「どうする家康」での長篠・設楽が原の戦い
6月11日のNHK大河ドラマ「どうする家康」は有名な長篠・設楽が原の戦いであった。この戦いがどう描かれるかを注目していた。
というのも、その数日前の「歴史探偵」で長篠の戦いが取り上げられ、そこで最新の研究によると、武田軍に対して織田信長が取った戦法は、通説になっている「三段撃ち」ではなかったと言っていたからだ。三段撃ちでは、鉄砲隊が参列になっていて、一番前の鉄砲隊が撃つと最後尾の3列に下がり、2列目が前に出て撃つというやり方である。ところが、このやり方では時間がかかるので武田の騎馬隊が進む速さに対応できないというのだ。
それで取られた方法は、最前列の鉄砲が撃って、打ち終わって後ろに下がると、空いた場所へ次の鉄砲が入って撃つというものだ。このやり方なら遅れることなく撃てるというのだ。
ドラマでは新説のやり方は取られず、通説の三段撃ちで描かれていた。私は「歴史探偵」で紹介された「先着自由撃ち」が理に適っていると思う。火縄銃は打つ準備をするのに時間を要するという。だから三段撃ちでは列全員の準備が揃うのに時間がかかってしまうのだ。
準備が出来た者から空いたところに出て撃てば間断なく撃つことができる。武田の騎馬隊が馬防柵を突破できたのは1ケ所だけだったと歴史探偵では言っていた。
ドラマだから新説が採用されなかったのだろうが「歴史探偵」でとり上げたのはよかった。
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