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2022年8月26日 (金)

和歌山県コロナ対策(90号)―その3

 最後に4つ付け加えたいことがあります。

 その1つは、 和歌山県では保健医療の現場が必死で頑張ってくれていますので、 新型コロナの病気としての実態がよくわかります。 その現場からどうもBA.5はBA.2より重症化リスクが少し強いのではないかという懸念が寄せられています。 若い人は大したことはないという見解が多数ですが、 若い人でも酸素吸入を必要とする人が少しずつ増えています。 肺炎が結構出ているということです。 時には、 うんと若い人も重篤化する例も見られます。 したがって、 あまりこのオミクロンBA.5を甘く見ないほうが良いと思います。

 その2つは、 今回も政府の薬事審は塩野義の経口薬を承認見送りとしました。 私はプロではありませんが、 たいして効かない風邪薬や胃腸の薬などがある中で、 本当に今困っている新型コロナの薬を効くかどうか自信が持てないという点をそんなに重んじなくてもよいのではないかと思います。 重い副作用が出るのは絶対に見逃してはいけませんが、 あんまり効かないかもしれないので、 効かない薬を承認した責任は取りたくないというような態度は、 新型コロナのこの惨状の中では、 本当にやめにしてもらいたい。 本当に効かなかったら、 人々が使わなくなって自然にマーケットから消えていくだけではないかと私は思います。 経口薬が簡単に使えるようになったら、 私は、 新型コロナの感染症の2類相当から5類相当もあり得るのではないかと思っているからこそ、 あえて苦言を呈したいと思います。

 その3つは、 政府専門家が、 この第7波では行動制限はしないと言っている時の態度です。 和歌山県はずっと感染の拡大防止は保健医療で対応するから、 県民には少々気をつけてもらいながらも普通の生活を送り、 経済活動も追及してくださいと言い続けてきました。 その間一貫して行動制限、 最後は飲食が核心だと言い続けてきたのは政府の専門家です。 だから、 今更という感もありますが、 行動制限を主張しないという見解は評価します。 しかし、 それなら、 かつ新型コロナがまだ怖いということなら、 もう一つの政策手段である保健医療行政に最後の防波堤として頑張ってください、 と言わなければ論理的ではありません。 ところがその方々が実際に主張しておられることは、 その保健医療行政の手抜きをしろということです。 私は何のためにこういうことをおっしゃっているか理解できません。 お仲間の保健所の職員やその親玉である地方行政のトップの責任を軽くするためにだろうかと疑います。 私もその行政のトップの一人ですので、 「ありがとうございます。 おかげで楽になります。 」と言わねばならないのかもしれませんが、 私は私のために仕事をしているわけではありません。 部下はこんなに大変で気の毒だけど県庁職員のために仕事をしているわけでもありません。 我々のクライアントである県民のために仕事をしているのです。 そのために責任も負っています。 したがって、 政府の専門家のおっしゃることは、 ありがた迷惑です。

 その4つは、 最近よく言われる保健所や医療機関が多忙を極めているので、 コロナの全数把握はもうやめにしようという議論についてです。 全数把握のために、 医療機関や保健所が厚労省の定めた結構詳しい様式に従って個々のケースをすべて入力しています。 その結果、 国でこの病気の動向がわかるわけです。 また、 そこから有効な対策の示唆も期待できます。 しかし、 一番大事なのは、 今そこにいる患者を救うことと感染の拡大防止を図ることですから、 報告業務に手がかかるので、 この本業ができないというのなら、 そういう「全数把握」を省略することは理解できます。 また、 少し意地悪すぎるかもしれませんが、 地方にいると、 そうやって集めた膨大なデータから有力な対策を政府の専門家が示唆してくれた記憶があまりありません。 宝の持ち腐れのような気がします。 それなら、 そこは手抜きをしてもよい。 平井全国知事会長が日本医師会とともに政府に申し入れたのはこういう趣旨だと思います。 しかし、 そこに私は1つ重大な懸念があります。 それは、 この「全数把握」という言葉の意味です。 その意味がこれまで私が述べてきたような意味ではなく、 「感染症法の大事な政策主体である保健所、 保健行政がコロナの感染者の全員をもはや追わない、 重症者だけ相手にする」というように考えて「全数把握」はもうやめるというように言っているとしたら、 これは大問題です。 コロナはうつる病気ですから、 はじめから重症者とそれ以外とに分けられるはずがありません。 はじめは軽く、 そのうち重症になるのです。 また軽いコロナ患者も放置しておくと、 人と接触してどんどんコロナの感染者が増えていきます。 これでは、 本当に困ります。 したがって我々は「全数把握はもうやめる」ということの意味を厳しく追究する必要があります。

 以上、 またいろいろと書き連ねてきましたが、 和歌山県も感染の急増に本当に大変です。 全面的行動制限はしませんが、 それぞれの県民の方に守ってもらいたいということは次のように熱心に訴えています。 どうぞよろしくお願いします。

  以上は和歌山県仁科知事のメッセージ

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