仏像の話
寺院に行くといろいろな仏像がある。釈迦は偶像崇拝を排除した。仏像が作られたのは釈迦が亡くなってから500年ほど経ったころだと言われる。
仏教を広めようとして、釈迦の姿を像にしたことに始まるという。後世の仏教布教家が分かりやすい仏像を作ってそれを拝ませたのだ。
タイに行ったときタイの寺院で金色をした大きな釈迦の涅槃像をいくつか観た。日本の寺院では見たことがない大きさであった。
ミャンマーでもそうだが、東南アジアの寺院では金色が好まれるようだ。金は価値がたかいからだろう。
仏教はインドから東南アジアや中国などに広まり、朝鮮や日本にも広がった。その過程で古代インドの神や地域の信仰が加わって仏像の種類が増えていったようだ。
仏像には「如来」「菩薩」「明王」「天」などがあるが、これらは序列を表すという。
日本の寺院に見られる釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来、薬師如来などがある。それぞれの宗派によって作られたが、悟りを開いた者を表すという。釈迦はもともと自力本願で悟りを開くことを説いたのである。
「菩薩」というのがある。如来に次ぐもので、観音菩薩、如意輪観音、馬頭観音、千手観音、十一面観音などいろいろある。なじみが深いのは地蔵菩薩である。道端などに置かれお地蔵様として親しまれてきた。
寺院に行くと明王や天と名の付く仏像が見られる。武具をつけたものもある。仏法を守る役目なのだ。
天は古代インド神話の神々から転じて仏教の守護神となったものである。寅さんで有名な帝釈天がある。
日本の八百万の神は神社の中に祭られていて姿を見ることはできない。祭りの神輿のように外に出るときは社の中に入れられている。仏教の仏像は逆に見える化したものだ。それによって身近なものとして信仰がしやすくなった。
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