異常気象と食糧難
今年の夏は異常に暑かった。35度以上の猛暑日が北海道など北の地域でもあった、挨拶は「暑いですね」であった。
暑さのため農作物にも影響が出た。稲が枯れてしまったり、野菜なども出来が悪かった。果物も例えば桃や梨はあまり出回らず、小さかったが、テレビでは暑さと日照りのためだと言っていた。
農作物だけでなく、海で穫れる魚も不漁である。サンマは小さくて細いが、値段はとても高い。
今日もスーパーへ食品を買いに行ったが、魚類は種類が少なくてとても高い。サンマは2尾500円であった。野菜や果物もとても高くしかも種類や量が少ない。好きな果物も買いたくても買えない。
新米が出回り始めたが米の収穫はどうなのだろうか。例年よりかなり減るのだろうか。
今年の異常気象は世界的なものと言われている。熱波、猛暑、干ばつ、洪水などが世界各地で起きている。アメリカでは最高温度56度Cがあった。ギリシャ、スペイン、インド、イタリア、カナダなどでも40度以上の高温が続いた。
世界中で異常気象が起きるので農作物に影響が出ているし、酪農にも影響が出ている。日本は食糧の自給率が低く、8月7日に農水省が発表した昨年の食糧自給率は、カロリーベースでは低水準の38%であった。生産額ベースでは58%と前年度より5ポイント下がって過去最低であった。
来年も異常高温が続くと予想されているようだが、もし、輸入ができなくなったら、自給率の低い日本の食糧はどうなるのだろうか。高い金をだせる金持ちだけが買うことができて、一般庶民は高い食品に手が出なくなるのではないだろうか。
戦中戦後に食糧難を経験したが、それが身近に迫っているようだ。政府はどういう手を打とうとしているのか。自給率を向上させると言って来たが、現実には日本の農業従事者は2000年の240万人から2022年には123万人に半減している。農地面積も1961年には609haあったのが、434haになってしまったのだ。
戦後のようにまた餓死者のニュースが新聞を賑わせるようになるのであろうか。
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天候不順によって野菜や果物の値段が急激に上がることはこれまでも毎年のようにあった。しかしそれは一過性のもので、天候が安定してくるにつれ2,3ケ月でほどほどの値段にもどっていた。
ところが今年は、ほどほどにならない。猛暑も一因であるが、光熱費が高止まりしている、配送の燃料費も上がりっぱなし。賃金を上げろ、と政府が圧力をかけているのも影響しているのか?
それにしても、「インフレ率2%」などと一つ覚えのように言い続けてきた日銀は現状をどう見ているのか?今年の初めに300円だった食品が400円やそれ以上になっているのはざらにある。
まさかインフレ率と物価上昇率は別の概念だ、などと話をそらして高みの見物を続けるつもりではなかろう?!いや、諸物価高騰は急激な円安を放置していることが大きく影響しているにもかかわらず、見て見ぬふりを続けているので、何もする気はないのかもしれない。
投稿: たりらりら | 2023年9月14日 (木) 16時29分