直腸がんと生きるー4ー
前回はたまたま書店で見つけた近藤誠医師の「がんの逆襲」という本を読んで、直腸がんの手術をしないことにしたと書いた。
そのあとで知人たちとモーニングをしたとき、Yさんが持っていた「どうせ死ぬんだから」という本を貸してくれた。著者は今売れっ子の和田秀樹医師である。この本も大変参考になった。
「はじめに」の部分で、次のように書いている。「1988年に高齢者専門の総合病院である浴風会病院に勤務して以来、およそ35年にわたって高齢者を診て来た中で生じた結論が『人間どうせ死ぬのだから、いまを楽しみ、いまを充実させたほうが、先の心配をするより、よほど現実的』だということです」
日本はガンで死ぬ国だ。がんは体の中の出来損ないの細胞が増殖して起こると考えられているが、そのできそこないの細胞を掃除してくれる免疫細胞はストレスによって活性が大幅に落ちる。我慢することががん死を招くこともある。
和田医師は58歳の時にすい臓がんの疑いがあると言われたが、治療を受けずに残りの人生を好きに生きる決意をしたそうだ。たとえ手術がうまくいっても体力はかなりおちるようだし、化学療法ではずっと寝て暮らすことになり、食べたいものを食べ、やりたいことができなくなると考えたからだという。結果的にはすい臓がんは見つからなかったそうだが。
私の場合、近藤誠医師が書いているように、健康診断や潜血反応検査などを受けなければそのまま過ぎて行ったわけである。
直腸がんとわかっても、毎朝の5km早朝ウオーキング、日本語を教えるボランティア、趣味のマジック、男声合唱、たまにはカラオケ、好きな酒の晩酌、毎日続けているブログ、妻に代わっての買い物・・・生活のQLOは保っている。
がんの手術をせずにこのまま生きてどうなるかを見てみたいと思っている。
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