可憐なのにヘクソカズラ(屁糞葛)とは
21日の朝、ウオーキングの途中で遇った石部さんが道の傍のアベリアの間に咲いている小さな花を見つけて「これ、クソカズラだと思うけど本当はなんというのかな」と言った。
私はスマホのグーグルにあるグーグルカメラでその花を写して調べたら、「へくそかずら」という名前だと分かった。「くそ」の他に「へ」までついていた。どんな匂いがするのかと嗅いで見たが何も匂わなかった。どうしてこんな名前が付いたのかと思って、牧野富太郎博士に聞いてみたいと思った。
家に帰ってから、グーグルで調べてみたら、次のように書いてあった。
「ヘクソカズラ(屁糞葛、学名: Paederia scandens)は、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓(つる)性多年草で、やぶや道端など至る所に生える雑草。夏に中心部が赤紅色の白い小花を咲かせる。葉や茎など全草を傷つけると、悪臭を放つことから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。別名で、ヤイトバナ、サオトメバナともよばれる。」
漢字で書くと「屁糞」とそのものずばりである。山崎川沿いにはヘクソカズラが咲いているところが数か所あった。下流に向かって左側の道沿いのアベリアの茂みの中に咲いている。次の日葉などを傷つけてどんな匂いがするか調べてみたが、格別変なに臭いはしなかった。
さらに次のような記述もあった。「元々は屁臭(へくさ)だったものが転訛したともいわれている。日本最古の和歌集である『万葉集』の中にも「屎葛(くそかずら)」の名で詠まれている」。
さう莢(けふ)に、延(は)ひおほとれる屎葛(くそかずら)、絶ゆることなく宮仕へせむ
「さう莢(けふ)」はジャケツイバラのことです。これに、屎葛(くそかずら)が絡み付いているというのです。ヘクソカズラの様にいつまでも宮仕えをしようという意味。
地方により、サオトメバナ(早乙女花)、サオトメカズラ(早乙女蔓)ともよばれ、かわいらしい花を咲かせる様子や、花を水に浮かべた姿が田植えをする娘(早乙女)のかぶる笠に似ていることにちなみ名付けられたものである。早乙女花はきれいである。
またヤイトバナ(やいと花・灸花)という別名があるのは、「やいと」とは灸のことを指し、花を伏せて置いた姿が灸に見えることや、花の中が赤い様子が灸を据えた跡に見えることに由来するという。このほか、ウマクワズ(馬くわず)という別名もあるそうだ。
英語でも似たような名前である。スカンク・ヴァイン(Skunk vine:スカンクの蔓の意味)、スティンク・ヴァイン(Stink vine:臭い蔓の意味)というそうだ。
花言葉は、「人嫌い」、「意外性のある」である。
ヘクソカズラという花は生まれて初めて見た。
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