「らんまん」が終った
NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」が終った。小学校中退の植物大好きな人間が東大の植物研究室に出入りを許され、日本植物図鑑を完成し、博士号を取ったところまで描かれた。この人物こそ牧野富太郎博士であるが、ドラマでは槇野萬太郎として神木隆之介が演じた。
「らんまん」は牧野富太郎博士に題材をとっているが完全なフィクションである。実物の牧野博士のとんでもない金銭無感覚な面などは描かれていない。私は牧野博士の伝記として見ていたが、途中で牧野博士のことを調べて伝記ではないことを知った。それについては以前にブログで書いた。
「らんまん」で一番印象的であったのは、槇野萬太郎の妻壽恵子であった。浜辺美波が演じる壽恵子はとてもよかった。一番よかったのは丸髷がよく似合った美人であったことだ。
また壽恵子は萬太郎の植物への情熱を理解し、経済的にも側面から支えた。妻として、母として、またちょっとした事業家としての壽恵子を浜辺は見事に演じていた。
壽恵子が登場してから視聴率が上がったと言われているが、さもありなんである。もともと連続テレビ小説は女性がヒロインとして描かれていることが多かった。壽恵子を中心としてのドラマでもよかったのではないかと思うくらいであった。
実際の牧野富太郎の妻は13人の子をなして、52歳の若さで亡くなっているが、ドラマではその辺りは描かれなかった。
関東大震災が描かれたことや渋谷がひなびたところであったことなどを知ったのもよかった。
「らんまん」では牧野博士の植物一筋の様子が詳しく描かれていたのがよかった。
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