増えている特殊詐欺に用心
警視庁は4月11日、カンボジアを拠点に行なわれていた特殊詐欺に関わったとみられる日本人19人を詐欺の疑いで逮捕した。男らは今年1月下旬、都内の60代の女性にメッセージを送り、「有料サイトの未払い料金がある」などと騙し、電子マネー「ビットキャッシュ」およそ25万円分を詐取した疑いがもたれている。
「有料サイトに未払いの代金がある」という類のメールは私も何度か受けたことがある。そのまま無視しておいたので被害には逢わなかった。
ここ数年で多発している手口は、パソコンの"サポート詐欺"だという。画面に"PCに異常が現れたので、以下のサポートセンターに電話してください"という警告が表示される。
この手のやり口は私も経験した。自分は何もしていないのに突然メッセージが出て来たのだ。驚いてパソコンを買ったの会社に電話をして相談をした。そして難なきを得た。
他には「○○に当選しました」という詐欺がある。この詐欺は10回以上しつこくショートメールがきた。それでキャリアに相談をして対策を取った。
以前は「オレオレ詐欺」が有名であったがこの頃は上のような詐欺に代わってきているようだ。
警察庁が発表した、2022年の特殊詐欺の状況は、警察が把握したものだけでも、被害額は前年比約80億円増の約361億円ととんでもない数字になっており、しかも増加したのは8年ぶりだという。
特殊詐欺は年々巧妙になっていて、最近では"アポ電"が激増しているという。"アポ電"とは、架空の話や偽りの情報を用いて電話をかけてきて、個人情報や家族構成、資産情報を聞き出す、いわば詐欺の下準備のようなものだそうだ。
そういえばフィリピンから強盗や特殊詐欺をやって捕まった連中もこの手を使った情報を得ていたなあ。
"アポ電"や、特殊詐欺にあわないようにするにはどうすればいいのか。まず大原則として、知らない番号や非通知の電話にいきなり出ないこと。発信者番号を表示するサービスや留守番電話機能を活用し、そもそも応答しないことが第一歩だという。非通知や発信者番号表示や着信拒否などにはそれなりの料金がかかるが私は利用している。
知らない番号は、ネットで検索してみるとよいという。不審番号として情報が出てくる場合があるし、心当たりがあった場合は折り返せばよい。
また、スマホの場合は、各キャリアが提供している迷惑電話対策サービスを利用することだ。私はそうしている。犯罪や迷惑電話のデータベースに基づき危険な電話が自動的にブロックされるという。主要な携帯キャリアには、迷惑電話をブロックするアプリもある。固定電話に取り付ける機器もあるそうだ。
私は03や06などや0120には出ないようにしているが、携帯からの場合は困ることもある。
とにかく物凄い被害額から見ると、被害に遭っている人が後を絶たないことが分かる。自分はかからないと思っている人が危ないといわれるが、特殊詐欺をやる連中は頭がよく、巧妙なので用心に用心をしたい。
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