2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2022年7月 | トップページ | 2022年9月 »

2022年8月

2022年8月31日 (水)

NTP会議決裂

 国連本部で4週間にわたって開かれていた核不拡散条約(NPT)の再検討会議は、最終日の26日になって、突然ロシアが反対を表明したために、最終文書を採択できずに決裂した。

 ロシアのやり方は卑劣である。スラウビネン議長はNPT体制の堅持を優先し、全会一致の合意を取り付けようと、反対意見のあった部分を削ったり、表現を改めたりした。3日間の非公開協議と2度の修正を経て、25日夜に最終的な文書が出来上がっていたのだ。それはロシアに配慮する内容であったという。それなのに26日昼になって、ロシアは突然、文言の大幅な修正や追加を要求したというのだ。

 ロシアはウクライナにある欧州最大といわれるサポリージャ原発を占拠していてヨーロッパに不安を与えている。

 ウクライナ侵攻を正当行為だと主張するロシアはやりたい放題、言いたい放題である。NTP条約再検討会議の最終文書を不成立の追い込んだのも、他国が悪いとロシアを正当化している。

 日本の岸田首相は核兵器禁止条約には参加せずNTP再検討会議を重視する立場をとっている。今回の会議でも演説をした。「核なき世界」を重要な政権課題に掲げる岸田首相は今回の結果でどうするのであろうか。

 核兵器や原発などの人間が発明した悪魔の道具を、すぐにでも地球上からなくすことが重要な課題だが、それができない人間は何と愚かなものか

2022年8月30日 (火)

怪しげな広告と詐欺メール2つ

 26日の朝、パソコンを立ち上げたら、右下のところに下の写真のようなメッセージがあった。全部英語で書かれていたが、読んでみると「CCLEANER」というソフトの半額セールの広告であった。閉じようとしても×印がなく、閉じられないので、試しにPCをシャットダウンした。再び立ち上げたら現れなかったのでホッとした。

 私のPCにはコミュファ付属のウイルスバスターを入れてある。どうしてこういう広告が勝手に入り込むのだろうと思って、コミュファのサポートに電話をした。

 説明によると、このような広告については防ぎようがないということであった。対策としては、「開かないこと」閉じるにはシャットダウンをすることだと言った。

 PCはインターネットでつながっているので世界中から悪い奴らが悪さをするのだ。困ったことである。

 もう一つ。25日の朝、スマホのショートメールに「国税庁からの重要なお知らせ」というのが入った。おかしいと思いながらちょっと覗いてみると、「何度督促をしても所得税が収められていないがすぐに収めるよう」という意味のことであった。

 国税庁のHPで電話番号を探したが、こういうメールについての注意書きがあるだけで電話番号が分からなかった。それで昭和税務署に電話をした。

 税務署の話しでは完全な詐欺メールであった。国税庁を名乗るメールが多いと言っていた。おそらく無差別に送って、だれかが引っかかるのを待っているのだろう。

 インターネットを使った詐欺に気を付けることだ。

Img_4311

2022年8月29日 (月)

チェンジ・オーグで国葬反対署名

 安倍元首相の国葬の費用が2.5億円で予備費から支出すると閣議で決定した。警備費等他費用はそれぞれの部署の予算で賄われるという。できるだけ費用が小さく見えるようにしようというつもりであろう。

 安倍元首相の国葬をする理由は、安倍氏が8.8か月の史上最長の期間首相を務めたこと、外交で外国から称賛されていること、遊説中に凶弾で倒れたことなどを挙げている。

 安倍氏が凶弾で倒れたことで、統一協会との関係が次々に明るみに出て来た。その中でも安倍氏や安倍派の議員が一番密な関係をもっていたことがはっきりした。岸田首相が安倍元首相の国葬を決めた時点では分かっていなかったことだ。
首相の座に最長の期間いたことが即業績を上げたことにはならない。安倍氏は森友学園、加計学園問題や桜を見る会などのスキャンダルが未解決のままである。森友学園問題では財務省の職員が良心に耐えかねて自死をさせられた。この死と安倍氏の死と一人の人間の死として軽重があるだろうか。

 安倍氏は安保問題や集団的自衛権行使容認の閣議決定や機密保護法等を強引に決めてしまった。アベノミクスは金持ちと大企業を喜ばせたが、それ以外の大部分の国民はトリクルダウンもなく貧困度を増した。非正規や臨時雇いが増え、収入は減った。

 そしてあの統一協会である。祖父の岸信介元首相が引き入れたあと、霊感商法や合同結婚式、巨額の献金など多くの人に被害を与えて来た統一協会との関係は誰の目にも明らかである。

 安倍元首相の業績について正の側面と負の側面をきちんと評価した上で納得がく鵜説明をして「国葬」にすべきであった。なにもないままでの決定であったがために国葬についての国民の理解が得られないのは当然である。さすがに国民に弔意表明を要請することは無理だと考えたようで閣議決定は見送られた。

 私は文化人たちが発起人となった「国葬反対ネット署名」に賛同した。「チェンジ・オーグ」で検索するとサイトが出て簡単に署名ができる。

2022年8月28日 (日)

岸田首相の原発依存政策に反対!

 岸田首相は原発の新増設や建て替えについて検討を進める考えを示した。脱炭素の実現について議論をするGX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議で表明したのだ。

 岸田首相は会議で「安全性の確保を大前提とした運転期間の延長など既設原発の最大限の活用、次世代革新炉の開発・建設など今後の政治判断を必要とする項目が示された」と話した。

 福島第一原発事故以来歴代政権が原発への依存度を低減する方針を掲げてきたが大きな政策転換である。
福島第一原発事故の後始末がいつ終わるのか分からないような状態である。あの事故によっていったん原発で大事故が発生すればその処理に莫大な金と時間がかかることははっきりとした。元首相の小泉氏さえ原発をやめるように言っているではないか。

 脱炭素のためにクリーンエネルギーは大事である。原発は炭素を出すことはない。しかしながら事故により放射能を出すのだ。それなのに岸田首相は現在使用を停止している原発を再稼働させることや使用期間を延長するなど原発依存を進める考えだ。

 また革新的な原子炉と開発するというがそれには巨額の金と時間がかかるであろうし、革新的とは言っても放射能を出すことは間違いない。

 そんなものに金を出すより、クリーンな再生可能エネルギーの開発に使うべきである。以前にも書いたが名古屋大学で研究者の話を聞いて時、再生可能エネルギーの研究を進めているが金がないと嘆いていた。金があれば様々な再生可能エネルギーの研究ができるのだ。そういうところに金を使うべきである。岸田首相は間違っている。がっかりである。

 NHKニュースによると、経団連会長は大賛成だと言っていたが、福島の人たちh反対だと言っていた。エネルギー確保が必要な経団連が喜ぶのはわかるが、原発神話は崩壊したのだ。メリケル元ドイツ首相のように、再生可能エネルギー開発を進めて欲しい。それなら将来「国葬」をしてあげてもいいぞ。

2022年8月27日 (土)

ロシアのウクライナ侵攻半年

 8月24日でロシアのウクライナ侵攻開始から半年になった。テレビや新聞では関連した番組や記事が見られた。テレビで映されるウクライナ市街の惨憺たる破壊された映像や悲嘆にくれる市民の様子を見て暗澹たる気持ちになる。ウクライナの人たちはロシアはなぜこんなひどいことをするのかと怒りに震えていたが、私もロシアのやり方に対し怒りを覚える。

 ロシアはウクライナの領内へ無差別のミサイルや砲撃を加え、あるいは侵入して占領したところの市民を殺害したりしている。ウクライナのインフラの損害は103兆円と言われ、復興のめどが立っていない。殺された市民は5500人以上に上る。

 市街地への攻撃だけでなく、収穫を待つ農地へも無数の砲弾を撃ち込み、農民は全てを失ったと嘆いていた。

 これがもしロシア領内にウクライナが攻撃したとするとどんなことになるのだろうか。ウクライナはかつて自国の領土であったクリミアのロシア軍施設を攻撃したがクリミヤは元々ウクライナ領土であったから奪還するだけだとゼレンスキー大統領は述べている。

 日本は太平洋戦争によって米軍に沖縄を攻撃され大惨禍を蒙っただけでなく、米軍の爆撃によって北から南まで都市という都市はみな破壊された。そして2発の原発によって敗戦が決定した。

 その経験はロシアのウクライナ侵攻と重なるものである。ウクライナの状況は他人ごとではないのだ。

 戦後77年、日本は復興を果たしたが、ウクライナはまだ戦争が継続中でこれからどこまで破壊されるのか不明である。ロシアが攻撃をやめない限り被害は広がるばかりだ。非道なロシアの攻撃を食い止める手立てがないのが悲しい。

2022年8月26日 (金)

和歌山県コロナ対策(90号)―その3

 最後に4つ付け加えたいことがあります。

 その1つは、 和歌山県では保健医療の現場が必死で頑張ってくれていますので、 新型コロナの病気としての実態がよくわかります。 その現場からどうもBA.5はBA.2より重症化リスクが少し強いのではないかという懸念が寄せられています。 若い人は大したことはないという見解が多数ですが、 若い人でも酸素吸入を必要とする人が少しずつ増えています。 肺炎が結構出ているということです。 時には、 うんと若い人も重篤化する例も見られます。 したがって、 あまりこのオミクロンBA.5を甘く見ないほうが良いと思います。

 その2つは、 今回も政府の薬事審は塩野義の経口薬を承認見送りとしました。 私はプロではありませんが、 たいして効かない風邪薬や胃腸の薬などがある中で、 本当に今困っている新型コロナの薬を効くかどうか自信が持てないという点をそんなに重んじなくてもよいのではないかと思います。 重い副作用が出るのは絶対に見逃してはいけませんが、 あんまり効かないかもしれないので、 効かない薬を承認した責任は取りたくないというような態度は、 新型コロナのこの惨状の中では、 本当にやめにしてもらいたい。 本当に効かなかったら、 人々が使わなくなって自然にマーケットから消えていくだけではないかと私は思います。 経口薬が簡単に使えるようになったら、 私は、 新型コロナの感染症の2類相当から5類相当もあり得るのではないかと思っているからこそ、 あえて苦言を呈したいと思います。

 その3つは、 政府専門家が、 この第7波では行動制限はしないと言っている時の態度です。 和歌山県はずっと感染の拡大防止は保健医療で対応するから、 県民には少々気をつけてもらいながらも普通の生活を送り、 経済活動も追及してくださいと言い続けてきました。 その間一貫して行動制限、 最後は飲食が核心だと言い続けてきたのは政府の専門家です。 だから、 今更という感もありますが、 行動制限を主張しないという見解は評価します。 しかし、 それなら、 かつ新型コロナがまだ怖いということなら、 もう一つの政策手段である保健医療行政に最後の防波堤として頑張ってください、 と言わなければ論理的ではありません。 ところがその方々が実際に主張しておられることは、 その保健医療行政の手抜きをしろということです。 私は何のためにこういうことをおっしゃっているか理解できません。 お仲間の保健所の職員やその親玉である地方行政のトップの責任を軽くするためにだろうかと疑います。 私もその行政のトップの一人ですので、 「ありがとうございます。 おかげで楽になります。 」と言わねばならないのかもしれませんが、 私は私のために仕事をしているわけではありません。 部下はこんなに大変で気の毒だけど県庁職員のために仕事をしているわけでもありません。 我々のクライアントである県民のために仕事をしているのです。 そのために責任も負っています。 したがって、 政府の専門家のおっしゃることは、 ありがた迷惑です。

 その4つは、 最近よく言われる保健所や医療機関が多忙を極めているので、 コロナの全数把握はもうやめにしようという議論についてです。 全数把握のために、 医療機関や保健所が厚労省の定めた結構詳しい様式に従って個々のケースをすべて入力しています。 その結果、 国でこの病気の動向がわかるわけです。 また、 そこから有効な対策の示唆も期待できます。 しかし、 一番大事なのは、 今そこにいる患者を救うことと感染の拡大防止を図ることですから、 報告業務に手がかかるので、 この本業ができないというのなら、 そういう「全数把握」を省略することは理解できます。 また、 少し意地悪すぎるかもしれませんが、 地方にいると、 そうやって集めた膨大なデータから有力な対策を政府の専門家が示唆してくれた記憶があまりありません。 宝の持ち腐れのような気がします。 それなら、 そこは手抜きをしてもよい。 平井全国知事会長が日本医師会とともに政府に申し入れたのはこういう趣旨だと思います。 しかし、 そこに私は1つ重大な懸念があります。 それは、 この「全数把握」という言葉の意味です。 その意味がこれまで私が述べてきたような意味ではなく、 「感染症法の大事な政策主体である保健所、 保健行政がコロナの感染者の全員をもはや追わない、 重症者だけ相手にする」というように考えて「全数把握」はもうやめるというように言っているとしたら、 これは大問題です。 コロナはうつる病気ですから、 はじめから重症者とそれ以外とに分けられるはずがありません。 はじめは軽く、 そのうち重症になるのです。 また軽いコロナ患者も放置しておくと、 人と接触してどんどんコロナの感染者が増えていきます。 これでは、 本当に困ります。 したがって我々は「全数把握はもうやめる」ということの意味を厳しく追究する必要があります。

 以上、 またいろいろと書き連ねてきましたが、 和歌山県も感染の急増に本当に大変です。 全面的行動制限はしませんが、 それぞれの県民の方に守ってもらいたいということは次のように熱心に訴えています。 どうぞよろしくお願いします。

  以上は和歌山県仁科知事のメッセージ

2022年8月25日 (木)

真紅の優勝旗の白川越え

 第104回全国高校野球選手権大会で仙台育英と下関国際高校の間で決勝戦が行われた。両チームとも勝てば初優勝であったが、特に仙台育英には東北念願の真紅の優勝旗の白川の関越えがかかっていた。

 下関国際高校は優勝候補筆頭の春の大会優勝校の大阪桐蔭高と準優勝の近江高校を破って決勝まできた。一方仙台育英は愛知の代表名電高校を破り、同じ東北の福島県の聖光学園を破って決勝に進んだ。

 準決勝の組み合わせを見たとき、東北同士の組み合わせは酷だと思った。たしか同じ地方同士は組み合わせないというルールがあったと思うのだが、なくなってしまったのだろうか。

 それはともかく、決勝戦は期待の持てるものであった。私は優勝旗の白川越えを願って仙台育英を応援しながら観た。

 3回までは両チームとも得点がなく、このまま続くのかと思っていたら4回、5回と仙台育英が得点した。6回に下関国際がノーアウトで3塁打を放ってそのあとホームに迎え入れて1点をあげた。でもそのあとチャンスを生かせず1点どまりであった。

 仙台育英は投手を5人も擁し継投で勝ち進んだが、この日の先発斎藤は落ち着いて投球し下関打線を抑えた。

 仙台育英は7回に5点を挙げる猛攻をした。圧巻は岩崎選手の満塁ホームランであった。7回から代わった仙台育英の高橋投手が0点に抑えて仙台育英は見事に優勝を飾った。

 仙台育英の帽子には「野球伝来150年」のステッカーが貼ってあった。野球伝来150年、春夏通算100校目の優勝校となった。一番光ったのは1915年(大正4年)の第一回大会で秋田中学が準優勝になって以来の100年の東北勢の悲願の優勝であった。

 羽鳥モーニングショーで仙台出身の玉川コメンテーターが「東北人でないと分からない感激」と述べていたが、本当にそうだろうと思った。これまで東北勢が9回決勝に進んだがいつも「白川の関越え」が言われていた。

 監督インタビューでの須江監督の言葉「青春って、密なので。でも全国の高校生が苦しい中でも諦めず、努力してきた。みんなに拍手してください」と新型コロナに翻弄された球児たちへの思いを述べたのがよかった。

 仙台育英高の応援団がブルーのメガホンと黄色いボンボンを振っていたのが、ウクライナの国旗と重なってとても印象的であった。気づいてか気づかずかウクライナへの連帯になっていたのがよかった。

2022年8月24日 (水)

和歌山県コロナ対策(90号)―その2

 こういう考えはいろいろと方法が違いますが、 「新型コロナを感染症法の2類相当から外して5類相当にせよ」という意見だったり、 もう「本県では保健所から積極的疫学調査や濃厚接触者の特定を行うことは基本的にしません」という宣言であったりと色々です。 しかし、 こういう動きは、 将来いくつかの条件が整ったら、 是認されるべきと私も思いますが、 今の段階では次の4つの理由で危険です。

1.もう保健所の関与、 隔離などはいらない、 という人はこの病気がうつった人を救うことしか考えていなくて、 うつった人が他の人にまたうつす可能性が高いということを忘れていると思います。 確かに、 うつっても元気な若い人々はめったに命の危険はありません。 しかし、 その人とうつした可能性のある人に適切に自己隔離しもらって人にうつさないようにしないと、 感染はいくらでも拡がっていきます。 そうすると、 その中には体の弱い人、 高齢の人もいるので、 命が失われていきます。 医療がひっ迫するのは保健所がいちいち関与して医療機関のすべてを使えなくしているからだと実態を知らない人が時々言いますが、 いくら保健所の関与を排しても、 感染者がとめどもなく拡がれば、 一定の確率で病院で治療をしないといけないような人も増えてきます。 そうすると医療ひっ迫は加速します。 また、 新型コロナはものすごい感染力なので、 保健医療行政が頭を下げてお願いしないと新型コロナ患者を入院させてくれる病院などほとんど期待できないのが実態なのです。

2.一部の人は新型コロナはインフルエンザみたいなものだから罹ってもいいではないか、 あまり死ぬ人もいないのだからという主張をします。 しかし、 インフルエンザでも人は死ぬとは言え、 まだ新型コロナの致死率とインフルエンザのそれは違います。 体の弱い人やうんと高齢の人は、 罹ると亡くなる確率も高いのです。 私はそういう人は死んでもやむを得ないのだからもう新型コロナが社会全体に拡がってもいいんじゃないかとはとても言えません。

3.まだ有力な経口薬が拡がっていません。 新型コロナに罹ったら解熱剤の服用などの対症療法と、 外国製の経口薬や点滴によるコロナ薬の投薬など中々社会全体に適用しにくい方法で医療機関は対応しているのです。 「あ、 コロナか。 それならこの薬を飲んで安静にしていてください。 」というようにまだなっていないのです。

4.感染症法でも明らかなように、 新型コロナの感染防止の責任者は県行政を預かる県知事です。 うまくいかないときの責任は県知事にあります。 またその下で保健医療行政を担っている県の担当者、 保健所もその下で現場の責任を分担しています。

 この責任という重圧は大変なもので、 新型コロナがあまりしぶといものですから我慢の限界を超えて、 私ですらもう責任をかなぐり捨てたいという気持ちになります。 しかし、 戦争のとき国を守るべき軍隊が逃げてしまったら、 犠牲になるのは一般国民であるように、 保健医療行政が責任感の重圧に負けて職場を放棄したら、 困るのは県民、 国民であります。 公務員はそういう困難な時でも県民、 国民を守るために存在するのだから、 これは逃げてはいけません。 もしそれでも「もう駄目だ、 逃げよう」となった時に、 自ら戦線を放棄して逃げたら人に指弾されるでしょう。 その時は、 より高位の人に逃げて良しと認めてもらうのが得策です。 逃げろと命令してもらうのが一番良いのです。 今一部の県や政府の周りにいる同じ「村」の住民である専門家の方々が言っていることは、 まさにこのことのような気がします。 そして、 現場を死守している保健医療行政の職員が「上」の命令で撤退したら、 新型コロナは今の何倍ものスピードではびこり、 国民や県民で泣く人が増えるでしょう。 そしてその怒りは一番上の人、 すなわち、 首相や政府に向かうと思われます。

 事実ずいぶん前に医療ひっ迫を解消するために保健医療行政の関与を縮小して、 新型コロナ対応をそれぞれの医療機関に任せる方向に舵を切った県で、 公表感染者をはるかに超える把握されていない感染者がいっぱいいるといわれているものも含め、 感染は爆発し、 医療ひっ迫は解消されるどころか病床使用率が100%に近いぐらいの大変な状況に達しているように報じられています。 さらに言いたくないけれど、 そうして多く見逃されている感染者がその県内に留まるはずがありませんから、 保健医療行政が死にそうになりながら頑張っている他県の人々に感染を拡げているということは明らかですので私はやるせない気持ちでいます。

 

2022年8月23日 (火)

和歌山県コロナ対策(90号)―その1

 和歌山県の新型コロナ対策にはずっと注目してきた。第7波になってさすがの和歌山県も感染者数が増えて最高値を更新している。そんな中で新型コロナ対策 90号が出た。長いので分けて紹介する。 

 新型コロナウイルスの第7波は感染力がものすごく、 全国的にそうですが、 和歌山県でもどんどん感染が拡がって、 定評のある保健医療行政も青息吐息、 保健所、 それを統括する県庁ヘッドクォーター、 新型コロナ対応をしてくださっている病院、 応援をしてくれている市町村行政、 各地の医療関係者、 看護協会の方々等この殺人的な暑さの中で、 限界をはるかに超えた対応をしてくれていて、 そのトップである私としては、 いくら県民のためとはいえ、 この対応部隊そのものが倒れて壊滅してしまわないかとハラハラのし通しです。 そんな中で、 使命感に燃えて県民の命を救うために必死で働いてくれている関係者に頭が下がります。
 
 とりわけ和歌山県における最近の動きとしては、 休日に一般のクリニックが休みの中で、 特別の医療機関に設けてある発熱外来に新型コロナの発症者や、 新型コロナ以外の発熱者が集中してパンクするという事態が起きたので、 県庁からお願いをして、 当分の間休日にも外来を開けてくれるところはありませんかと募ったところ、 なんと180を超えるクリニック等が手を挙げてくれて、 一般の休日はもちろんお盆休みの間も医院を開けてくださっています。 本当に感謝します。
 
 それでも現状は容易ではありません。 これだけ一生懸命感染の拡大防止に努めている本県でも時に一日2000件を超えるような新規感染者が現れるというのは驚愕です。 もちろん、 オミクロンになってからBA.1やBA.2の第6波も、 BA.5の第7波も重症化する人の割合が少ないことは事実ですし、 肺炎になって、 時間を追って重篤化して死に至るという人の割合が少ないことは事実なのですが、 それでも高齢者や重い基礎疾患のある人は命の危険があります。 しかも、 こうも感染者が増えると、 どうしても自然とそういうリスクのある人が感染することも多くなるので、 亡くなる人も増えてくるという事態になっています。

 今は基本的に自宅療養で、 若い人は通常は症状が重く出た人でも二日ぐらい高熱で痛めつけられた後は軽くなり、 一週間ぐらいで、 一応治るということになっていますが、 重くなる人は入院していただいて、 命が失われるのを食い止めるという体制です。 和歌山県は、 大都市などに比べると、 病床数もまずまず確保していましたし、 まだ入院余地のある時は県庁の判断で高齢者などリスクの高い人は重篤にならなくてもすぐ入院していただいていました。 また、 高齢者福祉施設や非コロナ対応病院で発症者が出た時も他への感染を防止するため、 患者さんをその施設から出して入院してもらっていました。 そのため、 和歌山県の病床占用率が他県より結構高いという時期がありました。 その時の入院率(感染者中入院をさせた人の比率)は5%強で、 他県で軒並み1〜2%台であったのと対照的でありました。

 しかし、 その和歌山県も感染者の急増でそうはしていられない状況になっていて、 重症化した人、 又はなりそうな人以外は入院していただけないという状況です。 その分県庁の入院調整は大変になっています。 また、 高齢者福祉施設や非コロナ病院で感染者が出たら、 その施設で適切な隔離をしていただいて留まっていただかざるを得なくなりました。 さらに、 あまりに感染者が多いので濃厚接触者やそれに準ずる疑わしき人の検査の世話をするのに保健所の手が回らなくなっていますので、 そういう人は自主的に家にいてください、 というお願いをせざるを得なくなっています。

 感染者を発見して、 適切に「隔離」して、 感染の拡大を防止している保健所を中心とする保健医療行政も、 あまりにも忙しくて十分な対応ができにくくなっていますので、 8月5日からは、 陽性が判明した人は、 自ら基本情報入力をスマホでやってもらい、 (もちろんスマホが不自由な人は口頭で保健所に連絡してもらうのですが)保健所の陽性者のケアは、 乳幼児や高齢者、 基礎疾患のある人に重点化して電話などで様子を聞くという方法に切り替えざるを得なくなっています。 さらに、 次の工夫として、 何らかの症状のある人はwebで抗原検査キットの配送を申し込み、 自己検査で陽性になった人はまたwebで登録をしてもらおうかというような工夫も検討しています。

 それでも、 保健医療行政は県民の命と安全のため感染防止のためにやれるだけのことはやるという姿勢は崩していません。 皆私の部下や、 協力者である人々ですので苦労させてひたすら申し訳ないと思っています。 しかし、 この申し訳ないという思いにとらわれすぎたり、 現場がもうこれ以上頑張れないと白旗を掲げたり、 また、 そう思いたくはありませんが、 もう私たちの責任ではないというお墨付きをください、 責任は問われたくありませんと思ったりして、 保健医療行政の責務を放棄しようとする動きが、 一部の県と政府の周辺にいる専門家にあるように思い、 私は大変な苦労をしている人を身近にしているわけですから気持ちはわかりますが、 正しいとは思いません。

 

2022年8月22日 (月)

熱中症?

 20日のことである。前日と前々日は雨でウオーキングに行かなかったので、この日はいつもより力を入れて歩いていた。暑いことは暑いがそれまでよりは気温は低かった。気温は多分22度台であったと思う。汗拭きのタオルハンカチで汗をぬぐいながら歩いた。

 いつものように瑞穂スタジアムで折り返して戻って行った。体は若干えらいと感じていたがペースを緩めることなく歩いた。

 田辺公園をすぎて石川大橋に来た辺りから疲れを感じ始めた。家まで2.5kmぐらい残っていた。次の向田橋辺で身体が前傾姿勢にかわり、そのためかちょっと速くなった。いつもの歩きに戻そうとしたがどういう訳が戻らなかった。

 山崎川を離れる頃さらに身体がしんどくなった。電柱などがあるとそれにつかまってちょっと休んでまた歩いた。

 藤成通をすぎるとさらにえらくなり、10mぐらい歩くと電柱などにつかまって休んだ。

 家まで残り300mぐらいの地点で疲れはさらにひどくなった。家まで戻れるか心配になった。谷田歯科の所で休み、3mぐらい歩いて休み、何とか家までたどり着こうと必死であった。車が来ると乗せて行って欲しいくらいであった。

 倒れそうになるのを必死で我慢して何とか家に着いた。いつもより2分ほど早く18分であった。もし休んでなけらば14分ぐらいであったかもしれない。すぐに水を飲んで顔を水で洗った。

 きっと熱中症だと思った。倒れないだけよかったと思った。体を冷やしシャワーを浴びたら何とか回復した。41年間歩いてきたがこんな経験は初めてであった。これも高齢のせいだろうと思った。

2022年8月21日 (日)

統一協会(教会)の霊感商法

 世界基督教統一神霊協会(統一教会/統一協会)の霊感商法について調べてみた。Wikipediaには「霊感商法(れいかんしょうほう)とは、霊感があるかのように振舞って、先祖の因縁や霊の祟り、悪いカルマがあるなどの話を用いて不安を煽り、印鑑・数珠・多宝塔などの商品を法外な値段で売ったり、不当に高額な金銭などを取る商法である。警視庁などでは悪徳商法の一種として定義している。」と出ていた。

 アサヒジャーナルによると、「霊感商法の一般的な手口は、街頭や戸別訪問などで『手相を見てあげます』『姓名判断をしましょう』などと言って接近し、象牙の印鑑を売る。だが、印鑑は入り口に過ぎず、『占いの偉い先生が特別に見てくれる』などと誘い、『霊場』と呼ばれるマンションの一室や、展示会に連れ出す。先生は『悪霊がついている』などと言って、先祖の霊が苦しんでいるとか、先祖の因縁を説かれ、不安をあおりる。そして法外な値段で壺や多宝塔を売り込むというものだ。」

 私は占いとか霊の存在を信じないがほとんどの人は信じているようだ。正月に神社や仏閣に行って拝む人が多いのはその証である。

 人は誰でも身体的精神的な何らかの弱みを持っている。統一協会では相手のことを詳しく聞き出し、「霊場」などで上級の先生に逢わせるとき先生に聞いた情報を伝えてあるのだ。それで先生はその人の弱点をズバリと指摘することができる。それを聞いてよく当たると信じてしまうのだ。このやり方は新しいものではなく、昔からあるものだ。

 一般の人は因縁とか先祖の霊とか悪運とかいったことに弱く信じやすい。神社やお寺でお詣りしたり、厄除けのお守りを買ったりするのもそのためである。

 ただお寺や神社での御祈祷をしてもらってもせいぜい数千円から1万円であろう。厄除けのお守りを買っても数百円だ。
ところが統一協会は桁が違う。数千万円とか億という金額である。壺などの品を買ったり、献金をして山上容疑者の家庭のように家庭が崩壊してしまうのは当然である。

 世界基督教統一神霊協会はキリスト教系であるが、神霊とあるようにキリスト教にはないものを持ち込んでいる。そしてその部分を巧みに使って人々を騙しているのだ。悪いことに2015年に名称を変えて「世界平和統一家庭連合」という宗教色カルト色のないものにしてしまった。それでも霊感商法は続けられている。

 この霊感商法は日本だけで行われているようだ。弁護士の紀藤正樹氏によると「日本が戦前に韓国を併合し、韓国に攻め入った、それが日本人の罪」「罪を清算するために日本人は韓国に貢献しなければいけない」という教義で裏付けられてお金を出さされるという仕組みなっており、日本人だけが高い商品や金銭を要求される非常に差別的な宗教となっている。
 統一教会による霊感商法や献金による搾取問題も、日本人にだけの独自事情となっている。(旧)統一教会は「日本人が韓国にお金を提供することが、つまり文鮮明を助けることが日本人が過去に起こした罪を清算することなので、日本人が救われるんだ」と教え込み、日本人のみ搾取される宗教であるために、紀藤氏は教会創立者の文鮮明について「日本人に対する強い恨みがあったんだろうなという風に思わざるを得ない」「中立的に見た時は、日本人だけがお金を払わされているというのは極めて不公平。」と語っている。

 とんでもないカルトである。日本人の多くが洗脳されて金を貢がされているのだ。これ以上被害が広がらないよう、また信者になって貢いでいる人たちを救う手立てを考えるべきである。そのために政府は早急に対策を講じるべきだし、メディアも悪の手口を暴く必要がある。

2022年8月20日 (土)

30度の真夏日の食品保存法

 16日のメーテレ「林修のイマデショ」は30度の酷暑での食品の保存について取り上げた。この番組を観たことはないが、保存についてやるというので興味がそそられて観た。

 味噌汁、カレー、お茶などの飲み物、おにぎりなどについて30度の温度と冷蔵庫の温度での細菌の増え方を実験して比べていた。

 我が家では味噌汁は毎夕食時に作るが飲み切ってしまうので保存することはない。実験によると30度で6時間放置すると突然食中毒を起こすウェルシュ菌が激増することが分かった。

 カレーも30度で放置すると細菌が激増することが証明された。冷凍保存がよいそうだ、我が家ではカレーも時々作るがたいていたくさん作り、残った分は冷凍保存している。

 ウェルシュ菌は味噌汁やカレーなどを温めなおしても生きているそうだ。だから冷蔵庫で保存することが大事だという。

 飲み物も興味深かった。麦茶が一番細菌が増え、次に緑茶も増えることが分かった。水はほとんど増えず、スポーツドリンクも増え方が少なかった。

 私はいつもヤカン一杯の麦茶を作って㏠中飲んでいる。これまでの所腹痛をおこしたことはないがちょっと心配になった。

 ペットボトルで飲むとき、直接口をつけて飲むと、口の中にいる細菌がボトルで繁殖してしまうから、コップなどに移して飲むとよいと言っていた。このことについては他の番組でもみたことがあり、コップに移して飲むようにしている。

 おにぎりも面白かった。おにぎりを作るとき、素手で作るのとラップで作るのとを比べていた。結果はラップで作ると細菌がつかないのでよいことが証明された。子どもの頃祖母がよくおにぎりを作っていたが手で握っていた。手に着いた飯粒をとるとき、口で取っていたが、完全にアウトのやり方であった。

 おにぎりを作ったら海苔を巻くことが多い。海苔を巻いたおにぎりとご飯だけのおにぎりとでどちらが細菌が増えるかを調べたら、海苔を巻いた方が細菌が増えにくいことがわかった。海苔をまくと味がよくなるだけでなく細菌対策にもなっているのだ。これも先人の知恵かも知れない。

 なお、この番組はまだまだ30度以上の日が続くことを想定してのものであった。秋になって涼しくなれば保存対策も変わって来るだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年8月19日 (金)

盆休み後のコロナ感染者数が心配

 コロナ第7波は確か一日の感染者が27万人を記録したあと少しずつ減り始めているようだが14日は17万8千人余りであった。

 テレビで見ていると、お盆休みで帰郷したり、旅行したり、海へでかけたり・・・・と人の動きは活発なようだ。私も13日に大須へ出かけたが大変な人出で驚いた。暑い日なのに若い人々などは出かけてくるのだと思った。飲食店では外で並んでいる店もあった。氷やソフトクリームの店でも行列があった。

 お盆で人が動くことはよいことだが、そのあとコロナ感染がどうなるのか心配である。旅行に行く人たちは事前にPCR検査をしてから出かけるのであろうが、一般の市民は何もせずに繁華街などに出かけるであろうから感染が拡大しないかと思うのだ。

 欧米などのコロナ感染者は最初の頃は圧倒的に多かった。その頃は日本の感染者は少なく、どうして少ないのか世界から不思議がられた。しかし、第7波になって立ち位置が逆転した。日本が世界の1/3位を占めるほど圧倒的に多くなったのだ。この現象について世界はどのように見ているのか知りたいものである。

 欧米ではマスク使用を自由にしたし、外出も自由になったようだ。ワクチンの普及もあって抗体を持つ人が増えたのであろうか。

 お盆休み後の日本の感染傾向を注視していきたい。私はワクチンを4回打ったし、PCR検査も13日の時点では感染していないが、その後はいつ感染するか分からない。用心をするに越したことはない。

2022年8月18日 (木)

不愉快極まりない「ちむどんどん」

 17日のNHK「ちむどんどん」はマルチ商法に巻き込まれたニーニの賢秀が騙されていたことに気づきジャイアントビジネスの元締めの黒岩の所に行く。200万円を返してくれと言ったが返してもらえないのでニーニは暴れる。

 元締めは沖縄の良子のところや暢子の所へ電話をかけて200万円を払うように要求する。暢子は店の資金としておろした200万円をもってニーニがいる、ジャイアントビジネスの元締めの黒岩の事務所に行く。後を追った和彦と幼馴染の智も事務所に入るが暢子を止めることなく、暢子は黒岩に200万円を渡してしまう。ニーニは怒って暴れる。和彦たちも巻き込まれて暴れる。

 ニーニは黒岩に手付金として200万円を払っているので黒岩が200万円払えというのは筋違いである。不思議なのは和彦や智が暢子をとめなかったことである。また警察を呼べばよいのに呼ばなかったことだ。さらにフォンターナの騒ぎのときは三郎が出てきて収めたのに、今回は三郎が出て来なかったのも理解できない。

 結局暴れまくりで終わったのだが、朝ドラとして観ていて不愉快極まりなかった。ニーニが前にも騙されている黒岩にまた騙されたことも分からない。よほどの間抜けなのか、どうしてそんなキャラクターを設定したのかと思う。脚本の羽原大介は失格である。

 この辺りから暢子が念願の店を開いていくことや妹の歌子がどうなるのかやニーニが改心して養豚場の娘と結婚するなどの展開にするとよいと思うのだ。朝ドラに不愉快なハラハラドキドキは要らない。「ちむどんどん」な展開がほしい。

2022年8月17日 (水)

全国戦没者追悼式典を見て

 15日の昼にテレビをつけたら全国戦没者追悼式の中継をしていて岸田首相が式辞を述べていた。安倍元首相の唱えた「積極的平和主義」の文言が耳に飛び込んできた。それを聞いて岸田首相は安倍元首相を引き継ぐのだと知った。

「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と誓ったが、「積極的平和主義」は国際協調路線を前提にしているが、北朝鮮や中国を仮想の脅威とした日米同盟の強化が主眼である。そのために、安倍政権は「国家安全保障会議(日本版NSC)の創設」(13年12月)、「武器輸出3原則の見直し」(14年4月閣議決定)、「集団的自衛権の行使容認」(14年7月閣議決定)など、軍事的関与の基盤整備を進めてきた。事実上の憲法改正を行って米国の要請があれば自衛隊の海外派遣も視野に入れたものだ。

 岸田首相の式辞は菅元首相や安倍元首相の式辞とほとんど同じだと指摘されている。この延長で憲法改正にも積極的に取り組むのであろう。岸田氏は安倍氏と一線を画すと期待していたが全く外されてしまった。
 

 ところで全国戦没者追悼式典を見てもう一つ感じたことがある。それは日本が軍事作戦を広げ、中国だけでなく東南アジアまで戦域を広げて、多くの国に計り知れない惨禍をもたらしたことへの加害責任や謝罪の言及がなかったことだ。

 これは安倍政権になってからのことで、菅氏も踏襲したが岸田首相も引き継いだ。実に残念でならない。近隣諸国派の加害責任を述べることがなぜできないのであろうか。そうすることこそが「積極的平和外交」である。

 私は対象を日本の戦没者310万人だけでなく、日本軍によって被害を受け亡くなった近隣諸国の人々の御霊を追悼する式典にするのがよいと思うのだ。

 「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と誓った「戦争の惨禍」は、日本だけでなく日本が加害した諸国の惨禍、ひいては未来永劫に日本は軍事力による惨禍を引き起こさないということであるべきだ。

 

2022年8月16日 (火)

PCR検査を受けてみた

 13日の土曜日に久しぶりに大須へ出かけた。大須はお盆で大変な人出であった。14時半ごろ、赤門通りを歩いていたら、新型コロナ愛知PCR検査会場があった。6000円~としてあったが、愛知県民は無料と書いてあった。スタッフにどうやって検査をしてもらうのか尋ねたら、入り口にあるQRコードをスマホで読み取って予約をするのだと言った。すぐにできると言ったので、まだ一度もPCR検査を受けたことがなかったから試しにやってもらうことにした。

 予約は受ける日時や名前、住所、電話番号、年齢、誕生日、メルアドなどいろいろなことを記入することになっていた。スタッフが傍で教えてくれた。メルアドに受付完了のメールが入って予約は終わりであった。予約は15時であったので少し時間があったがスタッフは大丈夫すぐにやれますと言った。

 そのあと身分証を見せて検査キットをもらって、やり方の説明を聞いた。ブースの壁にやり方の説明書が貼ってあったが、スタッフが説明してくれた。こちらが高齢者だからか、スタッフがいっぱいいるのに他にやる人が1人もいなかったからか、逐一教えてくれた。

 検査キットは小さな漏斗がついていて、それを容器にはめて唾を入れるのであった。私は唾が湧いていたのですぐに入れることができたが、規定の量は壁にかかっている見本があって、それをものさしにして測るのであった。6回ほど唾を出して規定の量になった。

 容器に蓋をしてスタッフに渡すと点検してOKが出た。そこまで約20分ぐらいであった。

 結果は次の日に登録したメルアドに届くと言った。私が検査をしている間一人も検査の申し込みがなかった。大須がものすごく賑わっているのにどうしてだろうと思った。スタッフに聞くと午前中は検査を受ける人が多かったと言った。

  アプリで検査結果を知ろうと14日の朝から何回もログインしたがいずれも「検査中」であった。15日の早朝4時ごろメールが入って検査が終了したという通知がきた。記載したあるURLにログインしようとしたら登録番号が記載されていた。それまでは登録番号をいちいち入れなければならないので面倒であったがたすかった。

 結果は「検出なし」でホッとした。PCR検査を受けたければ大須赤門通の下の写真の検査所がお勧めだ。いつも空いているようだし親切に説明してくれる。

 

Img_4299

Img_4298

2022年8月15日 (月)

77年目の8月15日

 今年も8月15日終戦の日がやってきた。明治から終戦の1945年まで77年、戦後は今年まで77年である。サンデーモーニングでは戦前の77年を「戦争の77年」、戦後を「戦争のない77年」と言っていた。

 私も戦争の77年の最後の部分を経験している。日中戦争の頃は小さかったのであまり記憶がないが、真珠湾攻撃以後の太平洋戦争については覚えている。

 最初の頃は赫赫たる戦果をあげて、シンガポール侵攻はニュース映画にもなり見た記憶がある。しかし日本軍は戦争地域を拡大していき、物量ともに勝る米軍によって大敗するようになった。

 山本五十六大将の戦死は子どもににもショックであった。彼は元帥に叙せられ、国葬になった。彼の名は鮮明に記憶している。

 日本は満州国や日中戦争から東南アジアへと戦域を広げて行ったが、その頃は戦果を挙げる度に侵略を喜んでいた。侵略された側についての悲惨な状況は全く知らされず、そこに思いを致すこともなかった。

 今はロシアのウクライナ侵攻を見るにつけ、かつての日本軍がやったこととダブって来る。

 戦後の77年、日本は憲法九条により戦争をすることはなく過ごしてきた。それがロシアのウクライナ侵攻を見て、防衛予算の増加や軍備の拡張が叫ばれるようになり、若い人たちはそれに賛成をしている。

 私の様な高齢者は2度と戦争をやってはいけないと思っているが、戦争を知らない安倍元首相は憲法の解釈を勝手に変えて集団的自衛権で自衛隊が海外に出られるようにしたしまった。岸田首相も防衛費倍増の旗を振っている。

 終戦の年に生まれた戦後生まれは77歳以下である。岸田内閣の閣僚なども戦争を知らない世代である。

 日本の学校教育では日本の戦争のことについては残念ながらほとんど扱われて来なかった。沖縄では平和教育が行われたようだが。

 ウクライナの様子を見て軍備拡張に走るのではなく、対話によって戦争をなくす方向で日本は世界の先頭に立つべきだと思う。安倍元首相の唱えた「積極的平和」はその反対であった。

 8月は6日の広島、9日の長崎の原爆と共に、15日の終戦の日は平和を考える大事な日である。

2022年8月14日 (日)

川遊びー昔と今

 毎年夏になると水難事故が多くなる。特に川遊びでの事故が多いようだ。先日のニュースでは水深50cmあると川で流されると危険だと言っていた。子どもの場合はもっと浅くても転倒などで流されることがあるだろう。

 12日のNHKのニュースではライフジャケット(救命胴着)をつけるように運動をしている女性の活動が紹介されていた。5歳の長男を川遊びで亡くした女性はライフジャケットをつけることの大事さをいろんなところで訴えて活動して成果を上げているそうだ。

 その他にもライフジャケット着用運動をしている男性も紹介されていた。このニュースを見たとき、自分の子どもの頃とは大きく変わったのだと思った。

 私が子どもの頃は新宮市に住んでいたので和歌山県と三重県の境にある熊野川で遊んだ。熊野川には川上から運ばれてきた筏がたくさん係留されており、そこで遊ぶことが多かった。

 水泳を覚えたのも筏と筏の間であった。子どもたちはみな熊野川の筏で泳ぎを覚えたのであった。

 熊野川では毎年水難事故で死ぬ子がでた。学校では筏の下に引き込まれると危険だから注意するようにやかましく指導された。

 熊野川で遊ぶとき子どもたちはみな小さな褌をつけいるだけであった。その頃はライフジャケットなどというものはなかった。今から見ると大変に危険なことであった。

 私も弟も熊野川で溺れた経験がある。おそらく誰でも一度は溺れたことがあるのではないかと思う。

 今も新宮市の子どもたちは熊野川で遊んでいるのかどうかは知らない。筏もなくなっていると思う。子どもたちの水泳は学校のプールで覚えるのであろう。

 今の子どもたちは川遊びの危険や怖さを知らないのかもしれない。昔は大人たちや遊び友達から安全な遊び方を習っていたし、遊ぶ中で自然に学んで行ったのだと思う。

 

2022年8月13日 (土)

物忘れが多くなった

 85歳をすぎた頃から物忘れがとみに激しくなった。何かをやろうとして今やろうとしたことを忘れてしまう。冷蔵庫の扉を開けてそこで何しに来たのかと考えるのだ。何かを取りに来たはずなのだがその品を忘れているのだ。

 今日もちょっと遠くの食品スーパーへ買い物に行ったのだが、買ったものの中からデラウエアと花を忘れてきてしまった。家に帰って食事をして品物がないことに気がついた。

 すぐに店に電話をして調べてもらったら店が預かっていてくれたことが分かりホッとした。買った品物を忘れることはこれまでにも何度かあった。

 買い物に行くときは小さな紙にメモをして持っていく。頭の中に記憶して出かけるといくつかの品を買い忘れてしまう。

 妻に電話をして買うものを確かめるのだが、妻も忘れることがあるのでどうしようもない。

 タレントや有名人の名を思い出せないことはしょっちゅうである。後から思い出すこともあるが、思い出せないときはスマホで検索をして思い出す。

 予定はカレンダーに記入して毎朝確かめることにしている。それでも確かめることを忘れてしまうことがたまにある。
こういう物忘れは認知症が始まっているサインなのかどうか。自分ではわからない。

2022年8月12日 (金)

大2次岸田内閣も統一教会とズブズブだ

 第2次岸田内閣が発足した。今度の組閣で一番注目していたのは、統一教会との関係である。

 岸田首相は6日の記者会見で「新たに指名する閣僚、副大臣も含め団体との関係をそれぞれ点検してもらい、結果を明らかにしてもらう。その上で適正な形で見直す」と言った。NHKユースで聞いたときたしか党役員も含めてと言っていたはずだ。

 10日の記者会見で「自民党として調査し検証し実態を解明する考えはあるか」と問われたが、「それぞれ点検し結果も踏まえて適正に見直す指示を行った」と各議員の点検に委ねる考えを繰り返した。あくまでも個人任せである。統一教会やその関連団体との関係を重大な問題としてとらえていないことが明白であった。

 その結果、旧閣僚の中で教団との接点があった7人を交代させた。しかし、萩生田氏を政調会長に任命したし、新たに閣僚になった中から高市早苗経済安保相、林芳正外相、加藤勝信厚労相など7人に接点があることが判明した。統一教会関係との関係を断つことは不可能であることを認めたことになる。

 共産党の小池書記局長は「統一教会隠し失敗内閣」と述べ、「旧統一教会と関係を持たない議員では組閣できない。ズブズブの抜き差しならない関係があるということが、逆に証明されたのでは」と指摘した。

 社民党の福島党首は「旧統一教会と最も関係が深かったのではないかと言われる、安倍元首相の国葬はあり得ない」とっ語った。

 自民党は閉会中審査で野党との質疑に応じる構えだが、自民党内では「短時間で質疑が切れるようにした方がよいかもしれない」と野党側の追及に警戒感が出ているという。

 この前も指摘したように、閉会中審査も、数を恃んだ与党によって形骸化させられるのは目に見えている。

 世界平和統一家庭連合と名前を変えても、献金や霊感商法でいまも巨額の金をエバの国とする日本から巻き上げ、それをアダムの国韓国に持っていくという統一教会。そのために多くの被害者が出ているこの団体は、宗教を隠れ蓑にしたオカルト団体であり、そんな団体と関係を持つ自民党議員に信用が置けないことは明白である。

 国会にはこれから徹底的に調査をして実態を明らかにする責任がある。

 

 

2022年8月11日 (木)

国葬の費用は国会で審議すべき

 安倍元首相の国葬を巡っては、メディアの世論調査では反対が賛成を上回っている。例えば共同通信社の7月末の世論調査で「反対」「どちらかといえば反対」が計53.3%を占め、「賛成」「どちらかと言えば賛成」の41.5%を上回っている。国民の過半数が反対だと言っているのに国会の審議を通さず、岸田首相の一存でさっさと国葬を決めてしまった。

 すでに会場の国技館を抑えてあり、各国にも通知してあるようだから国葬を中止することは不可能だという。

 そこで問題になるのはその費用である。ある週刊誌によると何と37億円だという。恐ろしい金額である。しかもその費用を国会の審美なしに予備費から支出するという。

 それに対し識者からは予算の使い道を議会がチェックする「財政民主主義」の理念に反するとの批判が出ているそうだ。
税金などの詳細な使い道は、国民の代表者で構成される国会の議決に基づいて決めなければならないというのが「財政民主主義」の原則である。

 一方、政府が国葬の財源に充てる方向の予備費は、憲法87条が「予見し難い予算の不足に充てる」目的で、あらかじめ使途を定めず計上することを認める予算。内閣の判断で支出し、使った場合は国会の事後承諾を得る仕組みになっている。
ただ制度の目的は自然災害など急を要する事態に備えることだ。

 野党からは「災害対策などに予備費執行はあり得るが、国葬はわけが違う。国会が関与すべきだ」という声が上がっているのは当然である。

 国会で絶対多数を誇る与党は数を恃んでやりたい放題である。国葬の費用も野党などの批判を無視して予備費で出すのであろう。

 日本ではこうした政府のやり方に抗議のデモや集会は起こらないのが残念である。

 

2022年8月10日 (水)

発熱したらどうしたらよいのか

 新型コロナウイルが第7波となって猛威をふるっっている。ワクチンを4回接種していても感染する人がいるというから安心できない。

 困るのは医療の逼迫である。発熱しても自宅で様子をみるしかないようだ。発熱したらどんな家庭用薬を飲めばよいのか全く分からない。テレビなどを見ていても解熱剤を飲むという程度にしか言わない。

 私はこれまで風邪の場合は「くしゃんときたらルル3錠」の宣伝で有名な三共の「総合感冒薬ルル」を飲んできた。風邪かなと思ったら3錠飲むとたいていそれで収まった。

 しかしコロナの発熱にそれで対処できるのかは不明である。それにこの3年ほどは風邪にかかっていないのでルルも消費期限が3月に切れてしまった。

 新しい解熱剤を買って用意しておかなければ・・・と思うのだがどんな薬がいいのかが分からなくて困っているのだ。

 医療機関が逼迫していて簡単には診てもらえないとなると、いったいどうすればよいのだろう。我が家は妻と2人の高齢世帯である。今のところ発熱などはないがいつ発熱したりコロナに襲われるか分からないので心配である。

 名古屋市はこういう場合にはどうしたらよいのかを市民に周知すべきであるが、怠け者の河村市政はほったらかしである。コロナの無料検査もどこでやっているのか分からない状態だ。

2022年8月 9日 (火)

ロシアのザポリージャ原発攻撃

 ウクライナの国営原子力企業は、南東部のザポリージャ原発が6日に再び砲撃されたと発表した。
 

 ザポリージャ原発は5日の砲撃で高圧線が損傷するなどし、IAEA(=国際原子力機関)は、「原子力災害のリスクが非常に高い」として双方に自制を呼びかけていた。
 

 こうした中、国営原子力企業・エネルゴアトムは、6日に再びロシア軍によって使用済み核燃料の貯蔵施設付近が砲撃され、作業員1人が負傷したと発表した。放射性物質を観測するセンサー3基が損傷し、放射能漏れを即座に検知して対応することができなくなったという。
 

 ゼレンスキー大統領「テロ国家が原発を攻撃する中で安心できる国はない」などとロシアを強く非難した。
 

 これに対してロシアは前日に引き続き、ウクライナの攻撃によるものだと主張している。
 

 ウクライナが自国の原子力発電施設を攻撃する理由は全くない。攻撃していったいどんなメリットがあるというのだろうか。ロシアは見え透いたうそを平気で言う。トランプと同じだがもっとたちが悪い。
 

 ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアを非難し、ヨーロッパ最大の原発への攻撃に対して、国際社会の実効性ある対応が必要だと訴えた。
 

 原子力施設が戦争やテロなどで破壊され放射能被害が拡散するのは恐ろしいことである。核兵器の禁止はもとより大事だが、原子力発電などの核もいったんことが起こると取り返しの利かない被害をもたらす。それはチェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故などで経験したことである。
 

 ロシアはウクライナ侵攻で核兵器使用をちらつかせているが、原子力施設攻撃も核兵器使用と同様の危険極まりないものである。
 

 今日は長崎に原発が投下されて77年目の日である。改めて全ての「核」の廃絶の実現を望む。

2022年8月 8日 (月)

安倍派と統一教会との深い関係

 8月7日の朝日新聞は1面トップで「旧統一教会が支えた安倍派候補」というタイトルで安倍派と統一教会の関係を取り上げた。

 今回の参院選挙で比例区から立候補した井上義行氏は、前回選挙では約8万8千票で落選したが、今回は16万5千票で当選した。井上氏は安倍元首相の秘書も務めた人物である。

 統一教会関係者は「本部からは、20万票を目標に指示している。10万票を切ることはない」と井上氏当選に自信を見せていたという。前回の得票に倍近くの大幅上乗せをして当選できたのだ。こうも言ったという。「支持基盤が弱い候補者を当選させることがうちの役割だ」と。

 16年の参院選では初当選した宮島義文氏、19年参院選では再選した北村経夫氏が、教団の支援先だった。井上氏も宮島氏も北村氏も安倍派であった。

 安倍氏のもとを、宮島氏は今年に入って何回も訪ね、統一教会票を頼んだが、安倍氏は「今回は無理だ」と答えたという。安倍氏は井上氏に教団の票を割り振ることに決めていたのだ。それで宮島氏は立候補を断念せざるを得なかった。

 事件後、多くの自民党議員が統一教会と接点を持っていたことが明らかになった。教団関係者は朝日新聞の取材に「うちはいつでも組織内候補を擁立できる力はある。でも、議員1人いても何もできない。自民党を幅広くバックアップして組織を守ってもらった方がいい」と言ったそうだ。

 統一教会が名前を変えて霊感商法や信者の献金などで多くの被害者が出ていることを知ってか知らずか、統一教会と関係を持つ自民党議員が多く、首相を8年余りも続けた安倍派は特に深い関係を持っていたことがよくわかる。以上は朝日の1面記事をもとにした。

 岸田首相は「自分は関係がない。それぞれの議員は自ら明らかにしてほしい」と能天気なことを言っており、自民党は党として調査するつもりはないようだ。臨時国会の追及を逃れるために3日で閉会してしまった。

 野党は閉会中審査で統一教会問題を取り上げるというがどこまで明らかにできるのか疑問である。

 

2022年8月 7日 (日)

3時草

 我が家の小さな庭には雑草がいろいろ生える。先日庭の木を選定した時雑草をほとんど抜いてしまった。残っているのはとっても小さなピンク色の可愛い花を咲かせる草である。

 妻は「水引」と言っていたが、先日知りあいのSさんがその草を見て「2時草」だと言った。午後2時になると一斉に花が咲くから二時草というのだそうだ。

 念のために「2時草」とグーグルに入れて検索をしてみたら、「3時草」は出てきたが「2時草」はどうやっても出て来なかった。グーグルレンズで写して調べたら「3時草」と出たのでやはり「3時草」なのだと思った。

 正式には「ハゼラン」というとしてあり、3時に咲くので「3時草」とも呼ぶと書いてあった。驚いたことに「3時草」の苗をネットで売っていた。7本で300円としてあった。

 これまで我が家の庭以外で見たことがなかった草だが、妻の話しでは我が家の庭には一杯増えると言っていた。一体どこから飛んで来たのかと思う。繁殖力の強い草のようだ。

Img_4280

         3時の3時草

Img_4273

         2時の3時草

2022年8月 6日 (土)

地球上に平和が大事

  4日のNHK「所さん事件ですよ」は太平洋戦争中の日本軍と米軍の研究について取り上げていた。
日本軍がやった研究は「要地遮蔽」というもので、その研究に携わった人の家に記録したフィルムが残されていてそれをもとにしたものであった。

 「要地遮蔽」というのは大事な部分を覆い隠すということで、研究されたのはいろいろな方法で煙を発生させて工場とか街を覆い、B29の爆撃から守るという発想であった。日本軍はそこまで追い詰められていたのだ。

 しかし、この煙作戦は無効であることが分かった。それは米軍が都市の無差別爆撃をしたからである。

 一方米軍の研究はというと、日本家屋を建設し、そこへ焼夷弾を投下して一番効果的な焼夷弾を作るというものであった。様々な焼夷弾を作って実験した結果「M69」という焼夷弾が最も効果的であることを見つけた。その焼夷弾は屋根を突き破り天井にとどまり燃え続けるというものであった。

 また日本に30年居住していた米国人の、日本の消火技術は非常にすぐれている証言をもとに、大量投下が必要であるとして、大量の焼夷弾を投下することにした。

 米軍の司令官は出撃の度に「真珠湾のことを忘れるな。日本を焼き尽くせ」と檄を飛ばした。

 日本の都市は北から南まで無差別に焼夷弾を投下されて焦土と化した。私が住んでいた南紀新宮も例外ではなかった。焼夷弾は雨あられの様に投下されキラキラととてもきれいであったのを覚えている。

 この米軍の市街地を無差別に攻撃するフィルムをみてロシアによるウクライナ攻撃が重なった。戦争によって市民であろうと市街地であろうと無差別に攻撃され、破壊されるのは昔も今も変わらないのだ。

 広島・長崎が原爆によって破壊されたが、米軍による他の都市への無差別爆撃も、それ以上に残酷非道のものであったのだ。

 もちろん日本軍も中国や東南アジアに進軍し同様の被害を与えたことも忘れてはならない。

 戦争は人間を悪魔に変えてしまう。地球上で戦争をこれ以上起こしてはならないのだ。平和で幸せに暮らす地球を残さなければならない。

 6日は広島の日、9日は長崎の日。平和の大切さを心に刻む日である。

2022年8月 5日 (金)

やっぱり面白くない「ちむどんどん」

 今週のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」は暢子の勤めるフォンターナでの大騒動が描かれている。首を切られた元従業員が現れて店の金や大事な登記権利書を盗んだり、それをやくざの男が1000万円で買えとねじこんできたりする。

 オーナーの房子は弁護士に相談するがどうしようもないという。

 3日の放送では店の入り口が壊され、張り紙がされた。フォンターナに対するヤクザの嫌がらせがエスカレート。ついに店内でヤクザ2人が「こんなひどい店に二度と連れてくるな」「この店はカスです」などとわめき、二ツ橋がそのケンカを止めに入る。

 二ツ橋は突っかかってきたヤクザを突き飛ばしてしまう。ヤクザはたいしたケガでもないのに、「骨が折れた」などと騒ぎだし、膨大な慰謝料請求、告訴をちらつかせる。

 順調に繁盛していたフォンターナが、突然大騒動に巻き込まれるという設定だが朝ドラにこういう展開は要らない。暢子や良子や歌子などの家族の生活を普通に描けばよいのだ。その中で「ちむどんどん」するようなエピソードを盛り込んでほしい。

 
 ネットでは吉本新喜劇みたいだというコメントもあったが、ドタバタは朝ドラにふさわしくない。沖縄を舞台に沖縄の背負っているものをスパイスにして日常生活を描けばよいのだ。

 この前にも面白くないと書いたが、これからもそれが続きそうな予感がする。もう収録がおわっているだろうから今更直すことはできまい。 タイトル倒れの「ちむどんどん」である。

 

2022年8月 4日 (木)

NPTへの首相の参加

 岸田首相は米国で開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議に日本の首相として初めて出席して演説をした。被爆地広島選出の岸田首相は「核軍縮をめぐる国際社会の分断。ロシアの核兵器による威嚇。『核兵器のない世界』を目指す国際的な機運が著しく低下している。こうした厳しい状況にあるからこそ、日本の首相として初めて出席し、機運を反転させ、盛り上げていく」と意気込んで出発した。

 首相の意気は買うが、今回の演説で核禁止条約には触れず、核保有国と非核保有国との橋渡し役のコトバも入らなかった。日本は6月に開かれた核禁止条約の第1回締約国会議のオブザーバー参加も見送っていた。首相のこうした態度には腰が引けているものを感じる。

 日本は世界でただ一つの被爆国として、広島と長崎の2か所で被爆体験をしている。格兵器の恐ろしさを身をもって知っている唯一の国なのだ。現在の核兵器は当時とは格段の進歩をしている。もし核兵器が使われたらどうなることか想像するのもおぞましい。

 日本は核兵器廃絶に向けてのリーダーであるべきだし、核保有国以外の世界からそれを期待されている。本来なら核兵器禁止条約に率先して参加し批准すべきであったのだ。核保有国に堂々と対峙して核廃絶先頭に立つべきである。

 首相は「各国指導者らに被爆地訪問を促し、被爆の実相に対する正確な認識を広げる。国連に1千万ドルを拠出する基金で未来のリーダーを招く」と演説で述べた。それも大事なことではあるが、日本の首相の姿勢としては余りにも腰が引け過ぎている。

2022年8月 3日 (水)

健気に咲く1輪のシクラメン

 シクラメンが好きで毎年育てている。シクラメンは花の時期が長く、10月か11月頃咲き始めて、翌年の4月まで咲けば育てるのが上手と言われる。我が家の場合これまでは5月の初めぐらいまでは咲いていた。咲き終わるとそのまま9月まで放置して9月になると土を換えて植え換える。

 大きい鉢は6月ごろに花が終って今は放置してある。ところが小さい鉢の方は8月になった今も1輪健気に咲いているのだ。小さな1輪だが水もやっていないのに咲いている。花が終ったら9月まで放置するのだが9月に植え替えたらどうなるのか楽しみにしている。

 大きい鉢も小さい鉢も3年前に買って毎年咲き続けてくれている。昨年は白い花の1鉢を失敗して咲かせることができなかったので、残っているのは健気な1輪の小鉢と赤い花を咲かせる大鉢が1つだけである。9月に植え替えるとどうなるか。咲いてくれるといいがと思っている。

Img_4268

Img_4271

2022年8月 2日 (火)

統一教会と安倍氏らとの関係

 安倍晋三元首相と統一教会の関係についてテレビでは次々と新しい情報が取り上げられている。自民党の特に安倍氏に関係の深い有力者ばかりだ。実弟の岸防衛相は、旧統一教会が問題ある団体と知りながら付き合ってきたと白状。末松文科相はパーティー券を買ってもらっていたことを明かした。細田衆院議長や稲田元防衛相は教団の関連イベントで講演していたことが報じられ、下村元文科相は教会の名称変更に関与したことが疑われている。

 Wikipediaには、統一教会についての他に安倍氏と統一教会の関係について詳しく載っている。その中からいくつかを参考にした。

 安倍晋三と教団の関係についてだが、祖父の岸信介、父親の安倍晋太郎の親子三代にわたるものだという。統一教会元会長郭錠煥は記者会見にて、「(創設者の故)文鮮明総裁は(安倍氏の祖父の)岸信介元首相と近かった。(父の)安倍晋太郎元外相とも近かったと承知している」と述べているそうだ。

 岸信介氏の住宅の隣に統一教会の施設があり利用していたとテレビでは言っていた。
 

 安倍元首相は「美しい国」という国家像を説いていたのは有名だが、これは日本統一教会の初代会長であり、反共産主義政治団体国際勝共連合の日本初代会長でもある久保木修己が説いた「美しい国」が元祖であるとというのは知らなかった。安倍氏の創作だと思っていた。

 統一教会の国際勝共連合の反共産主義活動により自民党の有力な支持団体になった統一教会は岸氏との関係をふかめ、のちに安倍晋三の派閥になる岸の派閥を冷戦期に支持していた。

 宗教ジャーナリストの鈴木エイトは、安倍晋三と統一教会の関係について、「癒着」との表現を用いて極めて密接であったとしているという。有田芳生は2022年7月の時点では、「岸信介氏、安倍晋太郎氏、安倍晋三氏は三代続けて、統一教会を日本社会に深く浸透させる政治的に重要な役割を果たした」と評価しているそうだ。

 「新潮45」の報道によれば、2016年11月、安倍が大統領就任前のドナルド・トランプと異例の会談を実現した背景に、教団の韓鶴子総裁の仲介があったとされているという。どこまでも安倍氏と統一教会は深い関係だ。
 

 選挙に統一教会を利用し、統一教会は自民党有力議員との関係を使って信用を得るという関係だが、今回の事件が起こるまで統一教会は知られない中で霊感商法や献金などで多くの被害者を出してきたのだ。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会も、2009年から2020年にかけて献金を含む被害を年に61件から1113件を確認しているという。2021年は47件で、被害総額は3億3153万507円という。

 統一教会は日本は"エバ国家"で「サタン(悪魔)の国であるため、贖罪として「金のなる木」の役割を担い、"アダム国家"である韓国と国内外の統一教会に全てを捧げるべきとの反日教義が教えられているという。文鮮明の教え(教義)の一つとして、文教祖の恨(ハン)を晴らすのは「エバ国家日本をアダム国家韓国の植民地にすること」「天皇を自分(文鮮明)にひれ伏させること」としているそうだ。

 教団の運営資金の7割は日本が担っており、その原資は深刻な社会問題となっている霊感商法と、法外な献金要求等の信者からの経済的搾取より得られた金である。こうして集められた金は教団の勢力拡大のために日本から韓国やアメリカに送られ、1976年から2010年までの間に日本からアメリカに36億ドルが送金されたという。

 日本は悪魔の国とか韓国の属国にせよとか日本の役割は金を集めることだなどということを安倍氏などは知っていたのだろうか。こういうとんでもないカルトの統一教会を日本にのさばらせているのは自民党なのだ。現実に日本では多くの被害者が出ているのだ。

 今回の事件で統一教会の実態と自民党との関係が明らかになったのは不幸中の幸いである。国会でこの問題を取り上げ徹底的に追及すべきである。

2022年8月 1日 (月)

冷凍キウイが美味しい!!

 28日のNHK「取説ショー」は冷凍で美味しくなるということを取り上げた。冷凍庫は調理器になるというのだ。きのことかネギなどの野菜とか果物とかで実験をしていた。

 その番組の最後でキウイを冷凍して美味しくするというのがあった。それで試しにやって見たら確かに美味しくなった。美味しくというか夏向きのデザートになったのだ。

 キウイを冷凍すると、カチカチになってテーブルを叩くと石のような音がする。冷凍庫から出してしばらくすると表面に白い霜がつき始める。(下の写真)30分余り放置しておくと霜が取れる。(下の写真)

 その状態になったら手で皮をむくと簡単にむけるのだ。皮をむいて食べると、何とキウイのシャーベットになっている。

 物凄く冷たいので暑い夏にはもってこいのデザートである。我が家では夏の間キウイを冷凍して食べることにした。

 なお、その他の食品の冷凍については番組を見直してみたいと思っている。番組は8月4日木曜日の午前に再放送があるが、「NHKプラス」でも観ることができる。

Img_4265

    冷凍庫から出してしばらくすると霜ができる

Img_4266

    30分余り放置すると霜が溶け手で皮がむける

 

Img_4267

         まるでシャーベット

 

 

« 2022年7月 | トップページ | 2022年9月 »