ロシアの対独戦勝記念日
ロシアはウクライナ侵攻後2回目の対独戦勝記念日を迎えた。赤の広場でどのような規模で行われ、プーチンがどの様な演説をするのか注目された。
ウクライナ侵攻の真っただ中、軍事パレードの規模は縮小され、戦車はたった1台であった。
プーチンは演説の中で「米欧の野心や傲慢さがウクライナ国民の悲劇を招いた」と述べ、責任は米欧にあると決めつけた。また、ロシアでは「特別軍事作戦」と言っていたのを「再び我々の祖国に真の戦争が始められた」と強調、「戦争」という言葉を使った。
「再び」というのは、かつてのナチスドイツによって起こされた戦争を指すのであろう。旧ソ連がナチスドイツを打ち負かしたのは素晴らしい歴史に残る戦争であった。しかし、今プーチンが命令し、ロシアがウクライナを侵攻して、ウクライナ国内を勝手気ままに破壊しつくしているのは、あのヒトラーのナチスドイツと同じではないのか。
「祖国を守る戦いは常に神聖であった。祖国への愛ほど強いものはこの世に存在しない」と強調したが、ロシア国民の多くはそれをまともに受け止めたのであろうか。そしてウクライナ侵攻を続けるのであろうか。
プーチンはウクライナ国民を守るための戦いだというが誰が見ても全くのウソである。独裁者はみなウソを平気でついて国民を駆り立てる。
歴史はプーチンをヒトラーと同じ極悪人だと位置づけるであろう。しかし、現実はロシアに仕掛けられた戦争が続いていて、プーチンは正当化に躍起となっている。
プーチンは徹底した弾圧で侵攻への反対の声を封じ込めようとしているが、クレムリンへのドローン攻撃など、プーチンが怖れていることが起き始めている。そうしたロシア国内の動きに期待をした。
国連がロシアのウクライナ侵攻に何もできない機能不全の今、来るG7など国際社会で声をあげてプーチンを追い込むしかないのではないか。
« 新型コロナウイルスが5類へ | トップページ | 博物館浴という記事 »
「戦争と平和」カテゴリの記事
- 玉音放送を読んで(2023.08.17)
- 終戦の日に当たって(2023.08.15)
- 日本軍人を恩赦したキリノ大統領(2023.08.13)
- ヒロシマの日に(2023.08.06)
- 悪夢の学徒動員、徴兵制(2023.05.31)
コメント