在宅介護は崩壊する?
ネットニュースを見ていたら、「無知は罪」という記事があった。社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子さんが24日、金沢市三社町の石川県女性センターで「介護保険が危ない!」と題して講演したことから取った記事であった。
上野さんは、1997年に介護保険法ができて2000年に制度が始まったことについて、「ケアの社会化の第一歩。女のただ働きが対価を伴う労働になった。それまでの嫁による介護は、『対価なき、評価なき、感謝なき介護』だった」と説明したそうだ。
たしかに以前はそうであった。私と妻は養父母の介護をしたが、その頃は介護は家庭でやることであった。私は勤めに出ていたので介護は妻が担当してやっていた。
祖母が倒れたときも叔父の妻が自宅で介護をした。介護施設もない時代であった。
今は介護保険によって認定の程度によって介護サービスが受けられる。私もこれまでは介護認定を受けるつもりはなかったが、突然の入院があったので娘や婿が認定を受けるようにと言っている。私の入院のあと妻も病院にかかった。私の場合は回復をしたのでよかったが、妻は現在も治療中である。それで妻と私が介護認定を受けるようにと言ったのだ。
介護包括支援センターに相談をしたら、代理で認定の申請をしてくれると言った。自分で区役所に行って申請するか、包括支援センターに頼むか考慮中である。
ところで上野氏は、国が進めようとする利用者の2割負担拡大などについては、「利用の抑制が起きる」と指摘したという。来年度から介護報酬が全体として1・59%上がる一方で、「訪問介護報酬の単価は引き下げられるので在宅介護が崩壊する」と警鐘を鳴らしたというのだ。
利用者の2割負担拡大とか在宅介護が崩壊するような施策をするとは岸田政権はとんでもない。
上野氏によると、超高齢化社会を生きる道として、「介護保険は今、本当にやばい。『安心して弱者になれる社会』『安心して要介護者になれる社会』が必要」と訴え、「無知は罪。手に入れた権利と制度は、監視し、闘い続けなければ今あるものも守れない」と話したという。
私も「無知」の仲間である。介護保険料は毎年かなりの額を払っているが介護保険については全く「無知」である。高齢になのでいつまた突然に介護保険を利用しなけらばならなくなるかもしれない。今から準備をしておかなければと思う。そして監視しなければならないと思う。
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