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2022年12月27日 (火)

真似が得意だが創造性がない日本

 Yahooニュースを見ていたら、「『日本人は模倣は出来るが創造性がない』と言われてしまう」という記事があった。
かねがね感じていたことだが、米国にはマイクロソフトを作ったビルゲイツとか、Appleのスティーブ・ジョブスとかFacebookのマーク・ザッカ―バーグなどが世界的な影響力を持つものを創った。SNSのツイッターもそうである。

 日本で世界的に有名なものといえば、カラオケ、アニメ、テレビゲーム、コスプレ、温水暖房便座などが思い浮かぶが、それで金を稼ぎ出す訳ではない。テレビげームや温水暖房便座は多少の金を生むかもしれないが大したことはない。ノーベル賞に授賞者でも圧倒的に米国である。

 記事によると、アメリカは1787年に制定したアメリカ合衆国憲法第1章第8節に、「科学や有益な芸術を振興するため、著作権や発見に関して一定の期限、著作者や発明者に排他的権利を与える権限を議会は有する」と発明や著作物を保護することをうたっているという。これを受けてアメリカに特許制度が設けられたのは1790年であった。日本より100年早かったというのだ。憲法で創造性の尊重をうたっている国はアメリカだけだそうだ。

 江戸時代日本は政治的にも文化的にも欧米に大きく遅れていたので、明治維新以降は、まず、欧米に追いつくのが第一目標であった。それで創造性を発揮するよりは欧米から技術や産業を導入し真似ることであった。欧米に早く追いつくには、その技術を模倣する方が経費もかからず、安易で、しかも確実であったのだ。

 最近日本の地盤沈下が言われている。再び世界の中で注目される日本にするためには創造性が大事であろう。文科省は創造性を高める目標をかかげカリキュラムを改訂したが、効果が少ないと方針を転換してしまった。真似、改造が得意から創造性を豊かな日本人にするにはどうすればいいのか。

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