180度変わった紫外線の見方
今年の5月は暑い日が多い。それでNHKトリセツショーや民放の羽鳥モーニングショーなどで「紫外線」について取り上げていた。羽鳥モーニングショーでは1日に浴びる紫外線の許容量は、半袖のシャツ半パンツの場合8分間だと言っていた。それ以上になると紫外線の影響を受けるというのだ。
NHKトリセツショーでは紫外線対策のためのクリームの塗り方をやっていた。何でもクルクルと指で輪を描くように塗るとよいそうだ。羽鳥モーニングショーでは1日に何回も塗るように勧めていた。
私はこれまでの人生で紫外線について一度も気にしたことはなかった。日焼け止めのクリームも買ったことがない。
オーストラリアに行ったとき、現地の人たちは日焼け止めクリームを持参してこまめに塗っていたが、それを見て白色人種だから日焼けしやすいのだろうと思っていた。
私が子どもの頃は戦時中であったが、夏には真っ黒に日焼けすることが勧められていた。戦後も同じであった。私の住んでいた南紀新宮は川や海に近く、夏の間は毎日川や海に行き体を焼いていた。体を「焼く」と言っていた。友達と競って焼いていたものであった。一日中裸で陽を浴びるので、最初の3日間くらいは皮膚が赤くなって、寝る時ひりひりと痛かった。赤いのがなくなって黒くなると皮膚はなんともなかった。
2学期が始まると学校では誰が一番黒いか競い合った。先生も黒いのを誉めそやした。
私が教員になった頃でも夏休みに体を黒く焼くことは勧められていた。紫外線は身体を黒くして健康で丈夫にすると言われていたのだ。今とは真逆であった。
私は成長する過程でも、大人になってからでも、紫外線で焼いたので、高齢になった今、顔や胸などに茶色いシミがある。胸は見えないのでよいが顔は目立つので困っている。
紫外線が良くないと言われるようになったのはいつ頃からだろうか。今の学校では日焼け止め対策などを指導しているのだろうか。
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