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2022年8月24日 (水)

和歌山県コロナ対策(90号)―その2

 こういう考えはいろいろと方法が違いますが、 「新型コロナを感染症法の2類相当から外して5類相当にせよ」という意見だったり、 もう「本県では保健所から積極的疫学調査や濃厚接触者の特定を行うことは基本的にしません」という宣言であったりと色々です。 しかし、 こういう動きは、 将来いくつかの条件が整ったら、 是認されるべきと私も思いますが、 今の段階では次の4つの理由で危険です。

1.もう保健所の関与、 隔離などはいらない、 という人はこの病気がうつった人を救うことしか考えていなくて、 うつった人が他の人にまたうつす可能性が高いということを忘れていると思います。 確かに、 うつっても元気な若い人々はめったに命の危険はありません。 しかし、 その人とうつした可能性のある人に適切に自己隔離しもらって人にうつさないようにしないと、 感染はいくらでも拡がっていきます。 そうすると、 その中には体の弱い人、 高齢の人もいるので、 命が失われていきます。 医療がひっ迫するのは保健所がいちいち関与して医療機関のすべてを使えなくしているからだと実態を知らない人が時々言いますが、 いくら保健所の関与を排しても、 感染者がとめどもなく拡がれば、 一定の確率で病院で治療をしないといけないような人も増えてきます。 そうすると医療ひっ迫は加速します。 また、 新型コロナはものすごい感染力なので、 保健医療行政が頭を下げてお願いしないと新型コロナ患者を入院させてくれる病院などほとんど期待できないのが実態なのです。

2.一部の人は新型コロナはインフルエンザみたいなものだから罹ってもいいではないか、 あまり死ぬ人もいないのだからという主張をします。 しかし、 インフルエンザでも人は死ぬとは言え、 まだ新型コロナの致死率とインフルエンザのそれは違います。 体の弱い人やうんと高齢の人は、 罹ると亡くなる確率も高いのです。 私はそういう人は死んでもやむを得ないのだからもう新型コロナが社会全体に拡がってもいいんじゃないかとはとても言えません。

3.まだ有力な経口薬が拡がっていません。 新型コロナに罹ったら解熱剤の服用などの対症療法と、 外国製の経口薬や点滴によるコロナ薬の投薬など中々社会全体に適用しにくい方法で医療機関は対応しているのです。 「あ、 コロナか。 それならこの薬を飲んで安静にしていてください。 」というようにまだなっていないのです。

4.感染症法でも明らかなように、 新型コロナの感染防止の責任者は県行政を預かる県知事です。 うまくいかないときの責任は県知事にあります。 またその下で保健医療行政を担っている県の担当者、 保健所もその下で現場の責任を分担しています。

 この責任という重圧は大変なもので、 新型コロナがあまりしぶといものですから我慢の限界を超えて、 私ですらもう責任をかなぐり捨てたいという気持ちになります。 しかし、 戦争のとき国を守るべき軍隊が逃げてしまったら、 犠牲になるのは一般国民であるように、 保健医療行政が責任感の重圧に負けて職場を放棄したら、 困るのは県民、 国民であります。 公務員はそういう困難な時でも県民、 国民を守るために存在するのだから、 これは逃げてはいけません。 もしそれでも「もう駄目だ、 逃げよう」となった時に、 自ら戦線を放棄して逃げたら人に指弾されるでしょう。 その時は、 より高位の人に逃げて良しと認めてもらうのが得策です。 逃げろと命令してもらうのが一番良いのです。 今一部の県や政府の周りにいる同じ「村」の住民である専門家の方々が言っていることは、 まさにこのことのような気がします。 そして、 現場を死守している保健医療行政の職員が「上」の命令で撤退したら、 新型コロナは今の何倍ものスピードではびこり、 国民や県民で泣く人が増えるでしょう。 そしてその怒りは一番上の人、 すなわち、 首相や政府に向かうと思われます。

 事実ずいぶん前に医療ひっ迫を解消するために保健医療行政の関与を縮小して、 新型コロナ対応をそれぞれの医療機関に任せる方向に舵を切った県で、 公表感染者をはるかに超える把握されていない感染者がいっぱいいるといわれているものも含め、 感染は爆発し、 医療ひっ迫は解消されるどころか病床使用率が100%に近いぐらいの大変な状況に達しているように報じられています。 さらに言いたくないけれど、 そうして多く見逃されている感染者がその県内に留まるはずがありませんから、 保健医療行政が死にそうになりながら頑張っている他県の人々に感染を拡げているということは明らかですので私はやるせない気持ちでいます。

 

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