「光る君へ」脚本家大石静氏へのインタビューを読んで
6月30日の朝日新聞に「光るアイディア 平安に息吹」というNHK大河ドラマ「光る君へ」の脚本家大石静さんへのインタビュー記事が載った。
「光る君へ」は大石さんのオリジナル作品だと以前にブログに書いた。この記事によると、「本作はオリジナルと思われるエピソードが多いことが話題だ」と書いてあった。私の指摘が的を得ていたことがわかった。
大石さんは、「歴史、風俗、芸能、和歌と漢詩・・・・。一流の考証の先生がついている中で、どんな展開が可能かを頭のなかで巡らせ、書き続けています」と述べている。「先生方に『あり得ない』と指摘された部分は、一切書いていません」と言っている。専門家の考証のもとで平安時代を描いていることが分かる。
私は初めから平安時代の風俗や貴族の在り方などとして「光るの君へ」を観ていて、紫式部や藤原道長の実話とは観ていない。その観方で良いことが分かった。
大石さんは、「今回、源氏物語の偉大さにも気づきました。これまではハーレクレイン・ロマンス的な作品だと思っていたのですが、倉本先生の話を聞いたり、現代語訳を読んだりして、人間の業を描いた作品だと感じるようになりました。意に反して生まれ、意に反して死ぬ。むなしい人生を ,人は生き抜いているのだという哲学が込められた大作です」と述べている。
「光源氏は、紫式部から見た男性批判、男性中心の身分社会への批判だと私は読みました。源氏物語のエピソードをドラマにかなり散りばめています」とも述べている。
この脚本家大石静氏へのインタビューを読んで面白くないと思っていた「光るの君へ」の見方が変わるかもしれないと思う。
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