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2022年8月23日 (火)

和歌山県コロナ対策(90号)―その1

 和歌山県の新型コロナ対策にはずっと注目してきた。第7波になってさすがの和歌山県も感染者数が増えて最高値を更新している。そんな中で新型コロナ対策 90号が出た。長いので分けて紹介する。 

 新型コロナウイルスの第7波は感染力がものすごく、 全国的にそうですが、 和歌山県でもどんどん感染が拡がって、 定評のある保健医療行政も青息吐息、 保健所、 それを統括する県庁ヘッドクォーター、 新型コロナ対応をしてくださっている病院、 応援をしてくれている市町村行政、 各地の医療関係者、 看護協会の方々等この殺人的な暑さの中で、 限界をはるかに超えた対応をしてくれていて、 そのトップである私としては、 いくら県民のためとはいえ、 この対応部隊そのものが倒れて壊滅してしまわないかとハラハラのし通しです。 そんな中で、 使命感に燃えて県民の命を救うために必死で働いてくれている関係者に頭が下がります。
 
 とりわけ和歌山県における最近の動きとしては、 休日に一般のクリニックが休みの中で、 特別の医療機関に設けてある発熱外来に新型コロナの発症者や、 新型コロナ以外の発熱者が集中してパンクするという事態が起きたので、 県庁からお願いをして、 当分の間休日にも外来を開けてくれるところはありませんかと募ったところ、 なんと180を超えるクリニック等が手を挙げてくれて、 一般の休日はもちろんお盆休みの間も医院を開けてくださっています。 本当に感謝します。
 
 それでも現状は容易ではありません。 これだけ一生懸命感染の拡大防止に努めている本県でも時に一日2000件を超えるような新規感染者が現れるというのは驚愕です。 もちろん、 オミクロンになってからBA.1やBA.2の第6波も、 BA.5の第7波も重症化する人の割合が少ないことは事実ですし、 肺炎になって、 時間を追って重篤化して死に至るという人の割合が少ないことは事実なのですが、 それでも高齢者や重い基礎疾患のある人は命の危険があります。 しかも、 こうも感染者が増えると、 どうしても自然とそういうリスクのある人が感染することも多くなるので、 亡くなる人も増えてくるという事態になっています。

 今は基本的に自宅療養で、 若い人は通常は症状が重く出た人でも二日ぐらい高熱で痛めつけられた後は軽くなり、 一週間ぐらいで、 一応治るということになっていますが、 重くなる人は入院していただいて、 命が失われるのを食い止めるという体制です。 和歌山県は、 大都市などに比べると、 病床数もまずまず確保していましたし、 まだ入院余地のある時は県庁の判断で高齢者などリスクの高い人は重篤にならなくてもすぐ入院していただいていました。 また、 高齢者福祉施設や非コロナ対応病院で発症者が出た時も他への感染を防止するため、 患者さんをその施設から出して入院してもらっていました。 そのため、 和歌山県の病床占用率が他県より結構高いという時期がありました。 その時の入院率(感染者中入院をさせた人の比率)は5%強で、 他県で軒並み1〜2%台であったのと対照的でありました。

 しかし、 その和歌山県も感染者の急増でそうはしていられない状況になっていて、 重症化した人、 又はなりそうな人以外は入院していただけないという状況です。 その分県庁の入院調整は大変になっています。 また、 高齢者福祉施設や非コロナ病院で感染者が出たら、 その施設で適切な隔離をしていただいて留まっていただかざるを得なくなりました。 さらに、 あまりに感染者が多いので濃厚接触者やそれに準ずる疑わしき人の検査の世話をするのに保健所の手が回らなくなっていますので、 そういう人は自主的に家にいてください、 というお願いをせざるを得なくなっています。

 感染者を発見して、 適切に「隔離」して、 感染の拡大を防止している保健所を中心とする保健医療行政も、 あまりにも忙しくて十分な対応ができにくくなっていますので、 8月5日からは、 陽性が判明した人は、 自ら基本情報入力をスマホでやってもらい、 (もちろんスマホが不自由な人は口頭で保健所に連絡してもらうのですが)保健所の陽性者のケアは、 乳幼児や高齢者、 基礎疾患のある人に重点化して電話などで様子を聞くという方法に切り替えざるを得なくなっています。 さらに、 次の工夫として、 何らかの症状のある人はwebで抗原検査キットの配送を申し込み、 自己検査で陽性になった人はまたwebで登録をしてもらおうかというような工夫も検討しています。

 それでも、 保健医療行政は県民の命と安全のため感染防止のためにやれるだけのことはやるという姿勢は崩していません。 皆私の部下や、 協力者である人々ですので苦労させてひたすら申し訳ないと思っています。 しかし、 この申し訳ないという思いにとらわれすぎたり、 現場がもうこれ以上頑張れないと白旗を掲げたり、 また、 そう思いたくはありませんが、 もう私たちの責任ではないというお墨付きをください、 責任は問われたくありませんと思ったりして、 保健医療行政の責務を放棄しようとする動きが、 一部の県と政府の周辺にいる専門家にあるように思い、 私は大変な苦労をしている人を身近にしているわけですから気持ちはわかりますが、 正しいとは思いません。

 

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