2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

映画・テレビ

2024年7月 2日 (火)

「光る君へ」脚本家大石静氏へのインタビューを読んで

 6月30日の朝日新聞に「光るアイディア 平安に息吹」というNHK大河ドラマ「光る君へ」の脚本家大石静さんへのインタビュー記事が載った。

 「光る君へ」は大石さんのオリジナル作品だと以前にブログに書いた。この記事によると、「本作はオリジナルと思われるエピソードが多いことが話題だ」と書いてあった。私の指摘が的を得ていたことがわかった。

 大石さんは、「歴史、風俗、芸能、和歌と漢詩・・・・。一流の考証の先生がついている中で、どんな展開が可能かを頭のなかで巡らせ、書き続けています」と述べている。「先生方に『あり得ない』と指摘された部分は、一切書いていません」と言っている。専門家の考証のもとで平安時代を描いていることが分かる。

 私は初めから平安時代の風俗や貴族の在り方などとして「光るの君へ」を観ていて、紫式部や藤原道長の実話とは観ていない。その観方で良いことが分かった。

 大石さんは、「今回、源氏物語の偉大さにも気づきました。これまではハーレクレイン・ロマンス的な作品だと思っていたのですが、倉本先生の話を聞いたり、現代語訳を読んだりして、人間の業を描いた作品だと感じるようになりました。意に反して生まれ、意に反して死ぬ。むなしい人生を ,人は生き抜いているのだという哲学が込められた大作です」と述べている。
「光源氏は、紫式部から見た男性批判、男性中心の身分社会への批判だと私は読みました。源氏物語のエピソードをドラマにかなり散りばめています」とも述べている。
 

 この脚本家大石静氏へのインタビューを読んで面白くないと思っていた「光るの君へ」の見方が変わるかもしれないと思う。

2024年5月31日 (金)

名古屋の「虎に翼」ロケ地

 ネットニュースに「『虎に翼』効果に沸くロケ地 『ここまでとは』担当者も驚きの声」という記事があった。

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」のロケ地として一躍有名になったのは、名古屋市市政資料館(同市東区)。放送開始後の4、5月(19日まで)の来館者数が、前年の2倍以上で推移している。担当者は「このままいけば年間来場者数の過去最多を更新しそう。ここまで跳ね上がるとは」と驚きを隠さないという。

 ドラマで東京地裁として登場する資料館は、22年から79年までは名古屋高裁・地裁として実際に使われていた。さらに三淵も女性初の判事として52~56年、当時は名古屋地裁だった市政資料館で勤務していたという。三淵さんのゆかりの地でもあるのだ。

 名古屋市市政資料館の部屋は会合のできる部屋として一般に公開されている。私の所属する国語研究会も市政資料館の部屋を借りて研究会を続けてきた。ドラマに出て来る階段はおなじみのものだ。

 これまで見学者がいるとは思えなかったが、ロケ地となったことで放送開始以降、来館者数がうなぎ登りに。4月は1万3320人と前年同期(7359人)の約1・8倍に。5月に入るとさらに伸び、19日までで1万2879人と前年同期(4791人)の約2・7倍まで跳ね上がった。昨年度は1度しかなかった来館者1000人超の日が、今年度は既に9回を数えているそうだ。

 名古屋市役所本庁舎内も主人公が通う大学などのロケ地となった。市役所を通ったとき撮影をしているのを見たが、「虎に翼」のロケだったのかも知れない。

 市役所もやはり見学者が増えているという。朝ドラ人気にあやかり、両施設の魅力を発信しようと、市は初めて両館を巡る特別ガイドツアーを6月15日に開催すると決めた。朝ドラスポットや国の重要文化財に指定されている両館の特徴を伝える。ロケ現場となった普段非公開の場所も案内する。

 ツアーは午前と午後の2回で、定員は各40人。応募者多数の場合は抽選。ウェブ上の「名古屋市電子申請サービス」から6月6日までに申し込む。

 鶴舞公園も映像が出て来る。

Photo_20240529160702

      市政資料館

Photo_20240529160701

      名古屋市役所

 

Turumai

        鶴舞公園

 

 

2024年5月23日 (木)

やはり面白くない「光る君へ」

 ネットにNHK大河ドラマ「光る君へ」の視聴率がよくないと出ていた。

 【第20話が19日に放送され、世帯平均視聴率が11・2%となったことが20日、分かった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
 

 初回は12・7%。1963年「花の生涯」からの大河ドラマの初回世帯平均視聴率としては1989年「春日局」の14・3%を下回り、歴代最低の数字でスタート。第2話は12・0%。第3話は12・4%。第4話は11・3%。第5話は11・7%。第6話は11・0%。第7話は10・9%。第8話は10・8%。第9話は11・2%。第10話は10・3%。第11話は11・4%。第12話は10・6%。第13話は10・9%。第14話は10・8%。第15話は10・7%。第16話は10・5%。選挙速報の影響で10分遅れ開始となった第17話は10・1%。第18話は9・4%で初の1ケタ台。第19話は10・8%。今回は前回から0・4ポイントアップし、3月17日放送の第11話以来となる11%台。個人視聴率は6・4%だった。】

 これで見ると、かなり低迷していることがわかる。前にも書いたが、「光る君へ」は面白くない。毎回早く終われと思いながら観ている。

 平安貴族の出世争いのようなものが中心で、そのなかに紫式部のまひろが時々顔を出す。前にも書いたようにこのドラマは完全な作者大石静のフィクションである。紫式部については本名さえも分かったいないそうだし、藤原道長とまひろが恋愛関係にあったというのもドラマを作るためのフィクションだ。

 道長も紫式部も平安朝の超有名人物で高等学校の日本史でその名を習ったくらいだ。ネットには今平安朝を知ることが大事だという人がいたが、「光る君へ」は紫式部と藤原道長を中心に据えて平安貴族を描こうとしているのだろうか。

 それにしても面白くない。昔、「平清盛」があったと思うが、あれも面白くなかったが、「光るの君へ」はそれ以上に面白くない。視聴率が低いのも当然だ。
 

2024年5月 7日 (火)

ポツンと1軒家番組

 テレビ朝日系のトークバラエティ「ポツンと一軒家」(日曜午後7時58分)は衛星写真を元に見つけた山の中1軒家をスタッフが自動車で探して行き、そこに住む人の暮らしなどを扱っている番組で、とんでもない不便なあ所に1軒だけで暮らす人の生きざまが大変興味深いので毎回楽しみに見ている。

 一軒家を探して行くとき集落の人を探して道を尋ねるところから始まるのだが、いつも「ポツンと1軒家」を見ていますと言っているから人気があるようだ。

 その「ポツンと1軒家」に問題があるという記事がネットにあった。「ポツンと一軒家」はコンパクトシティに逆行 社会学者が問題提起「高齢者の孤立化に対応しないと……」というタイトルであった。

 視聴率はいいのだが、「実はテレビ局やスポンサーは最近、世帯視聴率の指標をほとんど参考にしていない。重視しているのは13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率だという。この世代は購買意欲が高いため営業的に欠かせない指標となっている。しかし、『ポツンと一軒家』はこのコア視聴率が極端に低く1%台の時もあるというのだ。いくら世帯視聴率が高くても、実態は若者から敬遠され高齢層ばかりが見る番組になっている」

 確かにそうかもしれない。私など高齢者にはとても面白い番組だが若者には受けないのだろう。

 また、都市計画や地域経済に詳しい社会学者は専門家として次のように疑問を呈する。

 「能登半島地震で孤立集落の救援活動が難航したように、過疎化や住民の高齢化が深刻化している地域の課題に対処するための政策作りをこれからの日本では急がないといけない。具体的には散在する住宅を一カ所に集め、集落をコンパクトにまとめることで、地域の持続可能性や賑わいを取り戻す必要がある。『ポツンと一軒家』はこの流れに逆行しているような気がしてならない」というのだ。

 こうした地域政策は「コンパクトシティ」と呼ばれている。高齢化や過疎化が進む地域に散在する住宅を一カ所にまとめる住宅の集約、住宅地域と商業地域、施設を結ぶ交通の整備、住民が近隣住民との交流を深める地域コミュニティの形成などが主な柱だという。

 そういう見方からすれば「ポツンと1軒家」は完全にずれている。でも「ポツンと1軒家」のような生き方をするのもあっていいのではないか。行政の力で止めさせることはないと思うのだ。

 ポツンと1軒家に住む人たちは、先祖が江戸時代にとんでもない山奥に家を建て土地を耕して生活してきたのを守っている人が多い。現代でも極めて不便なのにと思う。

 一つの文化遺産ととして住人達に任せておけばよいのではないか。行政からすれば医療問題だけでなく、郵便配達や電気、道路、災害対策など大変なことが多々あるが。

2024年3月27日 (水)

相変わらず面白くない「光るの君へ」

 NHKの大河ドラマ「光るの君へ」は相変わらず面白くない。平安時代の貴族たちの出世争いに、まひろと道長の恋で色付けしたもののように見えるが、太政官とか右大臣、左大臣とかの知識もないので、登場人物の関係やエピソードが理解できない。

「光るの君へ」は作者の大石静氏の創作ドラマだとは以前に指摘したが、作者が何を描こうとしているのか見えてこない。

「光るの君へ」という題名は何を意味するのだろうか。「君へ」だから紫式部のまひろが源氏物語を書くことになる過程のドラマなのだろうか。

 面白くないと思いながら観ているが、45分が早く過ぎよと念じながら観ている。

 昔、「平家物語」があった。あのドラマも面白くなくて人気もよくなかったが、平野清盛とか源氏とか村上水軍とかは「光るの君へ」よりも知られたキャラクターなのでまだよかった。

 「光るの君へ」を面白く観るために、基礎知識の解説の番組を作ってほしいと思う。NHKは「源氏物語」に出て来る女性の解説の番組は8回にわたって作ったが、観たけれど「光るの君へ」を観るのに何の助けにもならない。

2024年3月 2日 (土)

「光るの君へ」は大石静の創作であった

 先日、「光る君へ」は面白くないと書いた。しばらくしてネットニュースを見ていたら、大石静氏自身が書いた記事かあった。

 それによると、「光る君へ」の脚本の話しがあったのは2021年の春ごろだったそうだ。「紫式部を描く」というテーマを聞いて少し悩んだという。平安時代に関する知識は、歴史の授業で学んだ程度。大石氏でもピンとくるような有名な人物や事件がまったくないのだ。『源氏物語』という題名は有名ですが読んだこともないし、紫式部は本名も生没年も定かではないという。

 大石静氏は歴史の知識もなく、驚いたことに源氏物語を読んだことがないという。

 「紫式部の父親は漢学に長けたインテリで、母はどうやら早くに亡くなっている。貧しいながら文化的レベルの高い家庭で育ち、できの悪い弟がいた。父の赴任で越前に行き、京に戻って結婚し、3年に満たない結婚生活で夫と死別。『源氏物語』を書くにあたっては藤原道長のバックアップがあったと思われる。」

 わかっているのはこのくらいだという。なので脚本家として自由に想像を膨らませることができるのではないかと思い、この仕事を受けようと決意したと書く。

 ドラマではまひろの母が道長の兄に殺されたことになっている。資料もなく自由に想像を膨らませて書いたというのだから、やはり大石静氏の創作だったのだ。

 私も源氏物語を読んだことがないが、「光るの君へ」を見ているので関心が高まった

 「息づく暇もないほど面白い『源氏物語』」という本を買ってきて読んでいる。またNHKの「趣味どきっ」で源氏物語を扱っているのでそれも観ている。

 知人に谷崎源氏を借りてきたが、昔の本なので活字が小さくて読みづらいのでまだ読んでいない。いずれ誰かの源氏物語を読もうとは思っている。

 

 

 

2024年2月28日 (水)

面白くない「光る君へ」

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」を観ているが全然面白くない。ストーリーが分かりにくく、登場人物の関係なども分かりずらい。脚本の大石静が頭の中で作り上げた世界なのか。ドラマに出て来るような天皇や貴族、まひると道長などの関係が実際にあったのか。

 これまでの所紫式部のまひるは所々で出て来るだけでストーリーの主役にはなっていない。

 ネットで調べると「光る君へ」は大河ドラマの中で「どうする家康」についで2番目に視聴率がよくないようだ。

 第7話が18日に放送され、世帯平均視聴率が10・9%となったことが19日、分かった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 初回は12・7%。1963年「花の生涯」からの大河ドラマの初回世帯平均視聴率としては89年「春日局」の14・3%を下回り、歴代最低の数字に。第2話は12・0%。第3話は12・4%。第4話は11・3%。第5話は11・7%。第6話は11・0%。今回は前回から0・1ポイント微減。個人視聴率は6・4%に微増した。

 面白くない理由として、8点あげられていた。

   ①平安時代

   ②女性主人公

   ③BGMの違和感

   ④シナリオが酷い

   ⑤キャストに芸人が多い

   ⑥キャストに大御所がいない

   ⑦吉高由里子の声

   ⑧歴史上の人物の知名度

 私は先に書いたように「シナリオがよくない」と思う。ドラマチックなところがないのだ。

 紫式部の名と源氏物語の名は誰でも知っていると思うがそれほど知りたいと思う名ではない。

 視聴者に若い人が少ないというのもあった。私は高齢者だが面白いドラマになっていないと感じている。若い人にはなおさら受けないであろう。

 平安時代という時代がよくないというが、以前の「平家物語」も面白くなかった。今回は貴族社会が描かれるのだろうがこれまでに描かれた権力争いなどは面白くもない。

 

2024年1月11日 (木)

「光る君へ」初回視聴率ワースト1位

 スマートニュースに「"「光る君へ」初回視聴率12・7% 63年以降で歴代ワースト…吉高由里子主演のNHK大河ドラマ" という記事があった。

 私はNHK大河ドラマを必ずっと観ているので「光る君へ」も初回を観た。紫式部の生まれや幼少の頃の様子を描いているようだ。中でも三郎という男の子(後の藤原道長)との川原での偶然出会いは大切なエピソードなのだろう。

 第1話は「約束の月」。平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とつつましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。再び会う約束を交わす二人だったが…という展開だった。

 まひろはある日野に出ていて馬に乗った貴族とぶつかってしまう。それでまひろの母・ちやが貴族に胸を刺され殺されてしまう。ちや役の国仲涼子は初回でただけとなってしまった。紫式部は母を殺されて悲しい人生だ。

ネットで見ると、式部の母・ちやは殺されたのではなく、病気で亡くなったようだ。作者はどうして殺されたことにしたのだろう。

 初回を観ていて興味はそそられなかった。作者大石静子の頭の中の創作なのかと感じた。分かっていないことがおおいようだから、おそらく作者の創作であろう。

 物語は平安時代を舞台に、世界最古の長編小説とされる「源氏物語」を生み出した紫式部(吉高由里子)の生涯を描く。紫式部が心を寄せる藤原道長役を務めるのは俳優の柄本佑。道長は源氏物語の主人公・光源氏のモデルともされており、ドラマでは紫式部と幼なじみのような関係で愛し合い、時にぶつかり合う姿が描かれる。

 大石静子がどの様に紫式部を描いて行くのか楽しみではあるが。

 初回の視聴率が大河ドラマ史上最低だったというのは、ドラマの描き方が面白くなかったからかまたは紫式部という主人公に興味を持たれなかったからかとちらであろう。

 

2024年1月 9日 (火)

戦時中をうまく描いたブギウギ

 NHKの連続テレビ小説では物語が戦前から戦後に渡って描かれるものでは戦時中のエピソードが必ず入る。現在進行中の「ブギウギ」は戦時中の苦難について一番よく描かれていると思う。

 第14週の「戦争とうた」第66話では、特攻隊として出撃する人々、そして残された家族のあまりに苦しい物語が描かれた。

 スズ子(趣里)は慰問公演で富山に出向き、戦争で夫を失った静枝に歌を聴きに来るように言った。お寺の境内で歌うスゞ子。そこへ静江が娘を連れてやってくる。スゞ子は静枝に向けて「大空の弟」を歌唱した。静枝は戦争で夫を亡くしていたがスゞ子も弟を亡くしていたことを知り、心を開くのであった。

 そのころ、りつ子も慰問先の特攻隊員たちのために「別れのブルース」を歌唱する。軍歌でないといけないと言っていた上官も陰で聞いて感動する。10代の特攻隊員たちは「晴れ晴れとゆけます」「覚悟はできました」など感謝と別れの言葉を口にするのであった。

 軍歌を歌わないことを貫いたりつ子(淡谷のり子がモデル)は立派であった。

 スズ子とりつ子は、改めて戦争のむごさや苦しみに直面し、音楽を通して自分以外の人々に起こっている現実と向き合うことになのであった。

 戦後80年、でも決して忘れてはいけないアの大東亜戦争である。私の様に体験したものには「銃後」と言われた国内の生活がどんなものであったかを知っているが、戦争を知らない者にはドラマを通して描かれることは大事だ。

 「ブギウギ」の作者は戦時中の暮らしをドラマを通してうまく描写できたと思う。これから始まる戦後がどう描かれるか楽しみである。特にスゞ子の「東京ブギウギ」がどの様にブレイクしていくのか。

 

2023年12月 9日 (土)

[ どうする家康」が面白くないのは

 ネットに「ヒットの法則は通用せず?NHK大河、TBS日曜劇場、フジ月9…連ドラ3大枠すべて不発の最大敗因」というう記事があった。日刊ゲンダイの記事だ。

 それによると、連ドラ3大看板枠は最後までパッとしなかったという。その一つがNHK大河ドラマ、嵐・松本潤(40)主演「どうする家康」である。3日放送回の平均視聴率は世帯11.6%、個人7.0%(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)だった。

 「あまりの数字に言葉もありません。初回は15.4%でスタートしましたが、失速。途中1ケタまで落ちたこともあって、ようやく終盤になって《大河らしく面白くなってきた》《マツジュンもうまくなった》と評価も上がってきましたが、前半で離脱した視聴者が戻るほどではなかった。時すでに遅しですね」(テレビ誌ライター)

 「どうする家康」は私も最初からずっと見てきた。あと2回で終わるが、面白いとか引き込まれるということはなかった。分かりにくく面白くないのだ。時代劇は登場人物やエピソードを分かりやすく描いて欲しいのだが、それができていなかった。

 ずっと昔に「平清盛」があったが、あれは分かりにくく面白くなかった。NHKの大河ドラマで一番人気がなかったと言われている。「どうする家康」はそれに次ぐものという評価だ。

 記事によると、あるスポーツ紙芸能デスクは「ヒットドラマに共通する“法則”みたいなテーマとかがよく話題になる」と言っているそうだ。

「たとえばキャスティングや脚本はもちろんのこと、タイトルが理解しやすいとか、テーマに社会性があるとか、視聴者が共感できたり、考察で参加できるとか……。『どうする家康』も、全部とは言いませんが、それなりにヒットの法則をクリアしているはずなんです。」という。そして、最後は《もう今どきの若者には“1時間ドラマ”は見てもらえない》という“尺”の問題じゃないかという結論に落ち着くというのだ。30分、正味の放送で二十数分がせいぜいじゃないかという。私は先に書いたように、長さの問題ではなく、ストーリーの問題だと思う。

 分かりやすくて、面白いストーリーのドラマを作れと言いたい。その点朝ドラの「ブギウギ」は家康と同じく実在の人物をモデルとしているが、次はどうなるのだろうとか、早く戦後にならないかなどと魅かれるものがある。

より以前の記事一覧