朝ドラ「ブギウギ」梅丸劇団も監視下に
27日のNHK朝ドラ「ブギウギ」は、戦局が険しくなった昭和15年に梅丸劇団に官憲が指導に入ることが描かれた。3人の警察官が劇団の指導をするというのだ。
指導というのは「監視」のことである。劇団の人気歌手の福来すず子が派手なアクションで踊りながら歌うのはいけないとされる。また長いつけまつげも禁止される。
すず子は3尺四方の四角の中で、直立で歌うことを強制されるが、鈴子は歌の途中で四角から飛び出し踊りながら歌い始める。監視の警察官は笛を吹いてすぐにやめさせる。そしてすず子は警察に呼ばれる。
戦争を遂行するために娯楽まで規制されるという時代になったことを鮮烈に印象付けたのがよかった。
28日のブギウギでは、派手な衣装を着て出歩くブルースの女王萩田りつ子(淡谷のり子)を劇場の前で愛国婦人会の女性たちが取り囲んで、そんな恰好は戦地で闘っている兵士に申し訳ないからいけないと抗議する。萩田は「これが私の戦闘服}だと言う。
「挙国一致」だとか「欲しがりません、勝つまでは」とか「ぜいたくは敵だ」など国策標語が作られた。梅丸劇団の舞台でも国策標語が並べられている。そうした標語は私もよく覚えている。すべては戦争遂行のためで国民の生活は徹底的に抑圧された。物がないので配給切符が配られ、その範囲でしか物を買えなかった。
言論のみならず娯楽も規制され、自由のなかったたあの時代には絶対に戻してはならない。
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