岸田首相が載ったタイム誌表紙問題
有名人の写真を表紙に載せることで知られる米国のタイム誌が岸田首相を載せたが、そこに次のようなキャプションをつけている。
JAPAN'S CHOICE
PRIME MINISTER FUMIO KISIDA WANTS TO ABANDON DECADES OF PACIFISM_AND MAKE HIS COUNTRY A TRUE MILITARY POWER
(岸田首相は何十年も続いた平和主義を捨て、日本を真の軍事大国にすることを望んでいる)
記事の中でタイムは「日本の選択」というタイトルの記事で「世界3位の経済大国に見合った軍事的影響力を持つ国にしようとしている」と伝えた。
そして、日本の軍事力強化を巡る論争が大きいと指摘した。「日本の『平和憲法』(9条で軍隊保有禁止など規定したことから付けられた別称)と相反しているうえに、日本の防衛力の増強が地域の安全保障状況を悪化させかねないという意見もある」と評価した。
このタイム誌の表紙問題は、日本のメディアが取り上げたが、「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では辛坊キャスターが「これはいかん」と述べたという。羽鳥モーンイングショーやサンデーモーニングでは事実を伝えただけであった。
この表紙について、外務省は岸田首相の記事を掲載した米国時事週刊誌「タイム」に対して「題名と内容が違う」として異議を伝えたという。
私はタイムのキャプションは真実を伝えていてよかったと思う。岸田首相は防衛費を大幅に増額し、国民生活をよくするためには金を使っていないし、トマホークを買って米国を喜ばせ、反撃能力を向上させたと言っているのだ。
安倍首相以来閣議決定という姑息な手段で専守防衛と平和憲法をないがしろにしてきたが、岸田首相はその仕上げをしようとしているのだ。タイム誌はよくぞ言ってくれたと言いたい。
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