直腸がんと生きるー13-
スマートニュースを見ていたら、直腸がんの自分を勇気づけてくれる記事を見つけた。「定期的にやるだけで寿命が3〜8年延びる…世界的研究でわかった『がんが劇的に寛解した人』に共通の習慣」https://president.jp/articles/-/73781?page=5)である。
米国のケリー・ターナー『がんが自然に治る10の習慣』(プレジデント社)の一部を再編集したものだそうだ。
がん研究者ケリー・ターナーは、がんが劇的に寛解(根治)した1500以上の症例を分析。世界中の数百人ものがんサバイバーたちにインタビューした結果、奇跡的な回復を遂げたがん患者たちには、ある共通点があることがわかった。そのうちの一つが、「運動」だった――。というのだ。
病気の最中には、病気や治療による身体的負担のために運動ができなかったかもしれないが、体力がつくにつれて多くの人が身体を動かすようになり、健康が戻ってくると全員が定期的に運動したり身体を動かすようになる。じつは運動は長期的な寛解に不可欠なものだというのだ。
劇的寛解を遂げた人たちは、体力が回復すると同時に何らかの身体活動や運動を生活に取り入れていることがわかった。運動は形式的なものや激しいものである必要はない。特別な服装も、ジムの会員になる必要もないという。毎日、身体を動かすだけでいいのだ。
2008年に発表された公衆衛生局の長官による報告書では、6歳以上のすべてのアメリカ人が運動により本質的な健康効果を得るために、週150分の中程度の運動、または週75分の激しい運動のいずれかをするよう推奨しているそうだ。
2018年に発表された第三の報告書「アメリカ人のための身体活動ガイドライン」では、あらゆる人種や民族の男女、幼児から高齢者、妊娠中や産後の女性、慢性疾患や障害を抱えている人、慢性疾患のリスクを減らしたい人など、すべての人の健康は身体活動によって改善されると結論付けたという。
以下は科学的に証明された運動の利点のほんの一部。
・早死にするリスクを減らす
・心臓病やがんで死亡するリスクを減らす
・糖尿病の発症リスクを減らす
・高血圧の発症リスクを減らす、すでに高血圧の人の血圧を下げる
・うつ病や不安な感情を減らす
・健康的な体重を維持する
・健康な骨、筋肉、関節をつくり維持する
・寿命を延ばす
国立がん研究所、アメリカがん協会、アメリカスポーツ医学会(ACSM)は、がん治療中の運動は安全で実行可能であるだけでなく、治療中の身体機能を改善し、疲労を軽減し、生活の質(QOL)を高められると決定的に結論づけているそうだ。
がんを患っている人は運動をしたほうが、運動しない人よりも強くなる。
運動はがん患者を強くするだけでなく、従来のがん治療による副作用を軽減するのにも役立つ。生活の質(QLO)を高める。
運動は、がん患者の身体に、以下のような生理学的変化をもたらすことが研究により示されている。
・炎症の抑制
・インスリン抵抗性の低下
・免疫細胞の活性化と数の増加
・リンパ系におけるリンパ液の流れの増加
・消化器官が毒素にさらされるのを抑制する機能の向上
・インスリンやエストロゲンなどのホルモンレベルの低下
・酸素の供給と利用の改善
・ミトコンドリアの生合成の増加
・肥満の解消
運動は腫瘍細胞と戦うために身体の免疫システムを活性化させる。
有酸素運動だけでなく、筋肉運動も大切だという。
私は体力を大きく損なう危険のある手術は受けないことにしたが、体力はさほど低下していないし、QOLも維持している。
運動は毎朝早朝の5kmウオーキングで、これは42年以上続けている。その他には買い物には電動アシスト自転車を使っているので多少は運動になるだろう。その他、入浴時に我流ストレッチをしている。筋肉運動は何もやっていないのでこれが弱点ではある。
ブログの題名を「直腸がん闘病記」としていたが「闘病」は何もしていない。羊頭を掲げて狗肉を売る類か。それで「直腸がんと生きる」に改めた。
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