統一教会問題を浮上させた山上容疑者
先日カラオケに行ったときのことである。近くの席の人たちと話したが、話題は安倍元首相が山上容疑者によって銃殺されたことに関してであった。あの事件から3か月近くになる。統一教会と安倍元首相や自民党議員等との関係がつぎつぎとでてきて、岸田首相が内閣改造をしたにもかかわらず、統一教会と無縁の内閣を作ることはできなかった。
政調会長になった萩生田氏も統一教会と大きな関係があったとされるが、本人は例によってあいまいな態度をとっている。
そんな中で話題になったのであったが、皆さんが指摘するのは「もし、山上容疑者が安倍元首相を銃撃しなかったら、統一教会のことはこれまでどおりで、自民党との関係もそのまま続いていたであろう」ということであった。
山上容疑者が統一教会信者の母の巨額の献金によって家庭が破壊され、統一教会に恨みを持ったことで、関係が深いと思った安倍氏を狙ったのであった。(これについてはネットには陰謀説というのがいろいろあるようだが)
安倍氏が殺されたことによって統一教会と安倍氏の関係が、祖父の岸信介以来、父晋太郎、安倍晋三と3代続く深いつながりが明るみに出た。そして安倍派議員との関係や他の自民党議員との接点も明らかになった。
それだけでなく、統一教会そのものが、30年間忘れられた存在であったのが、その間も献金や霊感商法などの詐欺を続けていたことが浮かび上がった。7月以降元信者や信者の家族などからの相談が一気に増えているという。
メディアが統一教会問題をしきりに取り上げるので、統一教会は頭にきているようでメディア攻撃も始まったとネットにはあった。
このように統一教会の実態と自民党との関係があの事件を境に急浮上して国民の目に明らかになったのだがその原因を作ったのは山上容疑者であったのだ。岸田内閣の支持率が大きく低下したのもその辺にあると思われる。
自民党はこの問題や国葬問題についての野党の臨時国会要求を拒み続けている。国会で議論されてさらに傷を負うのを恐れているのだ。
あの事件は参議院選に同情票を増したと思うのだが、もし1か月ぐらいあとに参議院選挙があれば自民党は票を減らしていたであろう。
これから次の選挙までは黄金の3年間と言われ、政権は安泰であるといわれる。岸田政権がどのような運営をするのか、国民は注目していかなければならない。
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