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2022年9月19日 (月)

習近平の対ロ姿勢が変わった?

 中国の習近平主席は9月14日から中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンを歴訪し、16日には(現地時間)にはウズベキスタンにて開催の上海協力機構首脳会議に出席した。さらに、首脳会議参加のためにウズベキスタンにやってきた各国首脳とも個別会談を行なった。その中には当然、ロシアのプーチン大統領との首脳会談が含まれていた。

 習近平主席は当然プーチンを全面的に応援していると思っていたが、現代ビジネスの「負け馬に冷たい習近平の狡さと落ちこぼれるプーチンの悲哀」という記事によると習近平はプーチンに冷ややかであったことが分かった。

 プーチンがウクライナ侵攻を始めたとき、国連などで中国はロシア側に立っていた。プーチンのロシアがウクライナに侵攻したことは誰の目にも、極悪非道のことであり非難されるべきものであることは明らかであった。それにもかかわらず中国はロシア側に立ったのであった。

 それが今回の会談については、人民日報の取り上げ方を見ても普通の記事として扱われ、目立つプーチンのラブコールに対して、習主席は一応、「今年に入ってからも中露協力と交流が順調に進んでいる」と応じたが、彼の口からは「友情」と「信頼」とかの感情的な言葉が一切出ていないし、今まで中国側が中露関係を語る時に必ず持ち出す「全面的・戦略的な協力関係」という慣用表現ですら、それが習主席の発言から消えていると記事は指摘する。

 2月4日に、北京冬季五輪の開幕式のために来た時のプーチン大統領との会談では、習主席は「中露両国は背中を合わせて肩を並べ、戦略的協力関係を深化させて国際社会の公平と正義を守る。(このような中露関係は)過去でも現在でも未来でも動揺することはない」と、この上ない熱烈な「愛の誓い」を一方的に送っていた。今回はその時とは打って変わり、非常に冷たい対応だと評している。

 ウクライナの猛反撃により、苦しい状況に追い込まれたプーチン大統領は、藁にもすがる思いで習主席との会談に臨んだのではずだ。しかし習主席は、プーチン大統領の切実な願望に対しまったく見て見ぬ振りであったと記事はいう。

 さらに習主席は会談の中で、プーチン大統領自身と世界全体の最大の関心事であるウクライナ戦争にはいっさい触れず、ロシアは喉から手が出るほど欲しがっている経済的・軍事的支援に対する言及もなかったと述べている。

 もし、記事が言うように習近平主席のプーチンに対する態度が変わったのならそれはいいことだ。正常な態度に変わりつつあるといえる。

 

 

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