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文化・芸術

2024年2月 3日 (土)

現代書道20人展

 松坂屋美術館で2月4日まで開かれている「第68回 現代書道20人展を見てきた。朝日新聞社主催の書道展で、現代書壇を代表する作家が会派を超えて新作を発表する書道展だという。
私が名前を知っているのは樽本樹邨氏だけであった。昔の書家はみな亡くなってしまったのだろうか。

 作品に付けられている経歴を読んで見て行ったが、青山杉雨氏と関係した書家が多かった。青山杉雨氏は愛知県出身で大きな力を持った書家だ。

 昔ある書道展で青山杉雨氏が来たことがあったが、日展の有力な作家が青山氏に対し物凄く気を使って応対しているのを目の当たりにしたことがある。

 今の代表的書家にも大きな影響力を持っているようであった。

 20人展の作品は漢字が多く、仮名も少しあった。漢字は大胆にディフォルメした作品ばかりで、ずいぶん変わって来たと思った。漢字として読めない字もあった。結局、墨と筆を使った形象だということだ。

 書で大切にされるのは、墨色とか勢いとか字のかすれなどだがそれは書きこんで身につけるものだ。

 表現が自由になってきたことは良いことだと思う。あとは題材の文章とか、和歌とか詩の選び方が現代文になれば良いと思う。

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2024年2月 2日 (金)

ユニークな現代文の書

 知人の書道展を見に中区役所ギャラリーへ行ったついでに、近くの部屋でやっていて書道展を見た。それぞれ自由な発想で書いていてユニークな作品もあり、書の技量もしっかりしていた。どういうグループかと思いながら見て回った。旭丘高校書道部の同窓生たちの書道展だと後で知った。

 中でも私の眼を引いたのが下の写真の現代文であった。近代詩文と言えば書かれるのはみな現代人の詩や歌などである。
これまでにいろんな書道展を見たが、このような政治批判の現代文を書いたものを見たことがなかった。

「戦争を知らない戦後生まれの政治家ばかりの国会の昨今では、政治家はいなくなって職業化した金の猛者の政治屋ばかり。日本の将来を考える政治家は皆無に等しい。一世紀前の政治家には私財を投じた本当の政治家がいた。戦争に負け民主国家になり政治が民衆の許に・・・・。なのに職業政治家の台頭。銃弾に倒れた安倍晋三元首相の長期政権では悪のデパート。この悪人のどこに民衆が引かれたのか不思議でならない。今になり次々と問題が出て来る。マスコミがもっと早く取り上げていたならと思う。岸田文雄首相は安倍元首相さえできなかった戦争のできる国への変貌という悪政策を完遂させ、安倍元首相よりも後世に名を残したいとの想いが強いのか。戦後先人が築いた平和国家の名を覆す、戦争のできる国にに変貌させようとしている。これが戦争を知らない政治屋なのだ。」(喜寿の今井魯川書)

 墨と筆を使って書くのが書であるが、中国の古代の名人の書を習うので漢字を使って中國の古文を書くことが多い。仮名は平安時代にできたがその頃の和歌を書いた名筆を学ぶ。したがって仮名は和歌を書くことが多い。

 近代詩文という分野ができて現代の詩や文章を書くが、ここに紹介したような現代の散文が書かれることはない。このような現代文がどんどんと書かれるべきだと思う。

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2024年1月22日 (月)

昭和区 区民ふれあい芸術祭

 昭和区の「区民ふれあい芸術祭」が2月3日(土}に昭和文化小劇場(地下鉄鶴舞線 川名駅 2番出口)で開かれる。

 9時30分開場 10時開演。

 私の属する昭和男爵コーラスは2番目の10時15分に出演する。歌う曲は「フニクリフニクラ」「二つのナポリターナ」「琵琶湖周航歌」で二つの「ナポリターナ」は「サンタルチア」と「帰れソレントへ」のメドレーである。

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2023年9月27日 (水)

昭和生涯教育センター祭りでミニ コンサート

 10月7日(土)と8日(日)の2日間、昭和生涯教育センターで、下のチラシのように「第43回昭和生涯教育センターまつり」が開催される。

 我が「昭和男爵コーラス」は8日(日)の10時から10時40分まで、視聴覚室でミニコンサートを行う。歌う曲目は全て4部合唱で、

 日本の歌は「いい日旅立ち」、「琵琶湖周航歌」、「夜の歌」の3曲で、「夜の歌」はアカペラで歌う。

 イタリアのカンツオーネから「フニクリ フニクラ」と「サンタチア」の2曲を歌う。

 昭和男爵コーラスは私や今も残っているOさんなどで作ったシニアの男声合唱団だが、早いものであっという間に17年目を迎えた。その間コロナで3年ほど練習もままならなかったが、昨年終わりに最初からの指揮者加藤先生が辞められて稲熊先生に代わった。

 団員も亡くなられた人や病気で退団された人もいて、オリジナルメンバーは私とOさんの2人であるが、新しい人も入って存続している。でも、レベルは上がっていると感じている。

 これまでは女声合唱団スイートポテトもセンター祭りに出ていたが、今回は出ないので我が昭和男爵コーラスの単独コンサートとなった。

 今回は久しぶりのコンサートだが、新しい指揮者の指導での発表を聴きに来ていただけると嬉しい。

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2023年8月23日 (水)

毎日展

 8月22日(火)から27日(日)まで6日間、栄の愛知県美術館8階ギャラリーで書道の毎日展が開かれている。
知人の野田愛梨さんが今年も入選し、しかも漢字部門と近代詩文部門で入選したという。それで招待券を送ってくださったので早速見に行ってきた。

 毎日展は出品点数がものすごく多く、8階のギャラリーを廊下も含めて大半使っているので見て回るのが大変であった。
どういう訳か暑くて出歩くのが大変なせいか、参観者は私以外に男性が2人、女性が5人と珍しく西洋人男性が1人と連れのフィリピン人?女性が1人であった。
作品は漢字部Ⅰ類、Ⅱ類、かな部Ⅰ類、かな部Ⅱ類、近代詩文書部、大字書部、篆刻部、刻字部、前衛書部と多岐に渡っている。

 ただ、大字書や漢字など字の崩しや書風がどれもよく似ているのが多かった。元の書風を作ったのは誰か知らないが、皆が真似ているのだろう。

 今から50年以上前私が学生の頃とは大きく変わっているのが分かった。長い間日展を見ていないので、日展ではどんな書風が流行りなのかと思った。

 書の形象の捉え方がずいぶん変わったものだ。同じなのは筆の力とか筆の捌き方とかである。字のディフォルメは全く自由なようだ。

 作品の中に下の写真の様に英文を書いたのがあったので驚いた。

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         ある審査員の書

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        右下のようなのは少ない

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         珍しい英文の書

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        こんな汚した作品も

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          文部科学大臣賞

 

 

2023年4月16日 (日)

2023春の院展

 日本語ボランティア仲間のSさんが2年連続で院展に入選したので、ボランティアのMさんと見に行った。

 院展は松坂屋美術館で開かれているので10時に待ち合わせをした。10分前頃に松坂屋へ行ったら開館を待っている人たちがいた。デパートは9時に開店すると思っていたら10時だったのだ。

 Mさんも来たので開店するとエレベータ―の所へ行った。大勢の人がいた。下の階から乗る人がいるらしく通過してしまう。それで下へ行ってそのまま上に行くことにした。

 松坂屋の優待券を持っているので2人まで無料で入れる。院展を見に来る人は次々ときた。Mさんと別れて自由に見て回ることにした。

 昨年も院展を見たはずだがすっかり忘れていた。印象としては出品されている絵が以前とはずいぶん変わったと感じた。女性を描いたポートレートも今風な装いの若い女性であった。舞妓や和服の女性の絵はなかった。抽象画も何点かあったが具象画が多かった。変わった画としては下の写真のハンガーを集めて作ったカラスの巣があった。

 会場には言葉を書いた紙を持った係がいて、写真撮影はお断りかと思ったら、会話は慎んでくださいというのと作品に手で触れないでくださいというメッセージであった。

 スマホで撮っている人たちがいたので自分もスマホで撮ることにした。Sさんの作品は終わりの方にあった。風景画でモノトーンに近い抑えた色彩で描かれていた。Sさんの師匠の作品もあった。具象画だがやはりモノトーンであった。

 ネットで調べたら、横山大観、下村観山、安田靭彦、、小林古径、前田青邨、速水御舟、川端龍子、堅山南風、奥村土牛、小倉遊亀、片岡球子、平山郁夫、などの有名画家の名があった。

2022年11月17日 (木)

音楽劇「人形の家」を観て

 14日に知人の佐藤さんの紹介で、イプセンの「人形の家」を見に行った。俳優座劇場プロデュース公演で、特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演された。何と2時間40分の長い劇であったのでさすがに疲れてしまった。

キャストは
 ノーラ・・・・・土居裕子
 ヘルメル・・・・大場泰正
 クロスタ・・・・畠中 洋
 リンデ夫人・・・高橋美沙
 ドクトル・ランク・・進藤忠
 ヘレーネ・・・・長浜奈津子
 アンサンブル・・5人

 音楽劇で時々オペラのように歌が入った。また、アンサンブルの若い歌手5人が舞台に現れてバックコーラスを務めていた。

 舞台装置も変わっていて、中央に回転する大きな絵がありそれが回転すると舞台が変る仕組みであった。大きな家の部屋が舞台でマントルピースや書棚やソファなどが置いてあった。クリスマスイヴからの3日間をその舞台だけで演じられた。
 

1時間10分の第一部ではノーラは出ずっぱりで、セリフを言ったり歌ったりしていたが、大変な役どころでよく覚えられると思った。主役のノーラを演じた土居裕子は63歳だそうだが、若く見えた。
 

 パンフによると、幼い子供体に慕われ、夫には可憐な妻として可愛がられるノーラ。弁護士の夫は間もなく銀行の頭取に就任が決まっている。
 

 ある日、クロスタと名乗る男が訪ねて来る。彼は銀行に勤めているが評判がよくなく、ヘルメルは彼を解雇しようとしていた。それをやめさせるため、ノーラからヘルメルに頼むようにやって来たのだ。
 

 実はクロスタはノーラの過去の秘密を握っていた。ヘルメルが重病になり多額の療養費が必要になったとき、ノーラは借用証書の保証人のサインを偽造してヘルメルに内緒で借金をしていた。クロスタはその相手であり、解雇されるならその事実を暴露すると脅す。
 

 ノーラは愛する家族の生活が壊われてしまわぬよう、必死にヘルメルに懇願するのだが・・・・
 サインの偽造は大罪であった。8年後にそれを知った夫は禿すくノーラを責め立てる。ノーラは自分が夫の所有物でしかなかったことを悟り家を出る。

 「人形の家」の日本での初演は1911年(明治44年)松井須磨子が演じた。「かもめ」のニーナ、「ハムレット」のオフィーリアと並びノーラは女優の憧れる役のひとつといわれる。
 

 しかしながら、イプセンのリアリズム世界が現代人には馴染みにくいものになって来た。そこで新たな音楽劇を目し再創造の試行錯誤が行われ、2017年に高い評価をえたそうだ。
 

 ダイヤローグ(対話)とモノローグ(独話)で成り立っている緻密で重厚な台詞を整理して、アンサンブルを入れ、30曲にも及ぶミュージックなんべーを配した。音楽は素晴らしいと思った。
 

 非常に惜しいと思ったのは、肝心のダイヤローグのセリフの声が小さく出ききとれなかったことだ。歌の部分は何とか聞きとることができた。それで概略は分かったのだが、リンデ夫人とクロスタの関係やドックトル・ランクとノーラの関係などが分からなかった。それで消化不良に陥ってしまった。
 

 

 

2022年11月13日 (日)

毎日書道展

 知人の野田愛梨さんが毎日書道展に2度目の入選をしたので招待券を頂いた。それで愛知県美術館へ見に行った。昔は日展を見に行ったがこの20年ぐらい見に行っていない。毎日書道展はもっと昔見たように思うが本当に久しぶりである。

 展覧会は最初の部屋が役員とか審査員で、そのあと審査会員、会員、会友となっていて、そのあとに512人もの入選者が展示されていた。

 最初の展示を見たときの印象は書体がものすごく変わったということであった。昔主流であった漢字の条幅もあるにはあったが、殆どが力強い太く、しかも字体を思うように崩したものであった。大きな1字の作品も多かった。

 知人の作品を探して、名札を見ながら見て行ったが、知人の展示は最後に近い方であった。展示作品がおそらく800点ぐらいあるので疲れてしまった。日展より出展者数が多いようであった。

  野田さんがすごいのは60歳をすぎてから書道を習い、2年後には入選したことである。もう一人の知人、横田大槙さんは審査会員である。

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          審査会員の作品

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          大字のかな

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           1字の作品

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    一番上はどこがよいのか分からなかった

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          板に書いて彫った作品も多い

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        野田愛梨さんの作品

2022年5月29日 (日)

第14回昭和区平和美術展

 今日29日まで博物館でやっている第14回昭和区平和美術展を見に行ってきた。昨年はコロナで開かれなかったが今年は何とか開けたようだ。
 この美術展は昭和区となっているが、主催が昭和区九条の会だからだ。中日新聞社が後援している。

 出展者は市内や市外などからもあった。絵画、書、工芸、書、俳句、短歌、絵手紙など多岐に渡っていて見るのも楽しい。それぞれの出展者が自由に作品作りをしているのがいい。案内には「『芸術』を愛し、『平和』を愛し、『憲法』を愛する心を集めて開きます」とあるように、「平和」が貫かれていた。
 

 今ロシアのおぞましいウクライナ侵攻で、プーチンのナチズムによる残酷な戦争が行われていて、ウクライナの人々はどんなにか平和を待ち望んでいることであろうか。大変時宜を得た展覧会である。

 総数120点の出展があった。例年私の知人も何人か出すのだが、今年は2人だけであった。気に入ったのや知人の作品を写真に撮って来た。

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2021年11月 5日 (金)

パイプオルガン、ソプラノ、舞踊コンサート

 11月3日の文化の日に愛知県芸術劇場コンサートホールで下の写真のチラシの「来たれ、聖霊よ」と題するコンサートがあった。パイプオルガン奏者の吉田文さん、ソプラノ歌手の加藤佳代子さん、舞踊家の倉知可英さんと門下生が出演した。

 第一部はソプラノと舞踊で、グレゴリオ聖歌「聖霊来てください」から始まった。パイプの下に歌手が立ち、きれいなアカペラで歌った。舞踊の倉知さんはステージで踊ったが体や手や足をくねらしたりする舞踊で初めて見るものであった。

 次はパイプオルガン独奏でヨハン・ゼバスティアン・バッハの「『来たれ、聖霊よ』による幻想曲」。

 3番目がニコラ・ド・グリニ グレゴリオ聖歌 「賛歌『来たれ、創造主である聖霊』」アカペラのソプラノ独唱とパイプオルガン。

 4番目がソプラノ独唱で、ビンゲンの聖ヒルデガルド 「聖霊の続唱」

 5番は、トーマス・マイヤーの「聖ヒルデガルドの続唱によるトッカータ」で、世界初演だそうだ。パイプオルガンの演奏に舞踊が加わった。

 第2部はジャンヌ・デメッシュ―生誕00周年で、「聖霊の7つの瞑想曲」。1~7まであり、パイプオルガンは舞台で演奏し、1,5,7にっは舞踊が加わった。

 最後もデメッシュ―で「テ・デウム」パイプオルガン独奏に6人の舞踊が加わった。

 このコンサートは舞踊がコラボしたことが特徴で、しかも現代舞踊とでも言うのか寝そべったり、脚を上げたり、身体や手をくねらせたり・・・・という舞踊で初めて見るものであった。パイプオルガン演奏に舞踊がコラボするのも非常に珍しいものだと思った。

アカペラでソプラノ独唱、舞踊がコラボして文化の日にふさわしいコンサートであったと思った。なお、このコンサートは「名古屋市民芸術祭2021」参加であった。

※コンサートの趣旨は下の写真の説明を参照。素晴らしい説明である。

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