衆院解散の大義なし
国会が会期末に近づいてきた。今憶測されているのが、衆議院の解散である。岸田首相は先の記者会見で情勢をよく見極めて判断すると述べた。ところが15日、今国会での解散を見送ると表明した。そして不信任案が出されれば即否決するように茂木幹事長に指示したと言った。
自民党の幹部は、立憲民主党などが内閣不信任案を出せばそれが解散の大義になると発言していた。5月のGサミット以降、内開支持率の上昇を背景に与党内では今国会会期末での解散論が出ていたという。
不思議でならないのが、自民党は公明党と共に圧倒的多数の議席を持っていてやりたい放題である。それなのにどうしてこの時期に解散を模索していたのであろうか。
総選挙をすれば巨額の税金が使われることになるし、選挙運動で時間もさかねばならない。そうまでして解散をする理由はないと思うのだ。もし、解散をすれば身勝手というものだ。
野党側から見れば、議席が非常に少ないので与党に正面からの対決ができない。総選挙によって議席を増やすことができれば野党としての力をつけることができる。
しかし、現状はというと、野党は小党分立で、その上互いに協力することが見られない。だから議席を増やす可能性は少ないと思われる。
無駄な金と時間を使わずに、現状で行って、国会での審議を尽くすことが肝要である。幸いというか、首相が会期末解散をしないと表明したので解散はなくなった。
ネットでは、自民党は議席を減らす可能性があると見たのだろうという見方も出ていた。
与党側には解散するべき理由はないし、野党側にも解散のメリットはみられない。何度も繰り返すが、金と時間の無駄である。
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