費用が膨らむ万博は中止すべし
大阪万博は30日、開催まで500日となり、前売り券が売り出された。朝日新聞には「くるぞ 万博。」という一面広告がでた。
この日の新聞には万博関係の記事がいくつも載った。羽鳥モーニングショーでも万博を取り上げていた。
万博を誘致論は2014年に大阪維新の会の代表だった橋本徹大阪市長が提唱。政府では、安倍首相,菅官房長官が牽引した。岸田政権にとっては重い置き土産となったという。
万博にかかる費用は当初の1250億から1.9倍の2350億円に膨らんだが、立憲民主党 辻元清美 参院議員は「(万博の費用について) 問題の2350億円以外に、今分かっているもの、何にいくら合計いくらかかるか」という質問した。
自見英子 万博担当大臣は、「『日本館』の建設のための費用、そしてもう一つが途上国の出展支援のための費用、そして3つ目が会場内の安全確保に万全を期するための費用、そして4つ目が全国的な機運醸成となってございます」と述べ、きのうの国会で、会場建設費2350億円(このうち国負担は約783億円)とは別に、政府が出展するパビリオン「日本館」などで、およそ837億円がかかる見通しであると明らかにした。
350億円かけて建設中の巨大大屋根「リング」など建造物は万博終了後に取り壊されると言われる。こうした大きな無駄と言える万博に、共同通信の世論調査では約7割が「不要」と回答しており、国会でも中止を求める声があるという。
かつて太陽の塔や月の石などで有名になった大阪万博には胸をわくわくさせて見に行ったが、今回の万博は膨大な費用が目について、無駄としか言いようがない。その無駄の費用を我々も負担させられるのだ。中止すべきである。
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今に至るまで修学旅行以外に遠出をしたことがまったくない私であるが、1970年の大阪万博だけは出かけた。中学校も高校も修学旅行は関西であったので大阪だけは3回行ったことになる。
当時は水俣病をはじめ、各地で大気汚染が深刻であり、私よりも何年か上の人達によって学園紛争が真っ盛りであった。そうした中で、超のつく出不精の私がどうして大阪まで行きたくなったのかは、はっきり思い出せない。
とにかく会場内は非常に混んでいた。将来への夢や希望を得ることが出来たかと問われれば、それはどうだろう。
ドイツ館は音楽を聴くドームであった。そこで安く売っていたLPレコードを記念に買った。録音されていたのはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番と管楽八重奏曲変ホ長調であったことを今でも覚えている。ピアノはヴィルヘルム・ケンプであり、第二楽章はハッとするほど美しかった。後者は初めて耳にしたがすごく気に入った。
さて、当時も世界は混迷の中にあったが現在はさらに先が見えない。そうした状況から将来を創るための糸口を提示しようという大望で催されるのであれば一理はあるのかもしれない。しかし目先の利権に心奪われている人々のお祭りにすぎないのであれば、今からでもやめたほうがいい。
各国の首脳が会合して原発を大幅に増やす計画を発表したとニュースでは伝えていた。果たしてそれが明るい未来につながるのか・・・
投稿: たりらりら | 2023年12月 2日 (土) 22時58分