ピーナツは脳梗塞予防によいという
我が家では妻がピーナッツが好きなので、ずっと以前から1回目の食事の時にピーナッツを食べている。ずっと殻付き落花生を食べていたが、ある時殻のないピーナッツが割安であることに気づき、以来、茶色い薄皮のついたピーナッツを食べている。妻は薄皮をむいて食べているが。
私は毎回20粒を食べている。子どもの頃、ピーナツを食べすぎると鼻血が出ると言われていて、父はピーナツは良いのだが1回に7粒ぐらいにせよと言っていた。そういうこともあって、食べすぎないようにと20粒にしている。ネットでみると20粒から25粒ぐらいがよいと言っている。
11日にネットニュースを見ていたら、国立がん研究センターのがん対策研究所の報告という記事があった。ピーナッツと脳梗塞予防の関係を調べた研究であった。
平成7年(1995年)と平成10年(1998年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所(呼称は2019年現在)に在住の45~74歳の方々のうち、食事アンケート調査に回答し、循環器疾患、がんになっていなかった約7万5千人を、平成24年(2012年)まで追跡した調査結果にもとづいて、ピーナッツの摂取量と脳卒中および虚血性心疾患発症リスクとの関連を調べた結果を専門誌で論文発表したというのだ。国立がん研究センターなら信用できると思った。
ピーナッツは、不飽和脂肪酸、ミネラル、ビタミン、食物繊維などを多く含んでおり、欧米諸国の先行研究では、ピーナッツの摂取が循環器疾患の予防に有効であることが報告されているという。米国などはピーナッツをよく食べるので知られている。
でも、日本人は欧米に比べてピーナツを食べないようだ。日本ではこれまで循環器疾患との関連については報告がなく、よくわかっていなかったという。そこで、ピーナッツの摂取量と脳卒中(脳出血、脳梗塞)の関連を研究したというのだ。
その結果、ピーナッツ摂取量が多いほど、脳卒中、脳梗塞、循環器疾患の発症リスクが低く、最も少ないグループに比べて、最も多いグループでは、脳卒中で16%、脳梗塞で20%、循環器疾患で13%の発症リスク低下との関連がみられたという。一方で、ピーナッツ摂取量と、脳出血と虚血性心疾患との関連はみられなかったそうだ。男女別に分けた解析でも、結果に大きな違いはなかったそうだ。
この研究では、ピーナッツ摂取量が循環器疾患及び脳卒中(特に、脳梗塞)の発症リスク低下と関連することを明らかにした。そして、今回の結果は、米国での先行研究とほぼ同様の結果だったという。
ピーナッツに含まれる不飽和脂肪酸、ミネラル、ビタミン、食物繊維などの栄養素は、血圧値の低下や血中の脂質異常の改善、脳卒中の発症リスク低下との関連が報告されているという。そのため、ピーナッツ摂取が多い場合に、脳卒中の発症リスク低下との関連がみられたことが考えられたというのだ。
欧米の先行研究では、虚血性心疾患の発症リスク低下との関連が報告されているが、本研究では関連がみられなかったという。その理由は、日本は欧米と比べて、ピーナッツの摂取量が少ないことや、虚血性心疾患の発症者が少ないことが考えられるという。
ピーナッツ摂取量と循環器疾患の発症リスクとの関連について、アジアからの報告は本研究が初めてだそうだ。日本を含めたアジアにおけるピーナッツ摂取の健康影響については、さらなる研究の蓄積が必要だという。
ピーナッツは薄皮つきのものを薄皮ぐるみ食べるのがよく、1回に20粒~30粒ぐらいがよいというのが裏付けられたと思う。
これからも安心してピーナッツを食べようと思う。そして妻には薄皮を食べるのを勧めようと思う。
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