憲法九条をまもろう 2022愛知県民のつどい
11月3日文化の日には例年名古屋市公会堂で憲法9条を守る会の講演会がある。今年はコロナでないのかと思っていたが、当日の12時頃にネットで調べてみた。すると「憲法九条をまもろう 2022愛知県民のつどいがあることがわかった。ただ、チケットは完売と書いてあった。それでも念のために公会堂へ行ってみることにした。
公会堂に着くと入り口前で当日券を売っていた。それを求めて中に入った。いつも座る2階席の前列が空いているようなので2階へ行った。
そこに座っていると、誰かがその席は指定席だと言った。なんとその男性はコーラスにいたAさんであった。久しぶりに会って驚いた。
そして席はみな指定席だと知った。コロナの関係で一つずつ空けて指定されているようであった。道理で空席が目立ったわけだ。私の席は3列上であった。
講演の前にエンターテイメントがあった。バリトン独唱と合唱であった。ピアノはいずれも守光明子さん。バリトン歌手は鳴海卓さんで武満徹の曲を3曲、その他2曲で最後に歌ったのはイヨマンテの夜で、伊藤久男の歌い方とは全く違って朗々とした歌い方が会場に響きわたった。
その後が2022日本のうたごえ全国合同合唱団有志で、80名が舞台の上にのぼった。、指揮は鳴海卓さんで「共に生きる町」と「芦別の雪の中を」を歌った。
第2部の講演は上智大学教授の中野晃一氏で「『9条では日本は守れない?』 市民と野党の共闘が守る立憲民主主義と平和」というタイトルであった。この講演はYoutubeでも同時中継されていると言っていた。
講演は1時間半にわたったが、わかりやすいものであった。印象に残ったのは「抑止力」と「改憲・壊憲」であった。
最近政府や自民党から盛んに言われている「抑止力」についてで日常使われることのないこのコトバで惑わされているという。もともとは英語のdeterrenceの翻訳で、「安心供与 reassuaranceが伴わないといけないという。相手に安心感を与えることが大事で、憲法9条によってアジアの国々に戦争をしないという安心感をあたえているので大事な抑止力としてはたらいているというのだ。米国の核の傘に入り日米同盟により抑止力がはたらいているというのは正確ではないのだ。
抑止力を強化するためにトマホークを導入するとか攻撃力を強くすることが言われているが非常に危険である。外交努力が大切なのだ。
もう一つの憲法改正つまり「改憲」だが、自民党はやろうとしているがそう簡単にはできないだろうという。安倍元首相は閣議決定によって憲法の解釈をかえて、集団的自衛権によって米国に加担できるようにした。これは「壊憲」である。「壊憲」が進むことに気をつけなければならない。安倍路線を引き継ぐという岸田首相の独断による国葬も「壊憲」である。防衛力増強もまさに「壊憲」である。
なお、上記のことは講演を聞いての私の私見が入っている。
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