小便を立ってするか座ってするか?
昔は日本の便所には男性用の小便器が必ずあった。朝顔と呼ばれていたようで、レストランなどの男性トイレには「朝顔の外に零すな竿の露」とか「急ぐとも心静かに手を添えて外に漏らすな松茸の露」などというメッセージがはってあるところがあった。
駅のトイレやスーパーのトイレなど公共の男性トイレを使うことがよくあるが、便器の外に一杯小便が溜まっているのを見る。いつもマナーが悪い人が多いなと思う。
近頃は家庭のトイレは洋式便器が多くなり、しかも日本の場合は暖房水洗便座が多くなった。それで洋式便器で男性が小便をするとき、立ってするか座ってするかが問題となる。「笑点」では三遊亭小遊三がよく座ってやらないと奥さんに叱られると言っていた。
その点は西洋でも同じらしく、ネットニュースを見ていたら、次のような記事があった。
イギリスの世論調査会社ユーガブが、世界各国で男性の排尿時の姿勢を調査したところ、国や年齢層によって、座る人と座らない人の割合に大きな差があることが判明したというのだ。
% who sit down to pee "every" or "most times"
ドイツ62%、スエーデン 50%、デンマーク 44%、オーストラリア 40%、フランス 35%、カナダ 34%、
スペイン 34%、イタリー 34%、ポーランド 27%、英国 24%、米国 23%、メキシコ 21%、シンガポール 20%、
ドイツ人男性は座る派が一番多く、「いつも座る」が40%で「ほとんど座る」が22%となり、「絶対に座らない」は10%しかいなかった。
ちなみに日本はこの調査にはないが、別の調査で70%とあった。日本はダントツで座ってする男性が多いようだ。
座って排尿することは、男性の健康に良いという研究結果も出ている。ライデン大学医療センターの研究者によれば、座ると膀胱(ぼうこう)がより速く、より完全に空になるということだ。また、座るほうが静かな空間で一息つくことができ、考える時間も持てるため、精神衛生上良いという意見も多い。
そう言えば日本にはトイレのことを「勘考場」ということがある。何かを考えるのによいという意味だ。日本人やドイツ人は考え事をする人が多いのか、はたまた家族思いが多いのか。
私は立ってする。理由は座ってすると小便量が少なく、後で必ず立ってするとたくさん出るのだ。歳を取ってそういう生理現象になってしまったようだ。
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