スポーツ

2021年7月25日 (日)

東京五輪開会式

 NHKテレビで東京五輪の開会式を見た。午後8時からというので3chにしたが、何やら訳の分からない映像が流れた。時間を間違えたかと思って新聞のテレビ欄で確認した。

 12分ごろ映像が国立競技場に変わった。女性歌手が国歌を歌った。絶叫するような歌い方で初めて聞いた。歌ったのはMISIAという歌手だった。

 23分に新型コロナで亡くなった人や、ミュンヘン五輪でのテロ犠牲者追悼の黙祷があり、私も黙祷をした。開会式につきもののパフォーマンスは、色が付いた箱を動かすという変わったものであった。何を表すのか分からなかった。

 ギリシャから始まった選手の入場は国や地域ごとに続いた。前回の東京五輪の時は整然とした大行進であったが、今回は三々五々のリラックスしたもので、選手たちは観客がいないのに手を振ったり、スマホで写したりしながら歩いていた。ただ全員がマスクをしていた。普通の白いマスクのグループやデザインをしたマスクのグループなど多彩であった。ユニフォームと共に目を楽しませてくれた。

 私はいつもは9時に寝るのだが、この夜は眠くなるとうとうとしながら見続けた。しんがりが日本で選手が全員入場し終わったのは10時50分ぐらいだったか。旗手の八村塁選手と女性の須崎優衣選手の身長差が面白かった。

 江戸の火消しの木遣りを登場させたのはよかった。高校生の合唱もとてもきれいであった。驚いたのは小さなドローンを1800個余り使って空にエンブレムや地球などを描いたことであった。まさにIT時代を表す技術だと感心した。

 バッハ会長の挨拶は長すぎた。しつこいくらいに「Solidarity(連帯)」を繰り返していた。

 聖火が会場に入って来たとき、吉田志保里選手だったので最終走者だとおもったら、会場内で何度かリレーされた。王氏、長嶋氏、松井氏が出たのも驚いた。歩くのがおぼつかない長嶋氏を松井氏が支えていた。長嶋氏が気の毒だと感じた。

 コロナで戦う医師と看護婦が登場したのはよい配慮であった。聖火台の火をともすのは誰かと思っていたら、大坂なおみ選手で意外であった。でも適役であった。

 コロナ禍の中での東京五輪、開会式は無観客であったが、テレビの画面からは会場の席がまだらな色になっていたので観客がいるかのような錯覚を覚えた。

 オリンピックの開会式は開催国が競い合って派手になっていたが、コロナのために派手さを抑えたのはよかったと思う。床に就いたのは0時近くであった。

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2021年7月22日 (木)

選手など大会関係者に陽性者が続々

 東京五輪が始まった。問題は選手や関係者の中から新型コロナに感染者が出て、濃厚接触者も多数出ていることだ。一番最初はウガンダの選手であったが、その後南アフリカサッカー選手やチェコのビーチバレーの選手、チリのテコンドー選手、米国の女子体操選手など、21日までに選手以外も含めて79人の陽性が確認された。来日を諦めた選手も何人かいるようだ。陽性の選手や濃厚接触者の参加については大会組織委員会で検討中だという。

 こうした状態を見ると東京五輪は開催すべきではなかったと思う。コロナがなければ正常な状態で競技が競われたはずなのに、参加できない選手が多く出るということは、本来のオリンピックのあり方を大きく変えてしまうと思うのだ。

 これまで準備し鍛えて来た身体や技術などが、コロナに罹ったために試合に出ることを諦めなければならないというのは酷な話である。一流の技のぶつかり合いを見られると期待していた我々もがっかりさせられることになる。

 バッハ会長や菅首相はあくまで開催ということで突き進んできた。菅首相は「安心、安全」を口癖のように繰り返すが、実際は「安心、安全」とは反対の状況になりつつある。尾身氏は8月には3000人の感染者になると警告している。

 無観客の他に競技によっては密になったり、体を接触しなければならないものも多くある。声を出してはいけないということもありそうだが、正常な試合にはならない。

 オリンピックがどのように進むのか。歴史的な五輪になることだけは間違いない。

 

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2021年7月17日 (土)

greed(強欲)で突き進む東京五輪という米紙

 東京のコロナウイルス感染者数が15日に1308人となり、2日連続で1000人を超えた。五輪開幕が刻々と近づいているにに皮肉な現象である。16日のトップニュースは感染者数が五輪期間中の8月11日には1週間の平均が2406人になると報じた。

 そんな中、ネットニュースのグノシーの記事が目に飛び込んできた。「『アスリートより金、金、金』! 東京『強欲』五輪はIOCが金メダル、米NBCが銀、銅は日本と米紙」という見出しであった。

 IOCは強欲だとは以前から言われていたが興味をそそったので読んでみた。米紙ワシントン・ポストが「開催の目的は企業のもうけのため」という、ベテランスポーツ記者の記事を掲載したというのだ。

 Holding the Tokyo Olympics amid the covid pandemic threat is about corporate revenue, not the athletes(新型コロナパンデミックの脅威の中で東京五輪を開催するのは、アスリートのためではなく企業が儲けるためだ)

 記事では、「IOC gets the gold for greed」(IOCは強欲ぶりで金メダル獲得)と、人々の生活や命を省みずにひたすら強気発言を繰り返し、開催に向けて突き進むIOCを皮肉たっぷりに批判しているそうだ。

 ここまで大胆に書くのはさすがに米国のメディアだと感心した。日本のメディアでは絶対にあり得ないことである。

 ほとんどが無観客で行われる東京五輪はテレビ放送に頼るしかないのだが、それを一手に握るのが米国のNBCである。みに、巨額の放映権を払いながらも「史上最高の売り上げが期待できる」と豪語している。

 巨額の放映権料を手にするのがIOCである。五輪をやめるはずがない。バッハ会長は連日小池都知事や菅首相とあって開催をプッシュしている。

 ところで記事はもう一つ興味深い調査結果を報じた。フランスの大手調査会社イプソスが、世界の28か国で実施した東京五輪に関する世論調査の結果である。それによると、57%が開催に反対しているという。

 Olympics-Global interest in Tokyo Games muted - Ipsos poll(イプソスの世論調査で、東京五輪への世界的な関心はイマイチ:ロイター通信社)

 Games scepticism particularly high in Japan, indicates global survey(東京五輪はとりわけ日本で懐疑的と、国際的調査が示した:AFP通信社)

 調査によると、反対が最も高かったのは韓国の86%、次いで日本の78%とのこと。開催国や隣国で反対の声が多い。逆に、「開催すべき」が最も多かったのは71%のトルコ、次が66%のサウジアラビア、61%のロシアだった。

 日本を始め韓国やアジアの近隣諸国を始め世界中で東京五輪に反対の傾向にあるのだ。それでも東京五輪は開かれる。どんなものになるか興味津々。それこそが見どころではないだろうか。

 

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2021年7月16日 (金)

メジャーリーグの熱狂とオリンピックの静けさを見て

 オリンピックまで1週間を切った。宮城、静岡、茨城以外は無観客である。NHKニュースによると聖火台に灯される聖火を見に行くのも自粛するようにとのことだ。

 先だってから米国ではメジャーリーグのオールスター戦が行われているが、大谷人気もあって大変なフィーバーぶりである。コロラドで行われたホームランダービーとその後の大谷の二刀流の出場を見たが、球場は観客で満員で物凄い熱狂である。コロナ禍はどこに行ったのかと思わせる。

 テレビであの騒ぎを見て、思ったのはオリンピックを米国でやればよいということだ。今更日本開催を中止して米国に持っていく訳にはいかないのは分かり切ったことだが、オリンピック開催も臨機応変に開催地を変更できるようにすればよいのにと思ったのであった。

 米国はパンデミックの最初の頃は、世界で最も多いコロナ感染者を出した。どうなるかと思ったが、世界で英国に次いで早くワクチンを作り、しかもファイザーとモデルナの2つも作ってどんどんと接種していった。

 接種を進めるのに旅行券とか宝くじとなど高額の賞品を出して、接種に行くように勧めた。そういうことが功を奏したのか人々の往来や集合が自由になり、トランプの大集会ではマスクなしの人が多かった。そういうことで大リーグのオールスターゲームも普段と変わらない熱気に包まれたのであった。

 一方日本はというと、コロナ対策も米国とは比較にならないぐらい弱く、PCR検査もあまり行われなかった。ワクチン接種に至っては未だにワクチン不足で菅首相の言う期限までに接種が完了しそうにない。

 今にして思うのだが、オリンピック開催が決まっていたのだから、早くからコロナ対策を進めて、ワクチンも優先的に回してもらっていれば、米国のように観客を入れての開催ができたはずである。今更言っても詮無いことではあるが、菅政権の後手後手のやり方は完全に間違っていた。

 米国の大リーグの熱狂を目の当たりしただけに残念でならない。

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2021年6月23日 (水)

観客を入れての五輪開催が決まったが

 東京五輪が迫ってくる中で、政府や大会組織委員会、IOCなどの5者は代表者会で「収容人数の50%までで、上限1万人」とすることで合意した。緊急事態宣言がだされるか、重点措置が延長される場合は「無観客も含めた対応をする」としたを入れての開催は菅首相が強くこだわっているところである。

 一方、IOCや競技団体関係者らについては「大会の関係者は観客ではない」として上限の枠外とするようだ。

 世界での新型コロナウイルスパンデミックが相変わらず猛威を振るっており、英国でさえワクチン接種率が高いにもかかわらず、感染力が強いインド型の変異株で感染者が増えている。インド、ブラジルなど抑えれれていない国や地域も多い。そんな中で選手を公正に選べない状況もあるのではないか。

 宮本亜門氏は、。「五輪憲章が言う『人類の尊厳や平和な社会の模範』とは、正反対の強引な弱肉強食で強権的な状況です」と指摘している。


 オリンピックの最大のスポンサーの米国のテレビ会社は、いまだかつてない規模の放送になるだろうと言っている。巨額の金が動き、IOCは笑いが止まらないであろう。彼らにとっては開催することがどうしても必要なのだ。

 観客を入れることについても、無観客で大会関係者ばかりが目立つのを避けるためだと言われている。選手にとっては観客がいた方がいいに決まっているが、それによってコロナがさらに拡大するようなことになったら大変である。

 来日したウガンダ選手団の9人のうち1人が陽性であることが判明した。事前に調べたときは陰性であったそうだが、成田空港で陽性と分かったのだ。飛行機の中で長時間一緒にいた8人は濃厚接触者の筈だが、そのチェックをしないまま大阪まで移動している。こんなずさんな特別扱いを許していいのだろうか。

 ウガンダの例は、これからどんどんと入って来る海外の選手や関係者がコロナを運んでくることを示唆している。コロナのチェックを一般の人と同じように厳しくすべきである。

 コロナパンデミックという人類史上初めての恐ろしい状況の中での五輪開催はIOCのためなのかと言いたくなる。

 観客を入れた場合、酒類の販売も認める方向だそうだ。スポンサーのアサヒビールはビール販売の権利を持っているので、それを認める様だ。
緊急非常事態や重点措置の中で、一般の居酒屋などは酒類の提供を制限され、または禁止された。そういう人たちはどういう思いで見ているであろうか。競技を見るのに酒類は必要ないではないか。私は酒をたしなむが、競技などを見ながら酒を飲みたいとは思わない。

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2021年6月 5日 (土)

東京五輪という猫に「中止」の鈴を付けられるのは誰か?

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は2日の衆院厚生労働委員会で、東京五輪について「普通は(開催は)ない。このパンデミックで」と前置きし、もし開催するなら規模を最小化し、管理体制を厳格化すべきだとの考えを示したと朝日新聞は報じた。

 管理体制を厳格化するというのはどういうことか。記事によると、無観客にしたり、最小限にした観客が多くの人と接触をしないような態勢を作ったしすることだという。これでは分かり難い。尾身会長は五輪開催まで僅かとなってきて、中止せよとまでは言えないと見えてまどろっこしい言い方をしている。

 五輪を開催するとなれば、特別な医療体制のために1万人もの医療関係者を動員しなければならないが、非常事態宣言下でただでさえ医療が逼迫している中で五輪のために人員を割けるのかと思う。

 バッハIOC会長は「開催のために誰もがいくらかの犠牲を払わなかればならない」と述べた。いくらかの犠牲とはどの程度の犠牲を想定しているのか。現に日本ではコロナに罹っても病院に入れず、自宅で亡くなる人が出ている。日本人がコロナの犠牲になっても我慢せよということなのか。外国から何万もの選手などがくれば変異ウイルスを持ち込むかもしれないし、五輪変異ウイルスが発生すると警告する人もいる。

 最古参委員のディック・バウンド氏は「菅首相が中止を求めても、開催される」と言っている。五輪貴族と言われるが、IOCは他国の内政を支配するほどの独裁なのか。

 菅政権はメディアなどからやかましく言われたのに国民へのPCR検査を拡充せず放置してきた。それなのに五輪選手などのPCR検査は毎日行うことにしている。また五輪選手には全員ワクチン接種をすることにしてすでに始まったいる。選手の中にはそのやり方をおかしいと批判する人もいるが正論だと思う。

 開催まで刻々と迫ってきているが、いざ開催したらどんな状況が待っているのか見ものである。大事なことは最悪の状況を想定して対処すべきだということだ。それは東日本大地震や水害などで何度も学んだ教訓である。

 五輪という猫に鈴をつけられるのは誰か?

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2021年6月 3日 (木)

大坂選手の全仏オープン棄権

 大坂なおみ選手が全仏オープンの1回戦に勝利のあと、コート上でのインタビューには応じたが、その後の記者会見を拒否し、1万5000$の罰金を課せられた。

 記者会見が全仏オープンの規定で義務でけられているのは知らなかったが、だからと言って選手の体調や心理状態を考慮せず強制するのはいかがなものかと思う。

 大坂選手は2018年の全米オープンで初優勝したが、それ以来「うつに苦しんでいた」と告白している。記者会見が相当の心の負担になっていたようだ。

 罰金の他に「違反行為」が続けば全仏の失格だけでなく、4大大会出場停止の警告も受けた。結局大坂選手は棄権の道を選んだ。彼女は「大会や他の選手、私自身のことを考えると棄権することがベストだと思う。邪魔になりたくなかった」とツイートしたという。

 セリーナ・ウイリアムズ選手やジョコビッチ選手も大坂選手を支持している。選手は試合でベストを尽くして戦うことが一番大事なことで、記者会見はいわばサービス的なことである。それを義務として強制し、拒否すれば罰金を課すというのは行き過ぎだと思う。

 約156万円の罰金は約60億円の年収の大坂選手にとっては屁とも感じないはした金だろうが、全仏オープン制覇という夢を捨ててまで意思を貫いたのは凄いことだと思う。

 次は何時の大会に出るのか、東京オリンピック出場はどうするのか・・・と心配だが早く回復して元気なプレーを見せて欲しい。

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2021年5月18日 (火)

東京五輪・パラは安全・安心+公平でという指摘に納得

 16日の朝日新聞「日曜に想う」で、論説委員の郷富佐子氏が書いた「『不公平』を抱えて進む五輪とは」がよかった。
菅首相は「安全・安心の大会を実現することは可能と考えている」と言うが、「公平性」と両立できると考えているのだろうかと指摘する。

 オーストラリアの女子シンクロ板飛び込みの2選手が出した「パンデミックが世界にもたらした極限状況の中、五輪の根幹である公平性(フェアネス)、平等、卓越性のすべてが、この決断で放棄されました・・・」という声明を取り上げた。

 「この決断」とは、国際水泳連盟が、中止の意向を一転させて今月、投稿で五輪の最終予選を兼ねたワールドカップを開催したことを指すという。
 

 オーストラリア飛び込み連盟は、「第4波で緊急事態宣言下の日本では、公平で安全な予選行事は可能ではないとして、選手の派遣を見送ったというのだ。それで2選手は東京への道が閉ざされたという。

 こうした五輪を断念した選手はインドにもいると言い、不公平だと泣く選手はこれからも出るだろうと書いている。

 テレビを見ている限りでは、日本の選手のことは報道されたが、ここにあるようなニュースは報道されなかったように思う。

 記事は「東京五輪を開くにはさまざまな『公平性』が破綻しすぎていると指摘している。「公平性」という視点から五輪・パラを見るということはなかったので、虚を突かれた感じであった。非常に大事な視点だと思う。

 郷氏はワクチンを取っても公平性が浮かび上がるし、海外からの観客を入れないことでも不公平があるという。その通りである。

 IOC予算の7割がテレビ放映権料だと述べているが、バッハ会長が五輪開催に執着するのもそこにあるのだろう。五輪・パラの開催時期についてもスポンサーの意向に左右されている。バッハ会長がぼったくり男爵と揶揄されたが、そこにも「不公平性」の最たるものが隠されている。

 東京五輪・パラを開催する以上、郷氏が指摘するように、「安心・安全」に「公平」を加えて欲しいものだ。
小池都知事、橋本JOC会長、菅首相、丸川五輪相などはどう考えているのだろうか。

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2021年3月26日 (金)

東京オリンピック聖火リレーが始まった

 2021年東京オリンピックの聖火リレーが25日福島県からスタートした。第一走者はなでしこジャパンの沢穂希さんが予定されていたが体調不良でなでしこジャパンのメンバーに変わった。7月23日の開会式まで約4か月全国のルートをリレーされる。

 東京オリンピック・パラリンピックは開催されるか延期されるか、いろいろな見方があったが、聖火リレーが始まったことで開催を決定したようなものだ。新型コロナが大変な広がりを見せない限り決行されるであろう。

 この前の東京オリンピックの時は名古屋にいたが聖火リレーは一種のお祭り騒ぎであった。近くを通った時見に行った記憶だが、はっきりとは覚えていない。

 2021東京オリンピックは海外からの客は入れないで開催されることになった。国内の客を入れるかどうかは未定であるが、おそらくテレビ中継が中心となるのであろう。

 オリンピックの最大のスポンサーは米国のテレビ会社であり、彼らは手ぐすねを引いて待っているであろう。全世界の放映することで莫大な利益が予想されるのだ。

 オリンピックにはその他にもさまざまな利権が絡んでいると言われる。開催をする本当の理由はそれらの利権に応えるためだと推察する。

 東日本大震災からの復興の証としての名分は立つかもしれないが、新型コロナウイルスを克服した証になるかどうかは極めて疑わしい。

 これから4か月間情勢は日々変わっていくものと思われる。いったいどのようなオリンピック・パラリンピックになるのであろう。

 

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2020年12月18日 (金)

ラグビー日本チームが南アフリカを大逆転した陰にいたのは

 2週間ほど前のNHK「逆転人生」でスポーツ心理学者の荒木香織さんを取り上げていた。2015年の五郎丸が活躍したラグビーのワールドカップで当時最強と言われた南アフリカのチームに勝った。日本チームは絶対に勝てないと見られていたのが大熱戦の末見事に逆転して勝ったのであった。ラグビーに関心のない私でさえ五郎丸の名は刻み込まれた。

 その奇跡ともいえる大逆転劇の裏に荒木香織さんというスポーツ心理学者がいたというのだ。

 荒木さんは米国のノースカロライナ大学でスポーツ心理学を学び、日本に帰ってそれを広めるべく職を探したがすべて断られたという。日本にはスポーツ心理学というものを受け入れる素地がまだなかったのだ。

 その荒木さんに2012年のある時、ラグビーの日本チームヘッドコーチのエディ・ジョーンズさんから電話があり、日本チームの強化を手伝って欲しいと頼まれた。それがきっかけで日本チームのメンタル面のサポートを担当することになったのだ。当時荒木さんは33歳であった。

 若い女性の荒木さんがワールドカップまでの約3年間選手たちのメンタル面をスポーツ心理学という科学を使って鍛えたのであった。

 荒木さん自身陸上の選手でしかも有望な選手であったが、強く成ることや勝つことについては精神主義しかなかったという。確かにどのスポーツでも根性とかガッツなどであった。

 そういう日本的精神力に対し、荒木さんは心を鍛えるためにスポーツ心理学という科学を持ち込んだのだ。

 例えば「緊張」について、荒木さんが学んだスポーツ心理学では、
    

    身体の不安 ・手汗、・動悸、・吐き気、・喉の渇き
緊張  
    認知の不安 ・自身の喪失、・失敗への恐怖、・いらつき、・集中力の欠如
と説明されており、ショックを受けたという。
 

 荒木さんはラグビー選手たちに下の写真の10項目を与えた。
 

 かつての日本の軍隊のように戦後も精神主義がスポーツ界を覆っていたのを、荒木さんがスポーツ心理学という科学で変えようととし、ラグビー日本ティームで実証したのであった。その後日本のスポーツ界はどうなったのかについては番組は伝えていなかったのが残念である。

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