イヌタデとタデ(蓼)
地下鉄御器所駅を出たところに自転車置き場がある。その近くでエレベーター設置工事をしている。そこを通っていたらビルの片隅にある1m四方ぐらいの狭い一角に見慣れない地味な花がいっぱい咲いていた。(下の写真)
何だろうと思って、グーグルカメラで写して調べたら、「イヌタデ」だと分かった
イヌタデ(犬蓼、学名: Persicaria longiseta)は、タデ科イヌタデ属の一年草。道端に普通に見られる雑草である。
和名はヤナギタデに対し、葉に辛味がなくて役に立たないという意味で「イヌタデ」と名付けられた。赤い小さな花や果実を赤飯に見立て、別名アカノマンマともよばれる。
ちなみに「蓼」は、和名 柳蓼(ヤナギタデ)、別名 本蓼(ホンタデ)真蓼(マタデ)。ネットの写真で見ると「イヌタデ」と「蓼」はとてもよく似ている。蕾は小さく淡いピンク色で白色の小さな花が7月~10月に開花。タデ(蓼)は湿地に生え、草丈30㎝~80㎝程の高さになり、葉の形は披針形をしているそうだ。
草全体、茎や葉に辛味があり「たで食う虫も好き好き」という、ことわざがあるように辛みのある葉を好んで食べる、蓼虫(タデムシ)と呼ばれる虫だけしか食わない事からこのことわざが生まれたようだという。
新芽を使い蓼酢(タデス)や刺身のツマ等にも使われます。は辛みがないそうだ。
「イヌ」がつく植物はいろいろあるようだ。イヌマキ(犬槇)、イヌガヤ(犬榧)、イヌツゲ(犬黄楊)、イヌコリヤナギ(犬行李柳)、イヌエンジュ(犬槐)、オオイヌノフグリ(大犬陰嚢)、エノコログサ(狗尾草)=エノコグサ(犬子草)。
子どもの頃南紀新宮で親しんだ植物に「ゴンパチ」と言うのがあった。正式には「イタドリ」であるが、あの辺りでは「ゴンパチ」と呼んでいた。ゴンパチは太くて食べられるが、よく似ているが細くて食べられないものを「イヌゴンパチ」と言っていた。
植物名における「イヌ」は,「(本物に比べて)役に立たない」という意味を持っているそうだ。
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