高齢者とカラオケ
先日、妹の宅へ行った折に、妹が行くカラオケ店に連れて行ってもらった。名東区の上野にあるカラオケ喫茶である。
妹の話では、「今日は混んでいるかもしれない。混んでるときは満席なの」ということであった。混んでいれば覗いただけで帰ることにして出かけた。
駐車場には車が3台、自転車が3台停めてあった。これは混んでいるかも知れないと思った。覗くとそれほどでもないというので入ることにした。
中にはテーブル席が5つとカウンター席があった。客は男女で7名来ていた。隅っこに小さなステージがあり、そこで歌っていた。その隣のテーブルが空いていたのでそこに座った。
見ると高齢者ばかりで女性が3人であった。私も妹も高齢者だから人のことは言えないが。
店に入ったのは2時10分ごろであった。その時間帯は一番混むのだという。男性が歌っていたがとても上手であった。
ママさんはまだ若くて30代の半ばぐらいであった。コーヒー(500円)を注文したらちょっとしたスナックも付いてきた。チケットは10枚千円であった。(トイレに入ったら、夜は席料500円と書いて貼ってあった)
高齢者ばかりだから演歌が多いだろうと思った。最初の曲は越路吹雪の「ラストダンスは私しと」にした。そして順番を待った。
85歳ぐらいに見える女性は声も若々しく、歌い方も堂に入っていた。カラオケ大会などにも出場しているのだそうだ。他の男性もみな自分の持ち歌を上手に歌う人ばかりであった。妹は、みんな常連客でいつもここに来て歌っているのだと言った。
自分の順番が来たのはかなり後であった。それから次の曲が来るまでに40分ぐらい待たされたので「どうなっているの?」とママに尋ねたら、客が入って来るのでと言った。確かに1人帰っても別の客が来るのだ。客は常に9人から10人であった。
妹の話では近くのカラオケ店がつぶれたのでその客が来るのだと言っていた。結局2時間いて3曲歌っただけであった。カラオケ店で適正な人数は7人ぐらいだと思った。それより多いとなかなか順番が来ない。少なくても張り合いがない。
妹は客のことをよく知っていて、あの人は独り者だとか、あの人は金持ちの未亡人だとか、教えてくれた。中には一社からベンツで来る女性もいた。さすがにベンツで来ると評判になるらしい。しかも、ボーイフレンドが一緒なのだそうだ。
妹は、数歌えなくても、みんなが上手だから聴いているだけでもいいと言っていた。妹もそれなりにうまく歌っていた。私は大好きなWhite ChristmasとMy Wayを歌った。演歌ばかりでもないことが分かったからだ。
この店で気が付いたことは、ステージが狭くモニターが低いので歌いにくいことであった。歌は下を向いて歌うのはよくない。
私が行くカラオケ喫茶もやはり高齢者ばかりだ。特に配侶を失ってやることもなければ、カラオケはとてもよいpasttimeになる。それに常連になると話もできるし、何より健康のためにもよい。
私もしつこく誘われて嫌々で始めたカラオケであるがいつの間にか7年経ってしまった。その間下手なりに少しは上達したと思うし、趣味の一つとしていいと思っている。
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