何とかならぬか、増えるカタカナ語
新聞やインターネットの記事を見ると、インバウンド、クール、インテリジェンスのようなカタカナの外来語が目につく。その大部分は英語由来の物のように思う。日本人は英語コンプレックス(カタカナ英語を使ってしまった)を持っているからなのか、カタカナ英語で表現下ほうがカッコいいと思っているのだろうか。
私は英語はある程度理解できるので支障はすくないが、それでも漢字を含めて日本語で表せないものかと思うことがよくある。
明治になった文明開化したのち、西洋から学問や制度が輸入され、用語は漢字語に翻訳されて普及した。それらの言葉は中国から日本に留学してきた魯迅のような中国人によって中国に入った。それで近代の中国語には日本で翻訳された漢字語が900余りあると聞く。
私が就職した時、研究文書に英語のカタカナ語を用いたら、校長や教頭から顰蹙を買ったことを覚えている。
そんな時代もあったが、いまではカタカナ外来語(特に英語)が当然のように使われるようになった。
IT分野や、グローバル化によってビジネス分野では、カタカナ語がよく使われる。スマートホンのように慣れてしまえばどうということはないが、知らないカタカナ語が出てくると戸惑う。
ネットによると、国立国語研究所が、「アクセス=接続」など、漢字語に言い換える提案をしてはいるという。やはり気にしているのだ。日本語が浸食されないためにもその方がよいと私は思う。
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