悪夢の学徒動員、徴兵制
28日、TBS系「サンデーモーニング」にこれまで見たことがないコメンテーター出演していた。日本学術会議前議長、京都大学前総長で総合地球環境学研究所所長の山極壽一氏だと出ていた。
番組では、広島で行われたG7サミットについて取り上げた。その中で共同文書「広島ビジョン」について紹介した。「ロシアによる核兵器のいかなる使用も許されない」としただけで、すべての国を対象に「核の使用は許されない」という記述はなかった。
それに関して山極氏は、昨年制定された国家安全保障戦略について話し、「言い方の問題だと思うんだけど、“日本を攻撃したら大変なことになると、相手国に思わせるような武力を持たなければならない”と明記してあるわけですよ。軍拡競争に参加するってことでしょ」と指摘した。
そして、「私がすごく心配するのは、『自衛隊員の数を増強することはない』と書いてあるんだけど、戦争というのはロシアとウクライナの問題を見ても分かるように兵士の数の問題ですから、」と話した。
続けて「いずれは学生が動員されるんじゃないか、これはすごく私は不安です」と懸念を示し、「学徒出陣という、負の歴史を背負う各大学はそのことを肝に銘じなければならない。学生を戦地に行かせることだけは決してしたくない」と太平洋戦争時の学徒動員を述べた。
私の年代の者には戦時中の学徒動員はよくわかる。ただ、軍国教育を受けた子どもだったので素晴らしいことだとエールを送っていた。2度とあってはならないことだと考えるようになったのは戦後の平和教育を受けてからである。
テレビでは自衛隊への志願者が減っていると言っていた。少子化や有効求人倍率が高いことが影響しているという。防衛省は採用年齢の引き上げをしたが苦戦しているそうだ。
今のところは徴兵制度がないが、そのうちに徴兵制を作るかもしれない。戦前の反省の上に立って徴兵制度は作らせてはならないのだ。
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