グローバル年金指数を見て
はじめて知ったことだが、グローバル年金指数というのがある。世界の年金制度をより充実したものにするために、各国の年金制度を数値化したものだそうだ。それぞれの国の年金制度を「十分性」「持続性」「健全性」の3つの観点から評価し、それぞれの数値を加重平均して算出した総合指数を順位づけしているという。
2022年の10月に発表された最新のランキングによると、日本の年金制度の評価は44ヶ国中35位で、総指数は54.5。評価項目ごとの数値は、十分性が58.0、持続性が44.5、健全性が63.0で、持続性が最も低いという結果であった。
指数評価だけでなく、指数に応じてAからEに判定され、80超はA、75超80以下はB+、65以上75以下はB、60超65以下はC+、50超60以下はC、35超50以下はD、35以下はEに分類される。日本の総評価はC。
前年はD評価だったので1ランクあがったが、まだまだ低い。2022年のランキング上位にはアイスランド、オランダ、デンマークなどで、日本よりランキングが低い国には台湾、韓国、インドネシア、インド、フィリピンなどのアジア諸国などがある。日本の年金制度が低いとは知らなかった。やはりヨーロッパがいいのか。
日本の年金制度の評価が低い原因は、日本の年金制度は賦課方式を採用しているので、よくしられているように現役世代が納めた保険料をその年金受給者が受け取る年金の支払いに充てている。
賦課方式はインフレや給与水準の変化に対応できるが、弱点は少子高齢化の影響を受けやすいという。少子高齢化が進むと保険料を納める現役世代の割合が減ってしまい、1人あたりの負担が大きくなってしまうのだ。これはいつもニュース等で言われていることである。
今後も少子高齢化は進んでいくと予想されており、それが年金制度の持続性が低いと評価されてしまう原因の1つだといえる。
岸田政権は少子化対策を打ち出したが、すぐに改善できる問題ではない。年金額は私の場合、退職後何度も減額され、最近では毎年減らされている。実感としてはCレベルではなくもっと悪い感じだ。それに物価高や医療費などが追い打ちをかけている。長寿国日本を喜んではいられない。
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