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2023年3月 4日 (土)

鶏の全羽殺処分への疑問

 いろいろな食料品が値上がりをする中で、価格の優等生と言われた卵も大きくねがりをしたし、鶏肉も値上がりをした。その原因は餌代の高騰の他に鳥インフルエンザの大流行があると言われる。

 鳥インフルエンザに罹るとその辺りの養鶏場の鶏は全て殺される。せっかく養鶏農家が手塩にかけて育てた鶏が、罹患した鶏だけでなく、インフルエンザに罹っていなくても殺されてしまうのだ。どうしてこんなに徹底的にするのか不思議でならなかった。せめてインフルエンザに罹っていない鶏だけでも肉として、卵として売ることができないのか納得できないでいる。養鶏農家にしてみればどんなにか無念なことだろうと思う。

 そしたら、2日の朝日新聞の「繁延あづさの命の感触」というコラムに「『全羽殺処分』の違和感」というのがあった。筆者は写真家のようであるが、養鶏農家2年目の冬・・・と書き出しているので、養鶏農家をやり始めたばかりのようだ。100羽ごと棟を分けて飼っているという。そしてもし自分の所の鶏がインフルエンザに罹ったら・・・?と想像し、「多くの健康な鶏まで殺すこと。その悔しさを、私は耐えきれるだろうか」と書いている。日本中の養鶏農家はみな同じ気持ちであろう。

 この人はいう。多摩動物公園のカモが感染した時、感染鳥は希少性により殺処分か治療か判断、一緒にいた鳥は隔離して経過観察と指針にあるという。多摩動物園は環境省の管轄で農林水産省ではないというが、差がありすぎることに驚いているという。

 今季国内の殺処分は1千万羽超だそうだ。そのほとんどが健康な鶏ではないかと思う。繁延氏も指摘するように、殺処分が最善の方法だと科学的に精査されているのだろうか。鶏は動物愛護の対象外なのだろうか。養鶏農家は甘んじて受け入れているのだろうか。

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