認知症と嗅覚異常
Yahooニュースを見ていたら、日刊ゲンダイの記事として、「認知症で嗅覚障害が起こる」というのがあった。
高齢者になると認知症になる確率が高くなるのでいつも心配である。認知症の前兆の手がかりでも得られれば大変助かる。
この記事によると、認知症の早期発見の手がかりとなる症状のひとつに「嗅覚障害」があるという。発症の約10年前、いわゆる認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)の頃から、嗅覚は低下しているといわれているそうだ。
認知症と嗅覚障害の関係についての研究論文はいくつかあるという。たとえば鳥取大学医学部の浦上克哉教授のリポート「においと嗅覚の最新研究」では、「嗅覚機能検査キット(OSIT)を用いて嗅覚機能を調べたところ、アルツハイマー型認知症では正常な高齢者に比較して早期から嗅覚機能が低下していることを確認した」と書かれているという。
嗅覚障害の原因は認知症だけでなく、アレルギー性鼻炎、近年は新型コロナウイルスなどさまざまある。特に新型コロナでは有名になった。認知症に伴う嗅覚障害かどうかを見分けるには、「長年にわたって徐々ににおいを感じなくなっているかどうか」が大事で、アレルギーのように急に発生したり、悪化と回復を繰り返すものは該当しないという。
しかし、徐々に嗅覚が鈍くなっていくのはなかなか気づき難いのではないだろうか。食事のときなどに時々気を付けてにおいを嗅ぐことがいいように思うが。
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