エリザベス女王の国葬
英国エリザベス女王の国葬が19日に行われた。その中継をNHKがやったので驚いた。日本時間午後7時からなのでニュースの時間のほとんどを中継に充てていた。
遺体が安置されていたウエストミンスター宮を出発するところからはじまって国葬を終わってウインザー城へ行くまでが放送されたが、私は寝る時刻の午後9時まで見た。
NHKの中継では映像を流しているだけで、何をやっているのかの説明がないので分からなかった。分かったのは最初に主席司祭が開始の挨拶をするところと、トラス首相が聖書を読むところぐらいであった。
次の日の20日の羽鳥モーニングショーでは、エリザベス女王の国葬の要所を取り上げていた。それを観ると羽鳥モーニングショーは映像で行われていることを一つ一つ説明していたのでとてもよく分かった。
国葬の式のやり方は生前からエリザベス女王も加わって決められたそうだが、バグパイプを最後に演奏したのもエリザベス女王の希望であったそうだ。何でもエリザベス女王は毎朝15分間のバグパイプの生演奏で起床したそうでみんなも驚いていた。
天皇・皇后やバイデン米大統領などがどこにいるのかもよく分かった。NHKの中継とは大違いであった。
国葬は1時間であったが、聖歌隊などが歌う聖歌の歌声が大聖堂に響きわたってとてもきれいであった。式の手順は全て短く作られていたそうでとても良いと思った。
女王の棺は砲車に乗せられてパレードしたが、砲車に乗せることも驚きであった。女王は海軍だったので周りを海軍官界の軍人が囲んでパレードしていた。
沿道にはものすごい数の市民がパレードを見送っていた。驚いたのはエリザベス女王の棺が安置されていたウエストミンスター宮での市民のお別れのために、人々は14時間半も行列を作って並んだことだ。弁当やテントを持参した人もいたそうだが、売店や臨時トイレや水飲み場も設置されたという。
とにかく女王は英国中の人々から慕われていたことがよくわかった。70年の在位の間で女王自身が開かれた王室を目指して作り上げた成果であったという。
国葬の様子は全世界に中継され多くの人が分かれを告げた。
かたや日本では安倍元総理の国葬が予定されている。どんな国葬になるのか、世界中の人が英国の国葬と比較して観るであろう。
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見るつもりはなかったが、二度と出会えないイベントだろうと思ったら、急に放送開始直前に見る気になった。
夕方6時から始まったNHKのBSであるが、専門家と紹介された二人の雑談会のような内容で、肝心の現地の様子は画面の右下に小さく映すだけ。仕方がないのでYouTubeでBBCの映像を見る。
予想通り大掛かりな野辺送りであった。陸海空の軍隊が総がかりであることからして、かつての大英帝国の威光を今によみがえらせて世界に見せつけようとしているかのようであった。
新国王もその妹も軍服に身を包み1.8キロの行程を歩いていた。威光を見せつけるのもこんなに疲れるのかと何日かして実感するのかもしれない。寺院に着く前からテレビの映像も現地の様子にかわっていた。
葬儀は日本のイメージとは大いに違い、合唱に次ぐ合唱、定番とも言えるパイプオルガンは響く、トランペットは鳴る、バグパイプも巨大な会堂に別れの挨拶を送る。まさに音楽劇のようであった。
日本が真似ようもない。税金を惜しみなく使えばとか、自衛隊を総動員させれば、などと馬鹿な考えは起こさないでもらいたい。
今からでも中止にしてもいい。どうしてもやるのなら、とにかく質素に、そして厳かに、能舞台のように幽玄にやるしか感動を呼ぶ手はないだろう。
投稿: たりらりら | 2022年9月21日 (水) 17時35分