのかと、それぞれの楽章を聴いた。気になったことがあって、トロンボーンの女性が第4楽章までは、立っているだけであったことだ。ホルンやフルートやクラリネットなどはよく活躍しているのにどうしてだろうと思った。

 演奏が終わると、隣の席の男性が「ブラボー」と叫んだ。音楽についてはど素人だがマスターズオーケストラの演奏はいつも音がよくでていて、まとまりがあって素晴らしい演奏だと思う。この日の曲目もそれぞれの作曲家のエピソードがあってとてもよい選曲であったと思う。

 なお、しらかわホールの2階正面席は音楽を聴くには確かに良いと感じた。

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2017年3月28日 (火)

素晴らしかった岡崎混声、岡崎高ジョイントコンサート

 3月26日の午後、刈谷市総合文化センターで岡崎混声合唱団と岡崎高校合唱部のジョイントコンサートがあった。両方の合唱団の指揮者が近藤惠子(さとこ)先生で、近藤先生は岡崎高等学校合唱部を指導して、全国大会のトップレベルの常連校にし、2008年には文部科学大臣賞を取っている。

  また、岡崎混声合唱団は岡崎高校合唱部のOBを中心に作られ、近藤先生の指導のもとに全国大会で輝かしい成績を残している。2006年には文部科学大臣賞を獲得している。

  近藤先生は世界的な合唱指揮者としての賞も何度か得ておられるそうだ。その先生に第九の合唱の指導を2回受けたことがあり、その時指導の仕方が素晴らしいと感じた。

 先生に一度コンサートを聴いてみたいと話したら、今回のコンサートがあることを教えてくださったのだ。「これまでずっと愛知県芸術劇場コンサートホールだったのに、初めて籤で負けてしまって、刈谷総合文化センターになったのよ」と言っておられた。実際、38回目にして初めてコンサートホールから離れたのだ。

  刈谷総合文化センターには、以前にも小ホールへ行ったことがあるが、大ホールは初めてであった。私は2階の中央付近のA席を買ってあった。コーラスだから1階でなくて十分だと思ったのである。

  このホールは1500名収容だが、客席は子どもから高齢者までいろんな層の聴衆で満席であった。さすが有名合唱団だけあって人気が高いのだと思った。しかも地元岡崎でなく刈谷なのだ。

  14時5分にコンサートが始まった。4部に分かれていて、第一ステージは混声合唱のための「うた Ⅰ・Ⅱ より」(谷川俊太郎詩、武満徹作曲) 岡崎混声合唱団であった。男女ほぼ同数のバランスのとれた構成で、女性の真っ白なドレスが美しく輝いていた。アカペラで指揮は近藤先生で見事な合唱であった。

  第2ステージは、混声合唱のための「新東海道中膝栗毛より」(作曲 千原英喜) お江戸日本橋、鹿嶋立ち、三島、富士、遠江、岡崎五万石、東照公遺訓を岡崎高校合唱部が歌い、素晴らしい歌声でホールに響き渡った。これもアカペラで、指揮は男女2人の生徒がやっていた。

  第3ステージは、「この想い、あなたに届きますように・・・ ―朝ドラ主題歌にのせて―」ということで、365日の紙飛行機、おひさま、麦の唄、花束を君に、ありがとう

  岡崎高合唱部と岡崎混声合唱団がピアノ伴奏付で歌った。曲ごとにメンバーが入れ替わって歌った。 指揮は近藤里奈さん岡田志穂里さんがしていた。最後の「ありがとう」の指揮は近藤先生であった。私は退職後は朝ドラを見続けているが、合唱で聴く主題歌はドラマのテーマで聴いたものよりはるかに素晴らしかった。

 第4ステージは、2016年度委嘱作品・初演であった。「混声合唱組曲 稲作挿話(作詞 宮沢賢治 作曲千原英喜)で、1.あすこの田はねえ 2.みさかえはあれ  3それでは計算いたしませう   指揮は近藤先生  作曲者の千原氏がステージに上り挨拶をした。泥田にいる百姓になって聴いてほしいと話した。

 演奏は岡崎混声合唱団と岡崎高校合唱部の合同で全員がステージに上がってアカペラで歌った。フォルテッシモの多い曲でホール全体をゆるがすほどであった。男声がよく効いていた。

 アンコールは、最初が「南京玉すだれ」で合唱に合わせて生徒が2人玉すだれを演じた。こんな曲があるのは知らなかった。二つ目が「さくら変奏曲」で時期にあっていた。3曲目は曲名を忘れてしまった。

 帰る時、エントランスホールでの送りだしの合唱もとてもよかった。はるばる刈谷まで行って期待以上の素敵な演奏を楽しむことができて、幸せな時を持てた。そして改めて近藤惠子先生の凄さを感じたコンサートであった。 

 

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2016年11月23日 (水)

癒された待降節コンサート

 20日の夕方熱田文化小劇場で創団30周年記念アヴェス・コヴェネス 「待降節コンサート」が開かれた。開場の15時半ごろに会場に行った。直ぐにホールに入ったら、私が1番であった。こんなことは生涯で初めてであった。

  右側の前列から7列目の席に座った。出演者の顔も見られてよいと思ったのだ。早くホールに入っても後ろの方の席を取る人もたくさんいた。音楽だから音を重視するのかも知れなかった。気が付いたら招待席も後ろの方にあった。

  プログラムは、

 Ⅰ.聖母の懐妊感謝の讃歌  マイフィカト

  アカペラで25人の女性のアヴェス・ユヴェネスが澄み通った歌声を響かせた。

 Ⅱイギリスの世俗曲

  3つの国の踊りを一つに

  次の ああ、ロビンと良き仲間と気晴らしは9人の男声合唱のアヴェス・アミーチェが歌った。

 Ⅲコダーイの作品より

  天使と羊飼い    アヴェス・ユヴェネスとアヴェス・アミーチェ

  イエスは御身を示される   アヴェス・ユヴェネス

  聖イシュトヴァン王朝の讃美歌  混声

  主の来たるを待ち望む    混声

 Ⅳ キャロルの祭典  全てハープ1台による伴奏(佐々木遥香)

  1)今日キリスト生れぬ

   会場の後方からアヴェス・ユヴェネスが歌いながら登場しステージに上がった。

  2)ようこそ

  3)これほどのバラはない

  4)a かの幼児が

   b 子守唄

  5)四月の露のように

  6)この小さな赤子は

  7)間奏曲  ハープ独奏

  8)凍りつく冬の夜に

  9)春のキャロル

  10)神に感謝せよ

  11)今日キリストは生れぬ  歌いながら会場に下りて退場

  アンコールは混声によるグリーンスリーブ

  もう一曲

 椙山学園OBでつくられたアヴェス・コヴェネスは高音部もきれいに出てハーモニーがよく、教会で聴いているような響きであった。熱田文化小劇場は天井が高いのに反響版なしできれいに反射することもよいのだろう。キリスト教徒ではないが、心が癒される2時間であった。男声合唱のアヴェス・アミーチェも低音がよく効いてきれいな歌声であった。

指揮は山中涼子氏  

 

 

 

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2016年10月11日 (火)

センター祭りで恒例の合唱コンサート

 例年は10月中旬にある昭和生涯教育センターの祭りが今年は8日、9日にあった。私の所属する昭和男爵コーラスは女性コーラスのスイートポテトとジョイントコンサートをした。

  私たちは、4月に次年度の練習曲を決め、10月のセンター祭りまでに仕上げることを目標にして練習をしてきた。

  昭和男爵コーラスは、結成10年目に入った。時間が過ぎるのは速いものである。ついこの間つくったように思うのだが。

  メンバーの数がなかなか増えないがそれでも現在は17名在籍する。高齢者が多いので亡くなったメンバーや病気で退会する人もいてなかなか20名までにならない。80歳以上の人も4名になった。それでも創立当初の指揮者加藤佳代子先生の指導のもと、少しずつ進歩してきたように思う。

  コンサートは、10時半からスイートポテトが、11時から男爵コーラスが歌った。スイートポテトは、昨年は10名だったのが、今年は6名増えて16名になっていた。それだけ力強いコーラスができると言っていた。

  ◎スイートポテトは、

  1.ふるさと        作詞  高野辰之  作曲  岡野貞一

  2.アニーローリー    訳詩  堀内敬三広  編曲  岩崎佳子

  3.広い川の岸辺    訳詩  八木倫明  編曲  田中和音

 4.翼            作詞・作曲 武満徹 

 5.翼をください      作詞  山上路夫  作曲  村井邦彦

  きれいな歌声で聴かせてくれた。

 昭和男爵コーラスは、

  1.風         作詞  北山修    作曲  橋田宣彦

  2、夏の思い出  作詞   江間章子  作曲  中田喜直

  3.ゴンドラの唄   作詞  吉井勇    作曲  中山修平

  4.いい日旅立ち  作詞・作曲   谷村新司

  今回から蝶ネクタイとハンカチの色を空色に換えて演奏した。全部2部合唱の曲であったが、暗譜で歌った。年を取ると暗譜はなかなか大変であったが、何とかみな頑張った。

  ピアノ伴奏は富田美世先生で加藤先生の指揮と共に歌いやすかった。歌い終わったとき、もっと歌いたい気分であった。

  会場の視聴覚室は満席で最後まで熱心に聴いて頂けたので張り合いがあった。

 12月16日には昭和文化小劇場のこけら落とし行事の区民ふれあい芸術祭に参加することになっている。昭和男爵コーラスは、午後3時0分ごろから、スイートポテトは午後3時10分~の予定である。

 

 

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2016年9月27日 (火)

バロックオペラ「ポッペアの戴冠」を観る

 東海バロックプロジェクトオペラ制作委員会主催のバロックオペラ「ポッペアの戴冠」が、9月24日午後と夜、名古屋芸術創造劇場で開催された。愛知トリエンナーレの一部としての公演だそうだ。私の所属する昭和男爵コーラスの常任指揮者である加藤佳代子先生が主演でポッペア役を務めた。

 このオペラは解説によると、1942年にイタリアのヴェネツィアのサンティ・ジョバンニ・エ・パオロ劇場で上演され成功を収めた作品だと言う。1942年と言えば日本では徳川家光の時代である。オペラが最初に上演されたのは1600年イタリアのフィレンツェだというから、ポッペアの戴冠は草創期のオペラである。

 それまでオペラは王侯貴族のものであったが、1637年にヴェネティアに史上初の有料公開オペラ劇場が開設された。ヴェネティアは共和国で市民は平等であった。それで権力への批判精神に満ちたこのようなオペラが作られたという。

 作曲クラウディオ・モンテヴェルディ、台本はジャン・フランチェスコ・ブゼネッロで全三幕である。今回は原語で字幕スーパー付きで上演された。

 ストーリーは実話にもとずくものだそうで、暴君としてつとに有名なローマの王ネロ(このオペラではネローネ)が、絶世の美女ポッペアを見染める。ところがポッペアは騎士長オットーネの妻であった。それでもどうしても手に入れたいネローネは、そんなことは構わない。

 一方、ポッペアにも下心があり、ネローネに取り入って、いずれは王妃になりたいと思い、ネローネの思いを受け入れる。

 ポッペアは王の師である哲学者セネカが邪魔で取り除こうとする。王はそれを承知してセネカを殺せと命ずる。

 一方王妃オッターヴィアは、ポッペアを殺させようとポッペアの夫の騎士長オットーネにポッペアを刺殺せよと頼む。その頃オットーネは王妃の侍女ドゥルッシアとよき仲になっていた。それでドゥルッシアに女性になるための服を貸してくれと頼む。

 いざポッペアを殺そうと言うときに、愛の神アモーレが現れポッペアを救う。オットーネは侍女の服を着ていたので、侍女ドゥルッシアが殺そうとしたものと思われてしまう。しかし、侍女は自分がやったと言い張る。そこへオットーネが来て自分がやったのだという。

 王ネローネは、最初拷問にかけて殺そうと思っていたが、考えを変えて二人を国外追放にする。また王妃とも離婚をし、国外に追放する。

 そしてオッペアは念願通り国王ネローネと結婚し王妃となる。最後は二人の喜びの二重唱で幕がしまる。

 このオペラは第一幕が長く1時間20分ぐらい、全体の半分ぐらいを占めていた。幕開きには序曲の後、愛の神アモーレのアリアから始まった。愛の神が登場するのは、このオペラの中に王とオッペア、オットーネとドゥルッシア、小姓と侍女の3組の恋愛関係が織りなすからであろう。この時代は色恋ものが人気があったようである。

 しかし、国王ネローネとオッペアの大不倫が成功裏に終わるという結末が、当時大人気を博したというのは、推察すると、権力者とそれに取り入って出世をするという現実の世界を風刺したものと捉えられたからかもしれない。単なる不倫物語としてでも、権力への批判としてでも、どちらにとっても観るものの判断に任されている。

 演奏はリコーダー2人、ヴァイオリン2人、テオルボ、チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ/リローネ、チェンバロ/オルガン、チェンバロの9名の演奏によるバロック小オーケストラであった。

 舞台の上に楽器が並び、その上と下の舞台を使って歌と軽い演技が行われた。私は7列目の真ん中の席で観たが、舞台の照明が暗く、顔がはっきりとは見えなかったし、また字幕が左上にあるのはよかったが、少し見づらかったから、後ろの席では見えなかったではないかと思った。

 字幕を見ながら舞台を観るのは、ストーリーの展開を追うにはよいが、演技に集中できない欠点があった。でも、イタリア語で歌うのだから仕方がない。出演者は原語の歌詞を覚えるのだから大変であったと思う。よく覚えられたものだと感心する。

 絶世の美女で悪女のポッペアを演じた加藤先生は、真っ赤なドレスを着て熱唱した。ふだんとは全く違った先生を観ることができた。珍しい、オペラ草創期のバロックオペラを鑑賞できて本当によかったと思う。

ポッペアの戴冠 チラシ<表>

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2016年9月21日 (水)

人生の達人のための音楽会「第九特別演奏会」

 9月19日敬老の日、愛知芸術劇場コンサートホールへ出かけた。丁度栄行きのバスがあったのでそれに乗った。栄には1時12分ごろに着いた。多分地下鉄で行っても同じころに着いたであろう。

 芸術劇場の建物に入ると、12時25分ごろだったが、すでに多くの人が並んでいた。私は2階のできるだけ正面の席が欲しかったので、この分では無理かも知れないと思いながら並んだ。

 持って行った本を読んでいると、開場時刻より5分ほど早く開場したらしく、列が進み始めた。中に入ると、運よく2階招待席のすぐ後の正面、指揮者の位置、つまりど真ん中に席が取れた。指定券の場合は多分プラチナ席だと思った。

 アナウンスで「本日は満席ですので席をお詰め下さい」と繰り返していた。13時10分ごろにはホールはほぼ満席になった。プログラムを見ると「本日は休憩がありません」と書いてあったので慌ててトイレに行った。1時半になると本当にステージの後ろの席もいっぱいになった。

 定刻通りステージに団員たちが入ってきた。この日は特別演奏ということで、オーケストラにはNPOとうかいマスターズオーケストラの他に応援の人たちがいて、フルオーケストラになっていた。

 指揮は古谷誠一氏で、最初の曲はオットーニコライの歌劇「ウインザー公の陽気な女房たち」序曲であった。軽快なリズムにのって演奏された。

 その後が本日のメイン曲目のベートーベンの交響曲第九番「合唱」Op.125であった。この日のために結成されたというマスターズ第九合唱団がステージに上った。130名ぐらいだということであった。第一楽章からなので壇上で腰かけていた。大変だろうが目の前で演奏を聴けるのでいいと思った。

 私は70歳から毎年第九を歌っている。だからマスターズの演奏を楽しみにしていた。できることなら一緒に歌いたいくらいであった。

 マスターズオーケストラの演奏はアマチュアだがレベルが高い。2008年の定期演奏会でベートーベンの交響曲第Ⅰを演奏して以来、毎年ベートーベンを取り上げてきたそうだ。この春に第7を演奏したのだが、その時は残念ながら用があって聴くことができなかった。

 有名な第九はベートーベンが耳を悪くしてからのもので、晩年の最後の交響曲である。第一楽章、第2楽章と進み、第3楽章の初めにソリストたちが入場した。ソプラノ基村昌代さん、アルト三輪陽子さん、テナー中井亮さん、バス伊藤孝之さんであった。

 第4楽章でダダダダダダダーンと響くとバスの低音の歌が始まった。よい声をしていた。フロイデで合唱が始まると、私も心の中でバスパートを歌っていた。6か月間練習してきたというだけあって、とても上手に歌っていた。ソプラノのあの高い部分もフーガも最後の方のアップテンポの部分もうまく歌っていた。女性のソリストも体格がよく声もよかった。

 終わると割れんばかりの拍手が起きた。オーケストラも合唱もソリストも本当に楽しく聴かせてくれたと思う。満員の聴衆はみな人生の達人ばかりで満足したことであろう。

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