ベトナムの中秋節
日本語教室で私が担当している学習者に今期はベトナム人の男性ミンさんと女性のズンさんがいる。
前日が仲秋の名月だったので、ミンさんがベトナムの中秋節の写真を見せてくれた。中村区の公園でやったそうだが、ぼんぼりや提灯などで飾って子どもも大人も赤い灯篭を持っていた。ミンさんは中国の担当し影響で赤い灯篭なのだと言った。日本の仲秋の名月は団子やススキなどを飾って静かに月を愛でるが、ベトナムではお祭りのようだという。食べ物などを用意して賑やかに楽しんだという。また、中秋節になると、大人と子供が灯篭を持ちながら、行列を作って村や街を歩き回る習慣があるという。特に子どもたちは楽しみにしているそうだ。
ベトナムでは旧暦なので8月15日が中秋節だそうだ。でも、ベトナムでは雨が降ることがよくあると言っていた。
ベトナムではクオイという名の男性が主人公の昔話をもとに、月には「クオイがガジュマルの木の下に座っている」と言われている。日本ではウサギが餅つきをしているというが。ズンさんがベトナムの伝説のなかの月の女性に扮した写真を見せてくれた。
獅子舞いも中秋節の見どころの1つで、一般的に男性2人がそれぞれ獅子頭と胴体に分かれて被り物を被り、獅子の動きを表しながら踊るそうだ。ミンさんの写真にも獅子が写っていた。
日本ではこの頃は名月を祝うという話を聞かない。私が子どもの頃は母が縁側に机を出して月見の飾りを載せていたものだ。今の子たちは月に関心を持たなくなっているかも知れない。
余談だが、私は竹取物語の話しをしてあげた。
名月を取ってくれろと泣く子かな 小林一茶
月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月(詠み人知らず)
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