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2023年8月25日 (金)

石川佳純選手に学ぶ外国語上達法

 8月17日の朝日新聞に1ページにわたり卓球の石川佳純選手の中国語についての記事があった。

 「長年にわたり日本の卓球界を引っ張って来た石川佳純さん(30)は、流暢な中国語を話せることでも知られています。5月の引退会見では、中国メディアからの質問に中国語で的確に答え、日本語通訳まで自らこなす姿が話題となりました。『学校で中国語を学んだことはない』という石川さんは一体どのようにして中国語を身につけたのでしょうか」と始まっていた。

 私は石川佳純選手が中国語ができることを初めて知った。私も長年英語会話を勉強し、テレビで中国語も勉強した。でも、中国語は話せないし、英語も海外旅行程度である。

 石川選手は最後の部分で、「中国語を学ぶ人にアドバイスをお願いします。」という要望に応えて次のように述べている。

 「日本語をしゃべれない中国人の友達を作るのが一番ですね。私は、チームでの練習相手のトレーナーは、以前は日本語が話せる中国人の方だったんですけど、2018年に日本語が全くしゃべれない中国の女性に来てもらいました。そうすると、食事の時も休みの時もすべて中国語ということになり、恥ずかしいとか思う前に中国語を使わなければならなくて、中国語の力が大いに伸びました。もし中国人の友だちが日本語ができるんだったら、日本語は絶対にしゃべらないでねとお願いして交流するのもありじゃないでしょうか。まずは、税日中国人の友だちを作ってみてください。」

 私は石川選手のアドバイスに全面的に賛成である。私自身を振り返ってみると、中国語を使う場面が全くなかった。英語に関しては英語を話す場面を作るために英会話クラブをつくったのだが、指導者にはネイティブスピーカーを頼んだが、話す相手は日本人ばかりなので日本的発想の英語になってしまうのであった。英語を話す機会は日常では全くなくて海外旅行の時ぐらいであった。

 前にも書いたことがあるが、30年前にカナダに行ったとき、若い日本人留学生たちから「あなたはどうして英語がしゃべれるのですか」と聞かれたことがある。留学生たちにどうしてしゃべれないのかと逆の質問をしたら、「いつも日本人同士で付き合っているから」と答えた。英語留学しても現地の人たちと付き合わなければダメなのだ。

 だから石川選手のアドバイスはその通りだとうなずけるのである。今はインターネットで外国の友人を作ることもできないことはない。英語、中国語など自分が習いたい言語の友人をつくって日本語を使わないで相手の言語で話すことだ。使う機会を作ることが外国語上達の要だと思う。

 

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コメント

石川佳純さんの先輩である福原愛さんが中国人アナウンサーのインタビューを受けている動画を見た時はかなり驚いたもの。もしかすると口パクで、実際の音声は中国人が吹き替えしているのでは、とさえ思った。しかし、かなり高速で続けるアナウンサーの質問に何の戸惑いもなく応答しているので本物のようだ。
日本での記者会見を聞いても特別に才気があふれているようには感じられない彼女たちが、いつの間にか中国語に堪能になっているのは、中国の選手に追いつきたい、という切実な欲求が大きく影響しているのかもしれない。
そして多分、文字は二の次にして耳で習得を始めているのだろう。
加えて、私が学生の頃にも定説になっていた、外国語をマスターしたければ、その言葉を母語にしている恋人を作れ、を実践したためかもしれない。
それはともかく、甲子園の高校野球も暑さが問題になったが、ハンガリーのブダペストで行なわれている世界陸上も同様らしい。ブダペストは北海道の札幌どころか稚内よりも北に位置しているので、かなり涼しいのかと思いきや、35℃くらいになっているとか。
やはり8月に陸上の国際大会を開くのは無謀である。同様に高校野球も、使われずに困っている札幌ドームを「エアコン・フィールド」などと名前を替えて会場を移すべきであろう。

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