コーヒーとガンの関係の研究
近藤誠著の「がんの逆襲」の最後は、コーヒーとがんの関係について書かれている。日本ではコーヒーが好きな人が多い。「お茶にしよう」はコーヒーのことである。私は毎朝の食事がパンなのでコーヒーを飲む。
コーヒーについては、これまで「よい」というのと「悪い」というのが交互にあったが、最近は1日に4~5杯程度のコーヒは健康に良いということになっている。
近藤医師は次のように書いている。「コーヒーは発がん物質が検出されていないだけでなく、数ある飲み物の中で『がんを遠ざける可能性が高い』という論文が最も数多く発表されている」と。
日米の大規模調査の結果は「コーヒー好きは肝臓がん、大腸がんが少ない」そうだ。
WHOも2016年に「コーヒーについての、25年にわたる千以上の論文を再調査した。コーヒーに発がん性は認められず、、むしろ20以上のがんのリスクを減らすことが期待できる」と発表したという。
日本の国立がん研究センターは、全国の40~69歳の男女約9万人にヒヤリングをし、その後の体調を約19年追った。そして「コーヒーを1日に3~4杯飲む人の肝臓がんの発症率は、飲まない人の1/4。抗炎症成分などがC型肝炎の進行を抑え、肝臓がんへの移行を食い止めると考えられる」とした。
また、岐阜大学グループが行った、住民3万人の大規模調査「高山スタディ」であ、大腸がんリスクを減らすコーヒーの効果が、女性で強くでたそうだ。
海外では、北イスラエルの大腸がんの男女5100人以上と、大腸がんにかかったことのない男女4000人の食習慣、運動量、喫煙の有無などを比較した研究がある。
「エスプレッソ、インスタントコーヒー、ノンカフェインなど、どんな種類のコーヒーでも、1日に2.5杯以上飲む人は、飲まない人よりも大腸がんのリスクが50%減少」としている。
コーヒーはガンの予防効果があるようだが、ガンにかかってしまった人にはどうなのだろう。がんの進行をおさえるのだろうか?
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