アゲハチョウと柑橘の木
我が家にはハナユズとキンカンの木がある。毎日アゲハチョウが飛んでくる。アゲハチョウはハナユズがお気に入りのようだ。(下の写真)ハナユズの木に卵を産み幼虫(イモムシ)になり成虫(ナミアゲハ)になると飛んでいく。
以前妻が幼虫を捕まえてきてリビングに置いておいたら成虫になったことがあった。ナミアゲハであった。アゲハチョウはもちろん逃がしてやった。
アゲハチョウはどうして柑橘系の木を好むのかと思い、ネットで調べた。
アゲハチョウの幼虫であるイモムシは、私たちの目にはどんな草木の葉でもムシャムシャ食べているように見える。ただ、実は彼らはグルメだ。
アゲハチョウの仲間にはたくさん種類がいるが、その中のナミアゲハの幼虫が食べている葉は決まってミカン科のもの。とはいえ、これは単に好みだけの問題ではない。多くの植物は昆虫に食べられないように、苦みや毒となる成分を蓄えたり、葉を硬くしたり、トゲや毛で覆って食べにくくすることで、昆虫から身を守っている。なので、植物を食べる昆虫は、限られた植物しか食べないものが多い。
生まれてすぐのイモムシは行動範囲が限られるため、近くに食べ物がなければ生きていけない。となると、ナミアゲハのメスは、卵を産むためのミカンの木を探さなければならない。
どうやって探すのかというと、最終的な決め手は「味」なのだという。ナミアゲハの前足には、植物に含まれる化学的な成分を感じ取ることができる毛が生えている。その特殊な毛を使って、幼虫の餌として適しているかを確認しているのだ。
ミカンの木に飛んできたアゲハチョウは前足で太鼓を叩くようにバタバタと動かす。これはドラミングと呼ばれるもので、この動作によって、前足の毛を使い、ミカンの味を確かめているのだ。
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