毒ツルタケというキノコを2か所で見た
15日の早朝ウオーキングのとき、田辺公園の道端で白いキノコの写真を撮っている人がいた。「毒ツルタケ」というキノコだそうだ。
真っ白ですらっとしていてとてもきれいなキノコである。それで私も写真を撮った。(下の写真)
同じ日の朝、ボランティアをしている日本語教室へ行くため愛知県庁3ノ丸庁舎に行ったら、入り口の前の道路わきに大きな白いキノコが生えていた。やはり毒ツルタケのようであった。この日は全く違う場所で同じ毒ツルタケを見たのであった。
ネットで調べたら、毒ツルタケは針葉樹林や広葉樹林の中などに出ると書いてあったが、私が見たのは平地の道端であった。いったいどこからきたのだろうか。毒ツルタケは今日本全国で増えているそうだ。
厚労省のホームページによると、このキノコを食べると食後6~24時間後にコレラ様の症状(おう吐、下痢、腹痛)が現れるが1日でおさまり,その後24~72時間で内臓の細胞が破壊され肝臓肥大,黄疸,胃腸の出血などの肝臓,腎臓機能障害の症状が現れ,死亡する場合がある。催吐,胃洗浄,活性炭投与など適切な処置が必要であるという。
毒性成分 アマトキシン類 ( a -, b -, g -, e -amanitin ) ,ファロトキシン類 (phalloidin, phallacidin
厚労省のホームページには、毒ツルタケの死亡例が3つ載せてあった。名古屋に関係したのもあった。
平成 5 年( 1993 ) 8 月 6 日、名古屋市千種区の東山植物園で名古屋大学中国人留学生一家 3 人 ( 夫 35 歳、妻 33 歳、長男 4 歳 ) が白いきのこを採集し、スープや炊き込みご飯にして摂食。摂食 6 時間後(午前 0 時)より吐き気、下痢などの中毒症状が発症したので市内の病院に運ばれた。夫は、「毒キノコを食べた」と訴えたにもかかわらず、病院は胃洗浄や血液透析などによる毒物の除去をせず、設備の整った別の病院へ転送する措置を取らなかったため、 58 時間後( 9 日午前 5 時ごろ)長男が死亡した。夫婦は名古屋大学付属病院に転院したが、妻も死亡、夫だけが助かった。同市衛生局は 13 日、留学生宅の食べ残しの検査結果などから、採集したドクツルタケかシロタマゴテングタケのどちらかを摂食したという見方を明らかにした。
きれいなキノコだが鑑賞するだけで、間違っても食べてはならない猛毒キノコなのだ。
田辺公園
山崎川道沿い
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