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2023年2月 7日 (火)

荒井首相秘書官発言の根

 荒井首相秘書官は、性的少数者や同性婚をめぐって「見るのも嫌だ」とか「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」と言い、同性婚を認めたら国を捨てる人が出て来ると発言し、さらに「秘書官室もみんな反対する」とまで言ったという。

 この発言に関して、岸田首相は4日荒井秘書官を更迭した。首相は「内閣の考え方には全くそぐわない。言語道断の発言だと批判し、「性的志向,性自認を理由とする不当な差別、偏見はあってはならない」と強調、その上で「多様性が尊重され、すべての方々の人権あるいは尊厳を大切にし、共生社会の実現に向けて取り組んでいく」の述べた。

 しかし、荒井元秘書官が「秘書官室もみな反対」と述べたことでわかるように、岸田首相も含めて回りすべてが荒井氏と同様な考えであることを証言したともいえる。

 荒井元首相秘書官は、広報を担当し、演説の執筆やメディアへの対応など、首相のスポークスマン的役割を担っていたという。つまり首相の考えを一番身近で知っている人物なのだ。朝日新聞は、だからこそ荒井氏の発言は、岸田政権の人権感覚が国際的に疑われることにつながりかねないと指摘している。

 海外メディアは、ロイター通信が、日本以外のG7の国では、同性の結婚もしくは結婚に準じるパートナーシップが認められていると説明。荒井氏の発言は「5月にG7の首脳を迎える準備をしている岸田氏にとって、困惑の種だ」と報じた。
 

 AP通信は、日本では性的少数者らへの偏見が根強く残ると指摘。同性婚を認めていないとしつつ、認めようとする動きは高まっているとも報じた。岸田政権で閣僚らの辞任が相次いでいることに触れ「人気が揺らいでいる」と報じた。

 自民党の中には未だ性的マイノリティに対する考え方を改めようとしないのが多数派で、その上に岸田政権があるからこそ当然のように起きた荒井発言だと言えよう。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

正直言って私には同性婚の何たるかはわからない。異性婚の経験もないので、その手のことに関心がないと言えよう。
ただし同性婚を認めてほしいと求めている人がいるのなら、それに反対はしない。それで「社会が変わってしまう」とも思わない。
同性婚と似ているのか、あるいは似て非なるものかはわからないが、同性愛というのは歴史とともにあり続けてきた。上流階級、支配階級でも顕著であったが、それで社会が変わったのか?
G7がどうだろうと岸田首相の政治哲学として反対であるのならハッキリ反対すればいい。
選択的夫婦別姓を認めないのは世界中をさがしても日本だけだと言われているのに変えないのなら、こちらも堂々と反対すればいい。
それにしても不思議なのは、選択的夫婦別姓を求めているのは主に女性のはずなのに、丸川珠代氏のように旧姓を押し通している議員が反対することだ。
戸籍上は旦那の姓に変えている、と言い逃れをするのだろうが、国会議員というきわめて公的な立場も旧姓で構わないのなら、一般人が戸籍上も旧姓のままにして何の問題があるというのか?

会社勤めをしていたとき、私の上司は本音は絶対いってはいけない。本音と反対のことを言っておれば問題にならないとよく言っていました。政治家の失言は、殆ど本音をいったがために問題になり、辞職に至るケースが後を絶ちません。ただ今回の発言を麻生さんが言ったなら、彼なら言いかねないということで終わっていたかもしれません。政権の中心にいる首相秘書官の発言なので完全にアウトですね。ただブログにもあるよう、官邸の周りの人たちは、本音では荒井秘書官と同じ思いの人が殆どで、建前上は余計なことは言わないだけなのだと思います。私自身も選択的夫婦別姓は反対ではないですが、同性婚については、かなり抵抗があります。もし自分の孫が同性婚をすると言ったら、反対すると思います。ただ他人がそれを選択するなら、人に迷惑をかけなければ勝手にどうぞというスタンスです。自民党は伝統的価値観を重んじる保守層が多いので、表には出さないまでも、内心は荒井秘書官はよくぞ言ってくれたと思っているでしょう。
日本は性的マイノリティーへの偏見が根強く残っている国だと言われています。
こんな国がG'7サミットの議長国をすることは如何なものでしょうか。今回のことをきっかけに本音の議論が沸き上がることを期待したいです。

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