大きく変わったNHKのど自慢―②
「のど自慢」は1回18人(組)が出場者として登場している。「出場希望者は、エントリーの段階で“どうして『のど自慢』に出たいのか”、その出場動機を詳しく書けば書くほど、ディレクターたちの目に留まりやすいという。
今でも多いときは、1つの大会で1000件以上の出場申し込みが届くそうで、担当ディレクターはすべて目を通しているそうだ。
出演順は毎回、会場となるNHKの地域局の若手ディレクターが中心になって考えるそうだ。出場者にとって一生に一度の経験になる可能性が高い。そうした思いに加え、地方局と実施自治体との共同開催なので、地元のPRという側面もあるという。どんな歌唱順がもっとも盛り上がるか、演出や美術面も考慮しながら作り上げているそうだ。
審査に関しては専門の審査員がいると思っていたら、純NHKの管理職の人間が4人で審査しているという。純粋に歌のうまさだけで鐘(チューブラーベル)を鳴らしているそうだ。
合格した人だけが名前を言っているが、それは合格の褒美だという。
「のど自慢」の本番は、1人当たり1分程度の歌パートと、歌唱後のトークパート、合わせて最大約2分の中で、参加者の個性や思いを可能な限り伝えきるようにいしているという。
「のど自慢」は、平和でなければ成立しないコンテンツだという。「のど自慢」は、よほどの事情がない限り、開催し続けていて、平和な日曜日が続いている証左だという。
「NHKのど自慢」から聴こえるキンコンカンの音色は、平穏な日曜日を告げる調べなのだ。
【出場後にプロになった主な有名人】
・美空ひばりさん 1946年に9歳で出場。鐘1つ
・若原一郎さん 1948年に出場し合格
・坂上二郎さん 1953年に出場し合格
・北島三郎 高校時代に出場し鐘2つ
・田中星児 1968年に出場し合格
・石澤智幸(テツandトモ) 1996年に出場し合格
・荒牧陽子 1997年に出場し合格
・長谷川俊輔(クマムシ) 2002年に友人と出場し鐘2つ
・ジェロ 2003年に出場し合格
・三山ひろし 2004年に出場し合格
・徳永ゆうき 2011年に出場し合格
「のど自慢」に合格すればプロへの道が開けるとおもっていたが、合格していなくてもプロになった人もいるのは知らなかった。
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