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文化・芸術

2023年8月23日 (水)

毎日展

 8月22日(火)から27日(日)まで6日間、栄の愛知県美術館8階ギャラリーで書道の毎日展が開かれている。
知人の野田愛梨さんが今年も入選し、しかも漢字部門と近代詩文部門で入選したという。それで招待券を送ってくださったので早速見に行ってきた。

 毎日展は出品点数がものすごく多く、8階のギャラリーを廊下も含めて大半使っているので見て回るのが大変であった。
どういう訳か暑くて出歩くのが大変なせいか、参観者は私以外に男性が2人、女性が5人と珍しく西洋人男性が1人と連れのフィリピン人?女性が1人であった。
作品は漢字部Ⅰ類、Ⅱ類、かな部Ⅰ類、かな部Ⅱ類、近代詩文書部、大字書部、篆刻部、刻字部、前衛書部と多岐に渡っている。

 ただ、大字書や漢字など字の崩しや書風がどれもよく似ているのが多かった。元の書風を作ったのは誰か知らないが、皆が真似ているのだろう。

 今から50年以上前私が学生の頃とは大きく変わっているのが分かった。長い間日展を見ていないので、日展ではどんな書風が流行りなのかと思った。

 書の形象の捉え方がずいぶん変わったものだ。同じなのは筆の力とか筆の捌き方とかである。字のディフォルメは全く自由なようだ。

 作品の中に下の写真の様に英文を書いたのがあったので驚いた。

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         ある審査員の書

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        右下のようなのは少ない

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         珍しい英文の書

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        こんな汚した作品も

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          文部科学大臣賞

 

 

2023年4月16日 (日)

2023春の院展

 日本語ボランティア仲間のSさんが2年連続で院展に入選したので、ボランティアのMさんと見に行った。

 院展は松坂屋美術館で開かれているので10時に待ち合わせをした。10分前頃に松坂屋へ行ったら開館を待っている人たちがいた。デパートは9時に開店すると思っていたら10時だったのだ。

 Mさんも来たので開店するとエレベータ―の所へ行った。大勢の人がいた。下の階から乗る人がいるらしく通過してしまう。それで下へ行ってそのまま上に行くことにした。

 松坂屋の優待券を持っているので2人まで無料で入れる。院展を見に来る人は次々ときた。Mさんと別れて自由に見て回ることにした。

 昨年も院展を見たはずだがすっかり忘れていた。印象としては出品されている絵が以前とはずいぶん変わったと感じた。女性を描いたポートレートも今風な装いの若い女性であった。舞妓や和服の女性の絵はなかった。抽象画も何点かあったが具象画が多かった。変わった画としては下の写真のハンガーを集めて作ったカラスの巣があった。

 会場には言葉を書いた紙を持った係がいて、写真撮影はお断りかと思ったら、会話は慎んでくださいというのと作品に手で触れないでくださいというメッセージであった。

 スマホで撮っている人たちがいたので自分もスマホで撮ることにした。Sさんの作品は終わりの方にあった。風景画でモノトーンに近い抑えた色彩で描かれていた。Sさんの師匠の作品もあった。具象画だがやはりモノトーンであった。

 ネットで調べたら、横山大観、下村観山、安田靭彦、、小林古径、前田青邨、速水御舟、川端龍子、堅山南風、奥村土牛、小倉遊亀、片岡球子、平山郁夫、などの有名画家の名があった。

2022年11月17日 (木)

音楽劇「人形の家」を観て

 14日に知人の佐藤さんの紹介で、イプセンの「人形の家」を見に行った。俳優座劇場プロデュース公演で、特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演された。何と2時間40分の長い劇であったのでさすがに疲れてしまった。

キャストは
 ノーラ・・・・・土居裕子
 ヘルメル・・・・大場泰正
 クロスタ・・・・畠中 洋
 リンデ夫人・・・高橋美沙
 ドクトル・ランク・・進藤忠
 ヘレーネ・・・・長浜奈津子
 アンサンブル・・5人

 音楽劇で時々オペラのように歌が入った。また、アンサンブルの若い歌手5人が舞台に現れてバックコーラスを務めていた。

 舞台装置も変わっていて、中央に回転する大きな絵がありそれが回転すると舞台が変る仕組みであった。大きな家の部屋が舞台でマントルピースや書棚やソファなどが置いてあった。クリスマスイヴからの3日間をその舞台だけで演じられた。
 

1時間10分の第一部ではノーラは出ずっぱりで、セリフを言ったり歌ったりしていたが、大変な役どころでよく覚えられると思った。主役のノーラを演じた土居裕子は63歳だそうだが、若く見えた。
 

 パンフによると、幼い子供体に慕われ、夫には可憐な妻として可愛がられるノーラ。弁護士の夫は間もなく銀行の頭取に就任が決まっている。
 

 ある日、クロスタと名乗る男が訪ねて来る。彼は銀行に勤めているが評判がよくなく、ヘルメルは彼を解雇しようとしていた。それをやめさせるため、ノーラからヘルメルに頼むようにやって来たのだ。
 

 実はクロスタはノーラの過去の秘密を握っていた。ヘルメルが重病になり多額の療養費が必要になったとき、ノーラは借用証書の保証人のサインを偽造してヘルメルに内緒で借金をしていた。クロスタはその相手であり、解雇されるならその事実を暴露すると脅す。
 

 ノーラは愛する家族の生活が壊われてしまわぬよう、必死にヘルメルに懇願するのだが・・・・
 サインの偽造は大罪であった。8年後にそれを知った夫は禿すくノーラを責め立てる。ノーラは自分が夫の所有物でしかなかったことを悟り家を出る。

 「人形の家」の日本での初演は1911年(明治44年)松井須磨子が演じた。「かもめ」のニーナ、「ハムレット」のオフィーリアと並びノーラは女優の憧れる役のひとつといわれる。
 

 しかしながら、イプセンのリアリズム世界が現代人には馴染みにくいものになって来た。そこで新たな音楽劇を目し再創造の試行錯誤が行われ、2017年に高い評価をえたそうだ。
 

 ダイヤローグ(対話)とモノローグ(独話)で成り立っている緻密で重厚な台詞を整理して、アンサンブルを入れ、30曲にも及ぶミュージックなんべーを配した。音楽は素晴らしいと思った。
 

 非常に惜しいと思ったのは、肝心のダイヤローグのセリフの声が小さく出ききとれなかったことだ。歌の部分は何とか聞きとることができた。それで概略は分かったのだが、リンデ夫人とクロスタの関係やドックトル・ランクとノーラの関係などが分からなかった。それで消化不良に陥ってしまった。
 

 

 

2022年11月13日 (日)

毎日書道展

 知人の野田愛梨さんが毎日書道展に2度目の入選をしたので招待券を頂いた。それで愛知県美術館へ見に行った。昔は日展を見に行ったがこの20年ぐらい見に行っていない。毎日書道展はもっと昔見たように思うが本当に久しぶりである。

 展覧会は最初の部屋が役員とか審査員で、そのあと審査会員、会員、会友となっていて、そのあとに512人もの入選者が展示されていた。

 最初の展示を見たときの印象は書体がものすごく変わったということであった。昔主流であった漢字の条幅もあるにはあったが、殆どが力強い太く、しかも字体を思うように崩したものであった。大きな1字の作品も多かった。

 知人の作品を探して、名札を見ながら見て行ったが、知人の展示は最後に近い方であった。展示作品がおそらく800点ぐらいあるので疲れてしまった。日展より出展者数が多いようであった。

  野田さんがすごいのは60歳をすぎてから書道を習い、2年後には入選したことである。もう一人の知人、横田大槙さんは審査会員である。

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          審査会員の作品

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          大字のかな

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           1字の作品

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    一番上はどこがよいのか分からなかった

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          板に書いて彫った作品も多い

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        野田愛梨さんの作品

2022年5月29日 (日)

第14回昭和区平和美術展

 今日29日まで博物館でやっている第14回昭和区平和美術展を見に行ってきた。昨年はコロナで開かれなかったが今年は何とか開けたようだ。
 この美術展は昭和区となっているが、主催が昭和区九条の会だからだ。中日新聞社が後援している。

 出展者は市内や市外などからもあった。絵画、書、工芸、書、俳句、短歌、絵手紙など多岐に渡っていて見るのも楽しい。それぞれの出展者が自由に作品作りをしているのがいい。案内には「『芸術』を愛し、『平和』を愛し、『憲法』を愛する心を集めて開きます」とあるように、「平和」が貫かれていた。
 

 今ロシアのおぞましいウクライナ侵攻で、プーチンのナチズムによる残酷な戦争が行われていて、ウクライナの人々はどんなにか平和を待ち望んでいることであろうか。大変時宜を得た展覧会である。

 総数120点の出展があった。例年私の知人も何人か出すのだが、今年は2人だけであった。気に入ったのや知人の作品を写真に撮って来た。

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2021年11月 5日 (金)

パイプオルガン、ソプラノ、舞踊コンサート

 11月3日の文化の日に愛知県芸術劇場コンサートホールで下の写真のチラシの「来たれ、聖霊よ」と題するコンサートがあった。パイプオルガン奏者の吉田文さん、ソプラノ歌手の加藤佳代子さん、舞踊家の倉知可英さんと門下生が出演した。

 第一部はソプラノと舞踊で、グレゴリオ聖歌「聖霊来てください」から始まった。パイプの下に歌手が立ち、きれいなアカペラで歌った。舞踊の倉知さんはステージで踊ったが体や手や足をくねらしたりする舞踊で初めて見るものであった。

 次はパイプオルガン独奏でヨハン・ゼバスティアン・バッハの「『来たれ、聖霊よ』による幻想曲」。

 3番目がニコラ・ド・グリニ グレゴリオ聖歌 「賛歌『来たれ、創造主である聖霊』」アカペラのソプラノ独唱とパイプオルガン。

 4番目がソプラノ独唱で、ビンゲンの聖ヒルデガルド 「聖霊の続唱」

 5番は、トーマス・マイヤーの「聖ヒルデガルドの続唱によるトッカータ」で、世界初演だそうだ。パイプオルガンの演奏に舞踊が加わった。

 第2部はジャンヌ・デメッシュ―生誕00周年で、「聖霊の7つの瞑想曲」。1~7まであり、パイプオルガンは舞台で演奏し、1,5,7にっは舞踊が加わった。

 最後もデメッシュ―で「テ・デウム」パイプオルガン独奏に6人の舞踊が加わった。

 このコンサートは舞踊がコラボしたことが特徴で、しかも現代舞踊とでも言うのか寝そべったり、脚を上げたり、身体や手をくねらせたり・・・・という舞踊で初めて見るものであった。パイプオルガン演奏に舞踊がコラボするのも非常に珍しいものだと思った。

アカペラでソプラノ独唱、舞踊がコラボして文化の日にふさわしいコンサートであったと思った。なお、このコンサートは「名古屋市民芸術祭2021」参加であった。

※コンサートの趣旨は下の写真の説明を参照。素晴らしい説明である。

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2021年8月29日 (日)

パラリンピック開会式の素晴しい国歌斉唱

 パラリンピックの開会式で「君が代」を歌った歌手のきれいな声と柔らかい歌い方に魅入られた聞いた。シンガーソングライターと紹介されたが、全く知らない歌手であった。

 東京五輪の開会式で「君が代」を聞いたときは、絶叫調の歌い方に違和感をおぼえたが、佐藤さんの歌い方は素敵であった。

 26日にスマートニュースを見ていたら、「全盲の音大生シンガー・ソングライター」が東京パラ開会式に響かせた夢の「君が代」という記事を見つけた。

 国立競技場に、ピュアで伸びやかな歌声を響かせた。「全盲の音大生シンガー・ソングライター」として活躍する佐藤ひらりさん(20)と書いてあった。

 佐藤さんは新潟県三条市生まれ。視神経低形成のため、生まれつき両目が見えないそうだ。現在は武蔵野音楽大学に通う2年生で、イタリアやネパールなどでも音楽活動を展開しているという。

 でも、天がそんな佐藤さんに音楽の才能を与えた。幼いころから音に敏感で、5歳でピアノを習い始めた。小学校入学後に福祉施設での慰問コンサートなどの演奏活動をスタートさせると、障害者の音楽コンクールなどで数々の賞に輝いたという。

 小学6年で挑戦したニューヨークの有名な劇場「アポロシアター」の「アマチュア・ナイト」でも、熱い称賛を集めたそうだ。

 シンガーソングライターの道へは、9歳から作詞・作曲も手掛けたというからすごい。13歳の時に初のミニアルバムを発表した。これまでに「みらい」「令和」「expect」などのオリジナル曲を世に出してきた。音楽情報に疎いのでそういうことは一切知らなかった。

「東京オリンピック・パラリンピックで国歌斉唱が夢です!!」とツイッターに書いていたそうだが、その夢をかなえた。

 ピアノを弾いた辻井信行さんと言い、佐藤さんと言い才能を開かせて素晴らしい音楽でパラリンピック開会式を彩ってくれた。
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2021年7月26日 (月)

フラリエでクラッシックとジャズのジョイントコンサート

 25日、日曜日の午後2時から矢場町のフラリエであった「初夏ライブコンサートに出かけた。知人の松井さんが案内を送ってくれたので楽しみにしていたのだが、すっかり忘れていてウオーキングの時ふと思い出して予定をチェックしたら当日であった。家を出るとき入園料がいるはずだと思い出して慌てて敬老手帳を探して持って行った。

 フラリエは以前は「蘭の館」と言っていたが、フラリエに変わったころ行っただけで長い間行ってないので場所も忘れてしまった。ネットで検索して矢場町で降りればよいと分かった。

 ところが矢場町駅でどの出口か分からないので案内を見て行ったら、久屋大通の反対側に出てしまった。回り道になったが正面入り口に着いた。様子が以前と違っていた。中に入ると受付には誰もいなかった。変だと思って花屋の人に尋ねたら、事務所に行けばよいと言った。
園内の歩いて行くと会場らしい場所があったので中に入った。すると松井さんが会場の準備をしていた。椅子が運ばれて来て並べられた。

 正面にはコンサートのピアノやドラムなどが置いてあった。私は正面の一番前に座った。始まるまでには30分もあったので、園内を見て回った。以前と違ってバーべキューのレストランがあって、大勢の客がバーベキューを楽しんでいた。下の写真の様な楕円形のバーべキューセットでやるのであった。館内には大きなレストランもあってたくさんの客がいた。

 ホールに戻るとほぼ満員になっていた。コンサートは無料なのでフリの客もいるかも知れないと思った。後ろの人が「天井が高いので音響は大丈夫か」と言っていた。

 2時ちょうどに始まった。この日のライブは、珍しいことにクラッシックとジャズのコラボであった。

 第一部は知人の属するアンサンブル・ダムールのお茶の間クラッシックというテーマであった。

 ピアノとバイオリンとチェロとフルートのカルテットであった。
 

  愛の挨拶  エルガー
 「四季」より春第一楽章  ヴィバルディ
 アルハンブルの思い出  タレガ
 ピアノ協奏曲第21番第2楽章  モーツアルト
 

 いずれもよく親しまれた曲ばかりであったのでリラックスして聴くことができた。達人ばかりとみえて演奏も素晴らしかった。
 

 第2部はジャズのカプリトーンの演奏であった。曲によってメンバーが変わった。
 

  It's too late キーボード、エレキのベース、サックスのトリオ
  シェルブールの雨傘 ピアノ、ベース、サックス
  Fly me to the Moon ボーカル、ピアノ、キーボード、ベース、サックス
  好きにならずにいられない ボーカル、ピアノ、ベース、ドラム
  リベルタンゴ ピアノ、ベース、サックス、ドラム
  星に願いを ピアノ、ベース、ドラム、チェロ
  A列車で行こう ピアノ、ベース、サックス、ドラム
  マイウエイ  同上
  ウオーターメロン  同上 この演奏ではジャズらしく、サックスやベースやドラムスのソロがあった。
 

  好きにならずにいられないとマイウエイはカラオケで歌う大好きな曲である。 

  いずれもおなじみの曲で楽しく聴けた。サックスやドラムスはうまいと思った。ドラムスの奏者はプロだと言っていた。
 

 第3部は アンサンブル・ダムールがお茶の間ポップスと言うテーマで演奏した。
 

  ニューシネマ・パラダイス  E。モリコーネ
  ガブリエルのオーボエ    E.モリコーネ
  ワルツ第2番 ショスタコビッチ
 

 アンコールはルロイ・アンダーソンのシンコペーテット・クロック
 

 クラッシックとジャズがどのようにコラボをするのかと思っていたら、演奏者が入れ替わったり加わったりするのであった。ワルツ第2番にドラムスが入ったり、星に願いをにチェロが入ったりしたのだ。

 フラリエのような植物に囲まれた中でライブを聴くのはとてもよかった。ジャズとクラッシックがジャンルを超えてコラボしたのもよかった。音響も設備を持ち込んでやっていたのでよかったと思う。
 昔、カナダをバックパック旅行した時、各地でライブに出会って聴いたことを思い出した。
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2021年7月24日 (土)

「也留舞会」の狂言を観て

 知人の吉村さんが所属する「狂言 也留舞会」の発表会の案内を頂いたので名古屋能楽堂まで出かけた。昨年はコロナ禍の影響で開催されなかったが、今年はコロナ対策を十分にとっての開催であった。

 22日の変更になった海の日に行われた。午前10時から午後5時過ぎまで、3部に分かれて上演された。

 私は午前中は用があったので午後に出かけた。この日はとても暑くて鶴舞線丸の内駅から能楽堂まで歩くのが大変であった。能楽堂に着いたら体温を計り、連絡票に記入をしてマスクをして会場に入った。席は1つおきに座るようになっていて、かなりの人が入っていた。

 場内は涼しいかと期待していたが、暑く感じて汗が止まらなかった。マスクをしているので余計に暑く感じた。
 

 私が会場に入ったのは第2部2番目の「竹生島参」の終わりごろであった。次が「重喜」で小学2年生が重喜を演じていた。

 次が「寝音曲」これも初めての外題であった。その次が「盆山」次が「鐘の音」。主は奥津健太郎さんであった。次が「膏薬煉」で中学3年の野村さよさんは又三郎師の子どもかもしれないと思った。

 第2部は暑いこともあって眠気も催し、しっかりとは見ることができなかった。

 第3部は15時15分から始まった。知人は最初の「仏師」に素破として出演した。相手役は会主の14世野村又三郎さんであった。
 

 新しく建立した持仏堂に安置する仏像を買うために上京した田舎の男は、仏師を探すために物売りのように大声で「仏師」と叫んで歩く。それを聞いた素破(すっぱ=詐欺師)が言葉巧みに近づき仏像を売る。ところが本当の仏像ではなくおかめのお面をかぶって化けただけであったので、最後にバレてしまう。バレるまでのやり取りをおかしく演じる狂言であった。

 次の「柿山伏」も初めて見る狂言であった。山伏を中学3年の男子が演じ、相手役の柿畑の持ち主を奥津健太郎さんが演じた。

 大峰山・葛城山での修行を終えた山伏が、帰国の途中で喉の渇きを覚え、偶然見つけた柿の木に登り柿の実を食べる。そこに畑の持ち主が現れ、山伏をからかってやろうとする。そのやりとりがおもしろいのだ。

 ここまで見て用があるので帰ることにした。4時過ぎの日差しは和らいでいたがまだ暑く、そろりそろりと歩いて地下鉄まで行った。

 狂言の観客は出演者の知り合いだろうと思うのだが、女性がほとんどであった。男性はどうして少ないのだろうと思った。出演者もプログラムを見るとほとんど女性であった。女性の方が文化的関心度が高いのだと思われる。

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                           仏像になったところ

2021年4月21日 (水)

春の院展を見に行った

 土曜日に日本語教室に行ったら、Mさんが「斎藤さんが院展に入選したそうよ」と教えてくれた。斎藤さんが絵を描くことを知らなかったので驚いた。

 春の院展は松坂屋でやっていて、見に行くつもりであったのがすっかり忘れていた。Mさんは「明日の日曜日で終わりよ。見に行きたい」と言ったので、行くことになった。私は松坂屋の株主優待券をもっているので同伴者1人は入れるのだ。日曜日の2時に美術館入り口で会う約束をした。

 ネットで調べたら2時ごろは一番混む時間帯になっていた。最終日だし心配であったが。2時に美術館に入った。あとはそれぞれが自由に見て回ることにした。

 院展は以前にも何度か見に来たことがあったが、久しぶりなので新鮮であった。最終日で2時なのでやはり見に来た人が多かった。中には係の人がたくさんいた。他の人と間隔を空けることや話を慎むことなどの注意書きを持っていた。

 同人や無鑑査の作者の作品が展示されていた。人物画も静物画も風景も写実的なのが多かったが、色彩はそれぞれの特色を出していた。院展の作品は日本画だし親しみやすい。ゆっくりと見て回った。

 斎藤さんの作品の写真を撮りたいと思ったのでパンフレットを見たが、どこにも撮影ご遠慮下さいと書いてなかった。でも黙って撮ってはいけないと思い、近くにいた会場監視の係の人に尋ねたら、「みなさん撮っておられますよ」と言ったので、スマホを出して撮った。フラッシュなしできれいに撮れるし音もしないので迷惑にはならない。気になる絵を数点撮った。近くには監視をしている人がたくさんいたが何も言われなかった。

 斎藤さんの作品は出口近くにあり、そこには初入選の人の作品が集められていた。樹林を同色のカラーで細かく描いた作品であった。院展らしいいい絵だと思った。

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           斎藤さんの絵

 

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